帰国によせて

今日のプラハは雪でございました。
綺麗な粉雪は街だけでなく、僕の感傷をも白く優しく、
包んでくださいました。


最後に記事というか身辺報告をしてから、早くもふたつ季節がぶっ飛びました。

大まかにいって、
8月日本、9月チェコ、10月・11月日本、12月チェコ、1月から日本。

今はプラハに滞在中で、本帰国の準備中です。
というか、来週かえります。

ここ3ヶ月で2往復半とかなり売れっ子ですが、財政が破綻し崩壊寸前であります。
日本に戻ったら、立て直さないといけませぬ。


そんなこんなで、
最後にこれまでのチェコ生活およびヨーロッパ滞在を、
総括でもしようかと思い立って、パソコンを開こうとしながら、
お土産を買いに行き、その帰り道すがら、
住んでるアパートの隣にあるお店が新規開店を発見したので、
その報告で代えさせて頂きたく。

今住んでるところは、街のど真ん中で国民劇場まで歩いて3分の好立地。
そんな街中に突如、武器・防具屋。

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「はがねのつるぎ」も「てっかめん」も揃ってるし・・・
ドラクエじゃねーんだからあああ。

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本来ならこのまま潜入捜査にむかうところですが、滞在日数も残りあと4日あまり。
あんまりアホなことやってられまへん。

とはいえ、あんまり日本に”帰る”って感じはせず、
ただ、”次の場所がそこである”てなもんで。

なんにせよ、3年ぶりの日本のお正月が楽しみでならない。



ところで、お店に興味がお有りの方は、
住所を載っけておきますので各自でお越し下さい。

Pssitorosova 2, Praha 1

ごひいきに、毎度。
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# by chikara_mikado | 2009-12-17 02:33 | 雑記

一時帰国

8月12日から9月2日まで日本に一時帰国します。
暇な人も忙しい人も、遊んでくださいやがれ。

早いもので、気が付いたら2年の留学期間が終わっていました。
今年の夏まででした。

よくよく考えると遊んでばかりでしたが、
それでもチェコの映画プロダクションと仕事ができ、海外での邦画製作に携わり、
なんとなくチェックポイントを通過してるような、どうも運の良い男であります。

しかしまぁ、のだめPart.2の撮影と、2年分総まとめが残っているわけで、
初秋には戻りとなるわけですな。

留学が終わったから、これでこの国ともオサラバ、というわけではなく、
できればチェコと日本を行ったり来たりしながら、暮らしていけると望ましいということで、
今後も企画作り&探しに精を出さねばいけません。

というわけで、明後日からまた釣りに行ってきます。

ボスニアに。
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# by chikara_mikado | 2009-07-31 17:56 | 旅行

邦画 in Europe

前回更新してから早2ヶ月が経とうとしています。
ご無沙汰しております。

ちょこちょこ身の回りの状況が変わりましたが、
その中でも最も大きなものと言えば、

「今、仕事をしています。」

うひー、僕を知っている人なら全員が全員、

「えっ?」

という反応でしょう。


これまでもフリーで色々なものをコーディネート・プロデュースしてきましたが、
自分の企画ではなく、他の企画に雇われているというのは初めてです。たぶん。

しかも、企画が大きい・・・
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ま、といっても現地の雑用係みたいなもんですが。


それでも正式なスタッフとして迎え入れられ、
時計の一部品として仕事をするという、
当たり前のことを遅まきながら、ようやく。

ほんとに社会に出るということは大変ですなぁ。
白髪が増えました。


撮影本番があとわずかとなり、みんな武者震いな様子。
戦いを前に否が応にも気分が高まります。

そんなわけで来週から、約3週間の撮影スケジュール。
チェコ、スロバキア、オーストリアと飛んで回ってきます。

これが終わったら、無事、新境地を拓けているでしょうか。
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# by chikara_mikado | 2009-06-13 18:10 | 映画

純和風ご飯

4月の初めにね、デンマーク行ってきたんですよ。

釣りに。





ところで、ぼくはたらこが好きなんです。

たらこ~たらこ~たらこ~たらこ~♪

炊きたてご飯に半生タラコ!味噌汁!
世の中にこんなんまいもんが他にあるかと!




そんなわけで、日本からやってくる客人がお情けで施しをくれるっつーもんですから、
いつだってワタクシはエスビーのたらこスパ(混ぜるだけ)を頼むんです。
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こだわりの逸品。

持ってきてくれた人数は、片手を優に超え、足の指も必要になりそうな勢い。



が、ここのところ補給が途切れていたため、

俺の体はたらこ欠乏症。
そんな爆弾抱えて釣行。
危険極まりないこの状況。
なのに天気は良好。
車の調子は最高。
高速150キロで走行。
道はずっと単調。
そろそろ昼寝が必要。

とかエミネムしてたら、目的地に着いてました。
あー、はずかしい。

全部で6日間の旅路なんですが、1個1個書いてる暇がないので、
ちょこりちょこりとピックアップしていきます。


1つ目


シートラウトと呼ばれる海の鱒を狙います。

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少し講釈をたれますと、鱒に仲間には同じ魚種にもかかわらず、
河川で一生を過ごすものと海に降りるものがいます。

例えば、渓流で大人気、みんなからナンパされて大変な山女さんと、
しつこい勧誘が嫌で海に逃げ出した桜さん。

ヤマメ(陸封型)≒サクラマス(降海型)

それから、

イワナ (陸)≒ アメマス(イワナの亜種で降海したもの)

アマゴ(陸) ≒ サツキマス(海)

そして、今回のターゲット、

ブラウントラウト(陸)≒ シートラウト(降)

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こいつらとは海の中に立ち入って、フライやらルアーやらで戦います。
朝から冷たい北の海に腰までつかって、ひたすら反復運動。

2日間にわたる早朝の海水浴では、残念ながら、
はるか左隣のお兄さんの竿がしなっただけでした。
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2つ目


デンマークの物価は異常です。

街の中の表示価格(数字そのもの)はチェコとさほど変わりません。

例えば、

ビールを1杯頼むと30~40デンマーク・クローネ。
中華レストランでランチメニューを頼むと80~90クローネ。
コーラのでっかいボトルが25クローネ。
M&Mの大きめパッケージ2つ買ったら50クローネでした。

1チェコ・クラウン≒5円
1デンマーク・クローネ≒17円です。

単純に考えて、チェコの3倍以上ですねぇ~。
チェコ2袋チョコ2袋で850円って、お前ふざけんなよ。


そんなわけで、食料は我らがチェコから持ち込みです。


今回の釣行も、前回のボスニア釣行と同じ、プラハの裏番長と二人です。
彼が、ありったけのチェコ的食い物とビールを車に積んでくれました。

サラミにサラミにサラミにチーズ、そしてチーズにパンにパンとパン。

魚が釣れないと、毎日3食メニューが同じになってしまいます。
そろそろサラミとチーズの組み合わせも全部攻略済みです。

シートラウトに振られた午後は、桟橋から小物を狙うことにしました。
とりあえず晩御飯を確保せねば。

師匠、ありがとうございます。
これで、今晩はタンパク質食べられますね。
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3つ目

気を取り直して本来の目的である舟釣りです。
対象魚はニシンとタラ。

さて、北の海で魚群を乱獲。
ニシン御殿を建てましょう。

ほっほっほ。

面白いように釣れます。


しばらくすると飽きっぽい自分のことですから、
他の魚が釣りたくなります。

ニシンの数に比べるとタラはかなりレアな様子。
船全体でもつ抜けしてないようです。


「つぬけ」

目的魚を10匹以上釣った事を言う。
日本の数の数え方で、一つ・二つ・三つ・四つ・五つ・六つ・七つ・八つ・九つと、
9まではつが付くが、10以上からつが抜けると言う意味でつ抜けと言うようになった。

船で最初のタラをゲット。
この日はこいつが最初で最後でした。
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舟釣り2日目。


今日も昨日とおなじ、ニシンとタラ。
面白いようにニシンが釣れ、すぐに飽きる僕。

ひたすら我慢の時。
いっくらとなりでおっちゃんが楽しそうにニシン釣ってたって、
オイラは鱈ちゃんオンリー。
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そして、ついに待望の1匹。
昨日よりもでかい!


そして、鮮度を保つため船の上でさばくと・・・



4つ目


腹の中から、

た~ら~こ~、た~ら~こ~、たらこ~。


そんなわけで、ぼくのりせいはどっかにぶっとび、
このたらこをどうするかというのがぼくのさいだいのかだいとなったのです。

だって、たらこといったって、このままじゃたべられないし、
あのほかほかごはんにのせるとおいしいたらこはどうやってつくるの?

そうだ、ししょうにきいてみよう。

「知らん!」

さて、正気に戻った私めは、プラハの自宅に着くや否やインターネッツ。

「たらこ 作り方」「おいしい たらこ 作り方」

「ご飯 たらこ 画像」「本場 たらこ うまい」

などと、あらん限りの知恵を振り絞り検索ワードを設定。

検索!検索!検索!


ちょっと我流に手順を変えましたが、ここでたらこの作り方講座。

①まずは、水分を抜くために塩漬けにします。
たらこが塩に完全に埋まるくらい。2~3時間ほど冷蔵庫で放置。

②次に、500mlに塩150gくらいを溶かした塩水で、塩抜きします。
12時間くらい、冷蔵庫で放置。

③キッチンペーパーをしいて、最後の水分調整。
これまた冷蔵庫で一晩寝かします。

なんか、意外と簡単・・?

で、完成はこちら!
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5つ目


まさか、食べたい食べたいと言っていたタラコを一から自分で作る羽目になるとは露知らず。

一からって言ったって、あんた、
釣り針に餌をつけるとこからですよ?

で、釣りあげて、腹開けてもらって、タラコとって、ビニールにくるんで、気を使って、
運転して、プラハもって帰ってきて、ネットで調べて、塩かけて、冷蔵庫の前で待って・・・

もう感激。

鰊はひらいて、醤油とみりんに漬けて、干して、焼いて。
鱈はムニエル夫人。

デンマークから戻って以来、食卓の満足度が高いこと、高いこと。
まだ冷凍庫に眠るニシンの小山、あっというまに制覇することになるであろう。

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# by chikara_mikado | 2009-04-23 06:53 | 旅行

就職案内

こんにちは。



なんとか生きています。



どうやら日本も不況のようで、
毎日職をなくしている人が沢山いるみたいですね。

早いもので、夏が来ればここプラハでの2年のカリキュラムが終わり、
改めて進退を考えねばなりません。

そのプレッシャーたるもの、半端じゃありません。

昨日は、350KCでお寿司食べ放題のお店に行き、
ストレスのあまり40貫を即平らげ、お茶を飲んだら眠くなる始末。

また、ある時はクライミングに行き、ロープを体に縛り付け、
落ちたら死んじゃうってな高さで足をガクガクさせること、4時間。
握力を無くした僕は、その後PUBでビールジョッキを持つことすら困難でした。

4月になり春が訪れたら、寒いのに北国へ釣り終業。
冷たい水の中に突っ立っての釣りなんて、まるで拷問のようです。
船にも乗るらしいので、酔って波間に天然撒き餌ですよ。
訪北欧は初めてなので、小心者の私は今から心構えをせねばなりません。


といった具合な日々。
毎日ぐっすり12時間眠っています。



そんなわけで、チェコに残るにしても帰国するにしても、
仕事をどうするのか、何をして生きていくのか、それを考えなければなりません。



というわけで、今日はこんなものを紹介。

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え、これ何かって?


プラハの公共交通公社の求人広告です。


妙な切れ目は何かって?


そこのパーツなくしたんで、予備用から頂戴したってわけですお。


地下鉄の広告配布ラックにてコイツを発見。
子供向けの電車案内かと思いきや、大人向けの就職案内でした。

募集職種は全部で13種類。

ドライバー

・トラムの運転手
・バスの運転手

メカニック

・トラムのメカニック
→電気系統担当
→車体担当

・バスのメカニック
→電気系統担当
→車体担当

エレクトロニック

・トラムの電気系統の最終チェッカー

・トラムのケーブル管理者

リペア、メンテナンス

・旧車両のリペア
→トラム担当
→バス担当

・駅構内のエスカレーターの修理工

・丘を走る特別車両のメンテナンス担当

メディック

・スタッフの健康管理


となっています。


さて、募集するならどれがいいかな、と真剣に小一時間考えたのち、
脳裏に浮かんだのは、、

「そうだ、バス作らなくちゃ。」

ちなみにルームメイトのオヤジさんは、トラムのメカニックだそうです。
なかなか大変な仕事だそうです。



子供用と侮っていましたが、流石大人の就職案内。
全50パーツからなる、意外にも手の込んだ工作。

これを手に取るやつは、こんなことしてる場合じゃないんじゃないかと、
やや矛盾を感じつつ、面接に作り上げた完成品を持ってたら、絶対受かるよなー、と
やや邪なことも考えつつ、打ち込むこと3時間。


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可哀そうなことに、出来上がった途端飽きられて、
居場所のないコイツは、机の端っこで薄い埃をかぶってじっとしています。

チェコで仕事がしたい!
という人は、参考にしてみてください。

Dopravní podnik hlavního města Prahy
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# by chikara_mikado | 2009-03-23 07:49 | チェコのこと

陰謀

あと3日でやってくる。


まだ肌寒い朝、家を出て不意に考え始めた途端、
そこに着くまで他のことは頭に思い浮かばなかった。
両肩に食い込む重みなどまったく苦にならなかった。

そして毎回、当然のように現実が襲いかかってきたんだ。
なんも気づかないノーテンキなやつも、自作自演のやつも、
上履き隠されて喚いてるやつもいた。

周りの喧騒がやけに遠く聞こえる。
下駄箱で立ちすくむ僕。

ふと我に返り、ランドセルを教室に投げ込むと
朝礼までの間、手打ち野球に没頭するのであった。

そんな小学生だった。


今年もまた、お菓子会社の巨大な陰謀がやってくる。





せっかくここまで逃げて来たってのに、
遥か1万キロを旅してきたっていうのに、

なんだって同居人の野郎は、

「ヘイ!日本にはヴァレンタインデーにチョコレート貰えるんだって?」

とか聞くかな。

あの絶望感を味わって立ち直れないほどに燃え尽き、灰になればいいのに。
そしたらそっと吹いてやるよ、窓の外へ。





とはいえ、プラハの日本人社会に溶け込んでいるわけですから、
若干ナーバスになるのは当たり前のこと。

TESCOでいつも通りチェコを買うのにも、辺りを見回す始末。

「別に、ただ単に、食べたいから買ってるだけで、うん。」
「おいしいよね、これね、もう1個、買っておこうかな、うん。」

右見て、左見て、もっかい右見て、光の速さでベーコンの下に隠す。
過剰なまでの隠蔽工作。雑誌に挟んだエロ本のようだ。

外に出ると、日が沈もうとしている。
あぁ、家に帰らなくちゃ。

1週間くらい前から優しくなる分かり易さ、
下駄箱を開けるあの瞬間のドキドキ、学校にいる間のあの絶妙な空気感、
男どもの落ち着きのなさ、下校までが勝負ですの粘り、
放課後意味もなく居残ってみるしぶとさ、全てが懐かしい。





ところで、

「日本には5円で買えるお菓子があるんだぜ!その名も5円チョコだぜ!」

と教えてやったら、目ん玉ひんむいて咽てたけどな。
黒パンが気管支に入ったんだろうな。

当然ながら、チェコ人の間に日本的なバレンタインやり取りは存在しない。

手作りとチロルチョコを例にとって、本命と義理の二本立てシステムであること、
海老で鯛を釣る方式(ホワイトデーの説明もした)、
見かねた家族や近所のおばちゃんからの差し入れ的形式、

色んな愛の形を説明したやったら、

「お前のために下駄箱に蓋付けてやろうか?」と言われた。





いらねぇよ、ぼけ。
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# by chikara_mikado | 2009-02-11 08:35 | 雑記

三面記事

チェコで一番読まれている新聞は、
「Lidové noviny」と「Mlada Fronta DNES」だそうです。

双方ともチェコ生まれですが、現在はドイツのパブリッシャーに属しています。
同じ発行元で1位と2位を占めるなんて、圧倒的ですね。


ところで、


1月23日(金)より、ここプラハでは日本の映画祭が開催されております。

映画祭2009 -現代日本映画特集-

とはいっても、まだ2回目。去年始まったばかりです。


ご存知ですか、


フランスでは、「マンガ」という単語がフランス語として認識されているそうです。

チェコで、「エイガサイ」という単語をチェコ語として認識させたいと、
嘘か真か、映画祭のディレクターが言っていました。

故に、タイトルがそのものズバリ「EIGA-SAI 2009」。
若干無理めですが、生暖かく見守ってあげたいと思います。

さて、映画祭と言っても、ただ作品上映をすればいいというのではなく、
関連イベントを各種開催します。
総合的に日本の文化を伝えるひとつのチャンスというわけです。

上映作品は、
「ビリケン」、「ALWAYS 3丁目の夕日」、「カリスマ」、
「チルソクの夏」、「2Duo2/デュオ」、「二人日和」、「たそがれ清兵衛」

待合室では折り紙が置いてあったり、
映画上映の前にはステージで和太鼓や三味線の演奏、着物のショーなど。
盛りだくさんであります。


本題に入ります。


というわけで、着物ショーのモデルの話が突如舞い込んできたのです。
お祭りの賑やかしとして。

面白そうなので二つ返事でOKしましたが、
当日用意されていたのは浴衣。

オフレコですが、タグが某ウニクロに似ていました。

華やかな着物に着られた女性陣に囲まれ、我ら男子は2人。
しかも着物を着こなしている年配のTさんと比べると、
浴衣に雪駄の僕は出来の悪い弟子、もしくは博打好きの書生といった風体。

浴衣を着た女性と二人で舞台に立ちましたが、
その子がどうもチェコ人カメラマンのつぼだったらしく、
うっかり例の、「Mlada Fronta DNES」文化面に写真が載ってしまいました。

しかもでっかく。

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えぇ、間違いなくカメラマンは男ですね。

いいんです。
紙面を賑わすのはもう少し後にしておきます。

ではでは。
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# by chikara_mikado | 2009-01-29 20:19 | チェコのこと

願い事、3回。

「プラハでVisaを取るために色々と調べものしてたら、
あんたのblogに行きついたよ。」

と言われ、こそばゆかったので、読み返してみたら、
いつぞやの記事に、週1で更新します、なんて戯けたことを書いてやがりました。
月1で勘弁してください。

なにせ、今も若年性老体に鞭打ってるわけで。
その上、生活が凪いでいるため、面白い出来事がないんですよ。


そんなわけで、無理やり話を続けますが、
最近新たにbookmarkの仲間入りを果たしたwebサイトがありまして。

Iridium Flare(イリジウムフレア)ってのがあります。

それは、地球の周りを回るイリジウム衛星が数秒間急激に明るく輝き出す現象を言い、
まるで流れ星のようだ、と。

天然物はなかなか見つからないし、いつ現れるかなぞ計算できるもんでもない、
ということで養殖物に白羽の矢が立ちました。

これなら計算も可、場所も角度も方向も、すべてが予測できます。

というわけで、

”ビックなお願い、叶えてもらおうプロジェクト”

と銘打ち、夜な夜な流れ星探索に出かけようかと思います。

いつどこに煌めくか教えてくれるページ


1月21日(水) 
赤レンガ倉庫にて
18:22:29 高度33度
ほぼ真南の方向 結構明るい

1月22日(木)
旧市街広場ヤン・フス像近くより
2:31:17  南南東 高度37度 
14:59:52 東北東 高度28度 そこそこ明るい

と、こんな具合に出てきます(英語)。
それじゃ3回、急いで呟いてくださいね。

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んでは。
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# by chikara_mikado | 2009-01-20 22:20 | 雑記

大晦日 in プラハ

みな様。

明けまして大分たちますが、それでもやっぱりめでたいもんで。
今年も残すところあと355日。
どうぞよろしくお願いいたします。

クリスマスパーティーから忘年会を経て新年会へ、
そして七草、成人、旧正月、新春、誰かの誕生日と
とどまることを知らぬプラハ在住の日本人ども。

みんな酒盛りが大好きです。

さてここで、遅ればせながらプラハで大晦日を過ごす外国人のとある記憶。

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さぁみんな、酒を持て、街に出よう。

10月の半ばにプラハに舞い戻った私は、現在街の中心に居を構えています。
場所は国民劇場から歩いて3分、TESCOから5分、ウフレクの裏です。

3件となりにはプラハ在住のアメリカ人たちが集うPUBがあり、
その隣にはチェコの映画関係者が出資したワインバーがあります。

刺激的なロケーションにより、気持ちが若返るのもしょうがありません。
今年の年越しは、メイン広場にて存分に暴れることにしましょう。

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というわけで、やってまいりました。

ヴァーツラフ広場。
セキュリティーが見回るバリケード内を一歩出ると、そこは無法地帯。

人々の盛り上がった気勢で革命が2,3個起きそうです。
あちらこちらで発砲音がする、どっかの内戦地みたいです。
しかし皆の手には武器の代わりにシャンパンが、ワインが、ビールが、花火が。

毎年、この日は死傷者がでるほどのお祭り騒ぎ。
死なない程度にハッスルしますよ。

カウントダウンと同時にシャンパンをOPEN UP。
夜空に飛んだコルクに光の輪がかかります。

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さぁ、次はコンテナに登りますよ。
なんとかと煙は高いところが好き。

目立つ場所に登り、はしゃぐ東洋人に誰かが嫉妬したようです。
火のついた爆竹が投げ込まれました。
そしてさらにはしゃぐ我ら、火に油。

酔っ払った頭でふと空を見上げると、一瞬わからなくなります。
耳を劈く破裂音と辺りに広がる火薬のにおい、
地を見ればあまりに猥雑で、空を見ればあまりに映える花火。

あれれ、今、僕はどこにいて、何をしてて、これからどうするんだっけ。

我に返り、手に持った空のシャンパンボトルを地面に叩きつけます。
地面をなめるように広がるガラスの輪。

一仕事終えた気になり、ビールで口直し。
この日は零下5度を下回る寒さ。
唇をガチガチ鳴らしながら、喉を越えるソレのなんと美味いことか。

一通り騒いだ彼らは、少し落ち着きを取り戻します。

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狂気の世界を堪能した僕らが次に向かうのは、、、


・・・

・・・

・・・


「たこ焼きパーティー」

うん、わかってる。言わなくていい。
なんかズッコケタ人が見えるもん。

冷えた体を癒すため、一路友人のフラットへ。

タコは貴重品ですよ。
なにせチェコは海がありませんから。

500グラムで250KC(1300円くらい)
これは、中華料理屋で食べるお昼4回分に相当します。

あとは、キャベツにネギに、、、紅ショウガ。
赤梅酢にみじん切りにしたショウガを漬けます。そこからです。
日本で普通に手に入るものが、ここでは存在すらしません。

そして、年越し蕎麦。ツユは手作り。
3つほどのお椀をみんなでふぅふぅ言いながら回します。

なんか、今までの騒動が嘘みたいなくらいのんびりした雰囲気。
大阪娘が焼く本場のたこ焼きに全員が舌鼓。

朝、解散。

お祭りに行く前に韓国料理屋でパーティーしたのを含めると、
夜7時から朝7時の12時間耐久年越し。みんな若いね。

なんと激しく魅力的で危ない上に騒がしくて美味しい大晦日であったか。
ちなみに昨年の大晦日とは対極にあった。

>2007年12月31日:金が信念
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# by chikara_mikado | 2009-01-09 13:08 | チェコのこと

そこに岩があるから、

もう12月ですね。
プラハで迎える朝は氷点下。

たとえ海外にいようとも忘年会の文化はなくなることがありません。
名前だけ借りて、あとはいつも通り、愉快な仲間たちとの飲み会なわけですが。

---------------------------------------

さて、釣りシーズンが11月いっぱいでお仕舞いとなりまして、
少しは体を動かしたほうがよかろうと、ロッククライミングに通っています。

もともと、日本にいた頃からかじっていましたが、チェコでやるのは初めて。
春先には国境付近の山にキャンプしがてら岩登りに行こうぜ、
なんて仲間内で話しています。

というわけで、冬の間はジムでトレーニング。

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100KC(≒500円)もあれば、靴をレンタルした上、登りたい放題。安いです。
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# by chikara_mikado | 2008-12-10 23:11 | 雑記

釣りキチ二平  その3(ラスト)

その1
その2


3日目。

三度目の正直、二度あることは三度ある、
仏の顔も三度まで、三度の飯より釣りが好き。

ぬおおおおおおおおおおおおおおお。
増水、増水、雑炊食いたい。

食いたくねーよ、釣らせろよ。
ありがとうございました、どう見ても不可能です。

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こいつらは、そんなことぐらいでめげずに、
今日も頑張っています。

いいなぁ、泳げるって、いいなぁ。

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別の釣り場に移動してみます。

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やっぱり駄目で頭を抱えるの図↑


帰ろ、帰ろ。
ヤケッパチになった二人は、すっぱりあきらめて帰路につきます。
クロアチアの国境越えるぐらいまで、愚痴ってましたが。

もういいんです。
初日、あんなに釣り上げたのは生まれて初めてだったから。

そんなわけで2日くらいかけて、プラハに帰着したのでした。

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と、ここでボスニアの話は終わって、その後のこと。

帰って来た週の週末にリベンジで、また釣りに行きました。えへ。
今度はプラハから北東に約150キロ。エルベ川の上流です。
前日、復讐に燃える僕ちんは魚の夢を見てしまいました。

もうね、病気。


朝、10時過ぎから夕方4時まで、
あれやこれやと手を尽くしたものの、釣果はこれまたピリッとせず。


でもね、いいんです。
かつて中学生だった頃、日本でいくら渓流釣りに行っても
ほとんど釣れなかったんですから。

いつも三平読んでは、

「いいなぁ、いいなぁ、こんなんだったらいいなぁ。」

と、妄想してばっかりだったんですから。

こっちでは、まるで漫画のように、

「あそこの岩陰に毛針を流したら、食いついてきそうだな」とか、
「あの流れ込みは、居そうだな」とかが、

現実のものとなって、思ったとおりに魚がバクッと来るんですから。



最近また竿を握り始めたけれど、もう何年振りになるだろうか。
どこかに仕舞いこんだ趣味の一つが、遠い異国で咲くなんて思いもしなかった。
今は川に行って、水と遊ぶだけでも楽しいのだ。

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# by chikara_mikado | 2008-11-23 02:58 | 旅行

釣りキチ二平  その2

その1


さて、ボスニアに着きましたよ。男二人が。


国際免許を取ってこなかった僕は還暦すぎの大先輩に運転を全て頼み、
助手席で鼻歌を歌う役を忠実にこなしていました。

往復延べ1800キロ、お疲れ様でした。
ごめんなさい、ごめんなさい。
今、急ぎで免許申請中ですから。

クロアチアからボスニアへ抜ける山道では、すでに雨、雨、雨。
漂う敗北感をかき消すように、空元気で宿に到着。
とりあえずビール飲んで就寝。






夜が明け初日。


やっぱり雨。


あqwせdrftgyふじこlp;
なぜ、どうして、Why?、Proc?、なぜなんだぁぁぁぁ。


降りしきる雨の中、宿から8キロ。

Unac(ウナッツ)川。
Unaというのはボスニア語で「Only one」の意味で、Unacはその支流にあたる。
なんか地獄谷みたいなとこにあるのよ。

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水かさがそんなに増えてないことを救いとし、釣りを開始。
蛍光の糸を前後にぶんぶん振る、あれだ、フライフィッシング。

カッパを持ってきてないのでゴミ袋をかぶってみたる。
地元の人に変な眼で見られた。

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この川の対象魚はレインボートラウト(にじます)とブラウントラウトだ。
すぐ近くに養魚場があることも手伝って、
魚影は濃く、魚も最近の高校生ほどスレていない。

水面に浮かぶ毛鉤を、魚がジャンプしながら捕食するシーンは、
何度見ても興奮する。

自然の中で、手の届かない存在が、人工的なものに騙され、
もう間もなく自分の手のうちに入るであろう、悪魔の快感だろうか。

はたまた、貴重な捕食シーンを、投げた毛鉤を通じて、
自分だけに見せてくれる、密やかな特権に対する感動なのか。

綺麗なお姉さんが向かいに座っている始発の電車のように、
とにかくやけに生唾ものなのだ。


日が沈むまで、ひたすら釣り続けた。
30か40を超えたころ、数えるのはやめたけど
恐らく、100匹は優に超えているであろう。

ただ、サイズには恵まれなかった。
一番大きなもので30センチ前後。

雨にもかかわらず、満足のいく初日であった。

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うん、魚の写真ないとカッコ付かないので、
Aさんの釣り上げたこの日一番を拝借。



さて、2日目。よしよし、雨は降っていない。
期待を胸に釣り場へ赴くと・・・

増水、増水、雑炊食いたい。

おいおい、勘弁してくれよ。

そうなの。

川の釣りは、天気だけがよくてもダメなの。
前日の雨が山肌に染み込み、溢れたソレが川へと降り注ぐの。
60センチも70センチも水かさが増しているの。

イエジシマリア。

というわけで、この日は釣りにならず。
宿に戻っての休養日となった。

でもね、ものすっごい天気いいのよ。
11月とは思えないくらい暖かいし。
しょうがないのでペンションの裏庭で、犬を横に侍らせワインを喰らう。朝10時から。

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ほどよくまわった頭を酷使し、
ボスニアに来てから感じたこと、思うこと、気がついたこと、
などをメモしてみることにした。


・国境を越えたころからポツポツ見かけだしたのだが、
ボスニアの民家では雨なのに洗濯物を出しっぱなしにしている家が多い。多すぎる。
洋服から雨水が滴り落ちてもなんのその、完全なる放置プレイ。何で?

・この日、釣り場へ行く途中にお婆さんを追い越した。
その後、釣り場で川の様子に嘆き、未練たらたらで何度も水面を覗きこみ、
近くにある滝やら吊り橋やらを散策したのち、諦めて宿に戻ることにした。
帰り道、先ほどのお婆さんとすれ違った。

このお婆さんは釣り場の先にある小さな村の小さな商店に買い物に行くのであろう。
歩いて片道2時間はかかるこの道のりを、黙々と歩いているのだ。
我々が行って帰って来たのに、まだ往路である。

会釈をしてみたが、返事はなかった。
自分の足もとに、厳しかった時代と不安な明日を見ていたのだろうか。

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あ、家が流されそう。

・川沿いの道、ボロボロの道を進むと、突如山に切れ間が現れる。
子供がそこに置き忘れたかのように、橋が架かっている。
壊れかけのこの橋は、息苦しくなるほど、静かに儚い。
朝もやの中、何も待たずに佇んでいる。

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・爆撃を受け、この橋は破壊された。
戦争が終わっても、それを綺麗に直す余裕などない。
人々が最低限必要なだけ修復したそれは、日の光を浴び、川に浴する。

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・メモによると、ただ今の時刻は14時15分。どこからともなくコーランが聞こえてくる。
この地区はムスリムが多いらしく、街中に響き渡ること、日に数回。
また、日没の時間、空の色が落ちた頃に届くコーランは
何か厳粛な気持ちを起させる。でもどこかホッとする。気が楽になる。って書いてある。


コーランを聞きながら、
昔、あるチェコ人に言われたことを思い出す。

彼は音楽家である。
社会主義の頃から、演奏のためヨーロッパ各地に出かけるチャンスがあった。

楽団内の友人から裏切りにあったこと、
外貨をいかに自国に持ち込むかで知恵を振り絞ったこと、
どれだけの閉塞感が社会に漂っていたのかなど、

夜中にビールを飲みながらずっと話してくれた。

「君は今、溢れる情報から色々見聞きできるだろう。
当時の様子を知ることができるだろう。
しかしね、その感覚を得ることはできないのだよ。
想像で感じることはできないんだ。
なぜなら、イッツ ナット ユー。」

勉強するのは構わない、知ろうとすることはむしろ素晴らしい。
しかしそれを理解していると言ってはいけない。

これは効いたね。
少しばかり知った気になってた自分が、打ちのめされた。

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お前はいいよね、のんきで。



さて、自然の中に身を置いていると、子供の頃の感覚が戻ってくるもんだ。

昔はゴキブリを捕まえて、こねくり回し、

「母ちゃん、クワガタのメス捕まえた」

という5才児だったのだから。


落ち葉の下にはキノコが生え、カタツムリをよけながら歩き、
空ではクモが命綱をつけて泳いでいる。

だんだん、見えなかったものが見えてくる。

今日も星が出ている。
明日もきっといい天気だ。
いい釣りができますように。

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# by chikara_mikado | 2008-11-19 23:22 | 旅行

釣りキチ二平  その1


こんにちは。


「こっから先は地雷源だよ」は、映画か漫画の世界だと思ってました。

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先週、ボスニアに釣りに行ってきました。


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Bosna i Hercegovina(ボスナ・イ・ヘルツェゴヴィナ)

首都:サラエヴォ
人口:400万人
通貨:兌換マルク(KM)
→でも、どんな田舎でもEuroが使えるんだぜ。
 交換レートが固定だから、みんな安心なんだ。
 1Euro≒2KM
民族:ボシュニャク人(48%)、クロアチア人(14%)、セルビア人(37%)
→血統や言語はそんなに差がないけど、宗教と歴史で違う民族なんだってさ。

ボシュニャク人がイスラム教、クロアチア人がローマ・カトリック、
セルビア人がセルビア正教会なんだ。

宗教が違って、記念日やら祝日やらが合意できないから、国の祝祭日は、
1月1日、2日の元旦と5月1日、2日のメーデーしかないらしいぜ。
→なんていうか、とても残念だ。

2007年4月1日当時で、日本人20人が住んでるんだって。
→留学生とかいるらしいよ!
2008年5月27日、正式に在BiH日本大使館ができたんだって。
→ほんの数か月前・・・

「7つの隣国、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字により構成される1つの国」だった頃の話は、長くなりそうなので自習ということで。

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40年前からここいらでブイブイいわせている、日本人の頭領みたいな人がいる。
プラハ在住云十年のAさんだ。

頭領のくせして、か、よくあるようになのか、
彼はエロい話や女の子が大好きなのだ。
また、いつも少年のような良い顔で笑う。

そのうえ無類の釣りキチなのだ。


釣りキチ三平という漫画をご存じだろうか?
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何ものにも代えがたい愛情を持って読破し、
人生の教科書としてうちのトイレの本棚に鎮座しているこの本達は、
僕の宝物である。たぶん。

というくらいの釣り好きである僕は、

Aさんの夏のボスニア釣行を、「鵺」公演なんていう、
ちっぽけで副次的で小鮒に毛が生えた程度の
大事な大事な仕事のために泣く泣く断念してしまった。

二度目の誘いは5秒で決意した。


一路900キロ。

チェコ→オーストリア→スロヴェニア→クロアチア→ボスニアと、
5カ国に渡る車移動である。男二人で。

いざ旅の始まり始まり。男二人の。
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# by chikara_mikado | 2008-11-18 08:12 | 旅行

The 家庭料理

近所のファミリーマートあたりを自転車でうろうろしてたら、
横から来たオバチャンとぶつかりそうになりました。

スレスレで華麗によけたら、
「危ないじゃないの、バカッ!」
と、言われました。

オバチャンは赤毛のチェコ人でした。

「うわー、チェコ人に日本語で文句言われた。しかもバカって言われた・・・」


・・・
・・・


と、すごく意気消沈したけど何かおかしいと思ったら、
2秒後には暖かい布団の中で天井を見てました。



昨日は、ジプシー音楽を聴きながらしこたま飲んだのです。
誘われて行ったMUSIC BARなんですけど、これまたすごく気持ちのいいお店で。

ただまぁ、演奏してるグループはみんなものすごい男臭い。
みんな太めでちょっと腹出てて肌が浅黒くて揉み上げとか長そうで
赤いポロシャツとか似あいそうで例えるならパンチョスとかゴンザレスとかアンドレ。

関西風な動きをする可愛らしいチェコ娘や
全世界に顔が利きそうな沖縄のお姉さんとか、
こっちで外タレになりたい芸術家(日本人留学生)とか、
ごついのにwikipediaですぐ物事を調べるウクライナ系オランダ人とか、
恋人の韓国人がオーストラリアに恋しちゃって(引っ越したがっている)大変なドイツ人とか、
大使館で真面目に働いている優秀な人とかに囲まれて、
映画のことをあんまりしてない映画留学生は、

ビールの宣伝でよく流れているジプシーキングスのVolare、
あんな感じのノリで3時間ほど音と酒を堪能したのでした。

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さて、前置きがやたらと長くなりましたが今回はチェコ人の主食を紹介したいと思います。
写真と解説による完全保存版です。

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あ、もちろんそのままじゃ食べませんよ。
当然ですよ。ちゃんと摩り下ろさないと。

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いくらチェコ人だってイモだけじゃ飽きますよ。
ソーセージも入れますから。

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・・・
わかってます、みなまで言うな。
真ん中のアイロンは使わないから安心してくれ。

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揚げます、揚げます。

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ハイ、出来上がり!

これがねぇ・・・
脂っこくて体に悪そうで、すんごいうまいんですよ!
みなさんもこれを機会にぜひトライしてみてくださいな。





スペシャルサンクスはわたくしのルームメイト、ミハル。
最近、ポニョポニョばっかり言ってるジブリっ子です。
なにか腹の立つことがあると、「サカナーッ!」と叫びます。

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# by chikara_mikado | 2008-10-27 17:09 | チェコのこと

生一杯が4杯分

週に1度云々と抜かしましたが、第一週からこの体たらくです。
でもチェコ時間で言えば、まだ一週間圏内です。たぶん。

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かつて日本で学生をやっていた頃、僕は確か経済のことを勉強していたはずなんですが、
鉛筆を持ったり机に座ったりした記憶がとんとありません。

なんとか昨日のおかずは思い出せます。

僕が初めてチェコに来たのは、2005年の9月。
当時、1チェココルナ(以後CZK)は約4.5円でした。

比較対象になりそうなものをちょっと調べてみました。

収入からいってみましょう。
チェコ人の平均月収。単位はCZK。

2002年 15866 1CZK≒3.6円 約5万8千円
2003年 16917 1CZK≒4.1円 約7万
2004年 18041 1CZK≒4.2円 約7万6千円
2005年 18992 1CZK≒4.6円 約8万7千円
2006年 20219 1CZK≒5.1円 約10万3千円
2007年 21694 1CZK≒5.8円 約12万6千円

2008年 23600 1CZK≒6.5円 約15万4千円

使ったもの。
・Czech Investの平均月収項目2002-2007(チェココルナ)
・上記の米ドル換算
・Yahoo!ファイナンスの過去の米ドル為替相場(日本円)
・足したり掛けたり割ったり

算出は手動です。
なのであくまで参考程度に。うひひ。

チェコは2004年5月1日からEUに加盟しました。
その後の所得の伸びは結構な感じですね。4年目で約2倍に。

ちなみにビールはというと、
街中のパブで、500mlのジョッキ生→25CZKくらい
グラスワインも安いのは25CZKくらい
こっちでは、水のほうが高いです。

卵6個(わりといいやつ)→35CZK
Lサイズです。

ガソリン1㍑→33CZK
車乗らないのであんましわからん。

中華レストランのテイクアウト→80CZKくらい
プラハには山ほど中華レストランがあります。
モンゴル人がやってたりもします。
どこも微妙に味が違うけれど、チェコ人に判別可能かどうかは謎。

逆に、西欧から輸入するものは高いです。
コンバースのスニーカー →日本だと4000円くらいのが6000~7000円とか。
コーラ →スーパーマーケットで22CZKくらい

ま、なんとなくですが。



実は、今年の7月8月と過去最高のチェココルナ高になったんです。
そのレートや、1CZK≒7.5円。2002年と比べるとまさに2倍以上。

現地の人達はそんなに実感ないかもしれませんが、外国人にとってみたら
すべての物価が2倍以上。モノの値段そのものの値上がりもありますから、
体感では3倍近いかもしれません。


で、なんでしたっけ。
あぁ、そうだ。

今年の夏はコルナ高で日本(海外)からの観光客は苦しんだのですが、
ここのところ、ねぇ、例のサブプライムなんとかでバブルがはじけ気味なんですよ。

スウェーデンやデンマークでもユーロ導入を叫んじゃったりなんかして、
世界中が必死ですね。チェコもご多分にもれず。

夏に1CZK≒7.5円だったレートも、秋が深まる今日この頃じゃ1CZK≒4.8円ですよ。
3年前のお値段ですよ!

この、4円台に突入したことへの驚きをどうしても表現したかったのに、
なんだろう、この今までの流れは。


とりあえず、今持ってる福沢諭吉をパラツキーやニェメツォヴァに変えるか、
やたら悩ましい。



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カメラは持ってきたのに、充電器を持ってこないという失態により写真が撮れません。
国のおっかさんに送ってもらうか、プラハに遊びに来る人に託すかしないと。。。
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# by chikara_mikado | 2008-10-24 07:41 | チェコのこと

プラハを歩けば関係者に当たる

さて、プラハに戻って1週間が経とうとしています。

せっかくなので、週に1度くらいのペースで近況報告も兼ね、
記事を書いていこうと思います。最初の3週間が特に見物です。

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イギリス資本のスーパーマーケット、「TESCO」。
プラハのいたるところにあり、市民の生活用品やら食料やら
日常生活に必要なものほぼ全てがこの店で手に入ります。

そんなTESCOで、ニンニクを買おうとレジに並んでいた時のこと・・・

我流ペペロンチーノを作ろうと材料を買い集めましたが、
ニンニクを忘れていたことに気がついた僕は、次の日に
改めて買いに行くことにしました。

一固まりを袋に入れ列に並んでいたら、レジのおばさんが突然叫びました。シャウト。
ビクッとしてキョロキョロしましたら、どうやら後ろの女の子に声をかけた様子。

「くぁwsでfryふじこlp;☆」

顔を見合わせる僕とその子。

「くぁwsでfrtgyふjきおlp☆」

どうやら、女の子がキャッシャーの下に買い物かごを置いたことを怒ってるみたいです。
結構激しい怒りです。

怒りで目が眩んだのか前のお客の商品の値段がわからず、
席を立ったおばさんはどっかへ行ってしまいました。
ものすごく自由。

手持無沙汰の僕らは世間話を始めます。

「やぁ、どっから来たの?」

「私、フランス。私の国ではレジの下にかごをおいても平気なのに・・・、
それにちょっと怒りすぎじゃない?」

「うーん、観光?学生?」

「学生よ、まだこっちに来て3週間くらい。」

「そっか、まぁそのうち慣れるんじゃない。僕も学生、映画をやってるんだ。」

「え!?私もよ!」

「学校は・・・?」

「FAMU」
「FAMU」

「・・・」

「わはは、びっくりした。こんな偶然もあるんだねぇ。」

「うわー、すごいすごい。」


レジのババァが戻ってくる。
颯爽とにんにく一玉を買い終えた僕は、紳士風に待機。

っと、なぜかフランス女子が赤くなっている。
どうやら財布を忘れてきたようだ。かなり挙動不審だ。
無理もない、さっきまでどーせわかるまいと英語で文句ばっか言ってたんだから。
これで払えなかったら、気持ちいいくらいカッコ悪い。

ということで、お金を貸してあげたのです。
同じ学校だし、見かけたら今度返してねってことで。

そしたら、家がすぐ近くだから時間があるなら帰りに寄ってかない?
なんてまるでドラマのような流れ。

その子は監督志望で、一本映画を撮り終えたご褒美と友人の別の作品の小道具を兼ねて、
部屋でみんなで食べるべくケーキを買いに来ていました。

プラハ城でも散歩しようかと思ってた僕は、時間があまりに余っていたので、
2秒でOK牧場。流石にパリジェンヌには通じません。

彼女のルームメイトは、スロヴェニア男子・アメリカ男子・ノルウェー女子という
なかなかの国際部屋。ノルウェー女子を除いて全員がFAMUの学生。


スロヴェニア男子が部屋で短編映画を撮っていました。
お祝いのはずのケーキが早速小道具に変身。
妄想誕生日パーティーのワンシーンだそうです。

なぜか不自然な笑顔でテーブルに着席している日本人。
撮影に口を出しつつ、エキストラとして出演。

5回ほど撮り直して、ようやくOK。
ケーキもだいぶロウソク味が染み込んでいそう。
ガヤガヤ食いながら、自分の仕事を多少説明して、お暇してきました。

現在の居候地から歩いて5分のところにある国際部屋。
今後の展開が楽しみなり。
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# by chikara_mikado | 2008-10-13 08:01 | チェコのこと

さて、大韓航空に乗ってきたわけなんだが。

いつも空港についてチェックインする際に欠かさないことがある。
避難口近くの席か、クラスの境目か、でっかいスクリーンの前(前が壁)か、
とにかく足が伸ばせてすぐ逃げられるところに席を変えてもらうのである。

これが意外と快適な旅を生むわけで。

機内のお姉さんと話せるわ、周りに気を遣わんでいいわ、
座ったままこっそり伸びもできちゃう。

で、いつもと同じく大韓航空のカウンターで200%の笑顔を作ったのです。
そしたらそしたら、成田→ソウルは非常口横のお見合い席、
ソウル→プラハはスクリーンの前の席・通路側をいとも簡単に抑えてくれたの。

成田からソウルまでは2時間だから、多少過酷な状況でも我慢できるんだけど、
ソウル→プラハは長い道のり(11時間)、だから発券してくれた娘っ子の前で
小躍りを披露してあげたら、苦笑した顔にえくぼができてた。

恙無くソウルに着いたあと、わずか1時間半の乗り継ぎ待ちで次の飛行機へ。
仁川の空港はいたるところにコンセントがあって、PCやり放題。さすがネットゲームの国。

そして、ソウル→プラハの便でウルトラハッピーなことが。


・・・

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スクリーンの前の席、俺しか座ってない。
席4つ全部俺のもの。毛布も4枚俺のもの。枕も4つ俺のもの。Yes!!!
オイラ寝ちゃうよ、直立不動で真横に倒れて寝ちゃうよ。

あぁ、そして、なんとこの席にもコンセント付いてる。
エコノミーで電気取れるってすごいんじゃね。

でも見渡すと結構空席あり、なんで空いてんだろ。


大韓航空ね、初めて使ったのよ。
なんとなく避けてて、今回日程と予算がばっちり噛み合ったから、
しょうがないか・・って感じであんまり期待してなかったのよ。

しかししかし!

サービスもいいし、お姉さん優しいし、席の融通は利くわ、人少ないわ、
コンセントあるわ、飯結構うまいわ、なんなのこれわ。

あ、それに安いし。

これってすごいんじゃない?
とりあえず、かなり好感度上がったよ。
もう1回使って同じクオリティだったら、新たな選択肢ですな。







そうそう、機内がキムチくせーって噂だぜ!って叫んでいた僕の友人へ。
まさに君の言うとおりだった。

乗客が一斉にビビンバをかき混ぜだす光景は、、、凄かったぜ。
でも、美味かったぜ。
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# by chikara_mikado | 2008-10-08 07:35 | 旅行

もののけ

屋久島行ってきました。

新幹線では駅弁とお茶と昼寝というなんともレトロな旅風情。
夏休みを楽しむ家族と小うるさい餓鬼を生暖かい目で見守っていました。

途中、鹿児島で黒豚しゃぶしゃぶ。
日本の食卓はなんて贅沢なの。
飯と対比して、宿泊場所は漫画喫茶ですが。

止まらなくなった僕は、給仕のお姉さんに、
「肉ください 白いご飯と 肉ください」などと、
風流にも字余り。欲望がはみ出ている。
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写真を撮ることを思い出した頃には、もはや肉は。


さて、屋久島着。バスで1時間南下。
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この日の前半はシーカヤックです。
沖に向かってどんどん進みます。
オイラ泳げないのに。

久しぶりに胸が高鳴りました。
転覆したらきっと海の藻屑。ウミガメのえさ。

でも、手を伸ばせばすぐそこに海面。
あまりに近くて、そしてそれは、あまりに透明で、
目を逸らすと人の手が入っていない山々が。
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古くから山岳信仰の島だった、という話を聞いてはいたものの、
島民ではない自分まで守ってくれている、その寛大さにちょっと涙。

お陰で後ろに乗ってる奴に、漕ぐふりして水をかける余裕が生まれる始末。


宿に着いたのは午後6時過ぎ。
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ここで一つ、あり得ない出会いが。
旅人は、すれ違った人に気持ち良く挨拶ってのが標準装備。タブン。
で、眼鏡かけたひげのオッサンと風呂場付近ですれ違ったので声をかけた。

「ちわーす。」「あ、どーも」

む、誰かに似ているぞ。思い出せん。

夕飯時、宿はユ-スホステルで大広間にて皆でガヤガヤ食事。
おまけかつメインな一品を貰うために、部屋と名前を告げる。

ひげ眼鏡のダンディが自分の名を告げていた。

「どうも、○○です。」

あああ、そうだ。
高校の美術の先生だ。

「先生!覚えてますか!?」

「いや、知らん」

「え、いや、ちょっと。ほら、卒業制作で木刀(鞘付き)作ったアイツですよ」

「おぉぉ、お前か!」

8年ぶり。

先生は家族で旅行に来てるようだ。
娘2人はなかなか可愛いぞ。



そんなこんなで就寝。
したのも束の間、朝3時起床。


なめていた。


縄文杉なんざ、ぶらぶらと1~2時間散歩がてら見に行くもんだと思っていた。
午前5時、登山口より出発。



そこから5時間。

山道登りっぱなし。

ないわー。
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ようやくたどり着いたけれど、樹齢4000年だか7000年の
杉のマイナスイオンはなかなかの癒し。

でも、往復22キロ。
これから行く人は覚悟すべし。



次の日、疲れをとるために(主に目の保養)、男女混浴の海中温泉に
行ったのだけれど、ひどい坂道と裸のおばちゃんのお陰で、
余計にクラッときたのは内緒。
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屋久島は本土から移住してくる若者が多いんだと。
自然に魅せられた人達が、自分のしたいことや居たい場所を
求めて引っ越してきて、それを実現させてるってのは、ちょっといい。


最近の疲れている人たちにも、そんな時期があっていいのに。
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# by chikara_mikado | 2008-08-28 16:15 | 旅行

DPRK

これでもかっていうくらい遊び呆けた1ヶ月でした。
ちょっとくらい生産的なこと始めないと。

暫定的ですがプラハには10月の初め頃戻ることにしました。
今、家探し中です。

僕をチェコに送り出した大使館の書記官と会ったところ、
もう少し肩の力を抜いて気楽にやったらどうだと、
気の抜けるアドバイスを貰ったので、その通り気が抜けました。
だいぶ楽になりました。

後1年、来年の夏までもうひと踏ん張りですな。

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ところで彼は、現在北朝鮮に赴任しています。
「外交やら国際状況やらを勉強するのにうってつけの国だ!」と。

そんな彼がお土産に持ってきてくれたのは・・・

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メイド イン ノースコリアのマグカップ。
あの国のものを外国人が手に入れる機会はなかなかないです。
しかしまぁ、このしょぼさはたまりませんが。

DPRKというのは、Democratic People's Republic of Korea の略で、
朝鮮民主主義人民共和国が漢字表記になりますが、
どこらへんが民主主義なのか小1時間問い詰めたい。

プラハ滞在話をするつもりで会ったのに、
北朝鮮滞在話で盛り上がる2時間。
メディアはこんなにも情報操作されてんのか(してんのか)、
という嘆きと驚きと怒りと無関心でした。



オリンピックも終わり、
中国やらあそこらへんの動きが心配ですね。
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# by chikara_mikado | 2008-08-25 19:25 | 雑記

夏休み

ということで、一時帰国中です。

昨日帰ってきました。
プラハ→ナポリ→ローマ→グッビオ(ペルージャ近くの小さな町)→家。

グッビオのホテルから自分の部屋までドアtoドアで32時間かかりました。
地球の反対側いけそう。

プラハでの公演を無事終えて、後始末に追われつつの帰国だったので、
という言い訳で文章書く暇がありませんでした。ごめんちゃい。

また、ゆっくり書こうかと思いますが、
イタリアでクスリとした写真たちをちょこっと載せてみます。

---------------------------------------------------------------------

まずは、ナポリ。

この街は交通ルールがないみたいです。
四方八方から車が突っ込んできて、その隙間をバイクが走り、余ってる空間を人が歩く。
みんなグリングリン動いてる。

当然、ヘルメットなんてしない。
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3人でも無問題。
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近くにあるポンペイに行きました。
あれです、社会科の教科書に出てる有名な遺跡。
火山の噴火で一瞬にして消えた古代の大都市。

たたずむ犬。
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おい。
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こらぁぁぁぁ。
世界遺産でなんて大胆なことを。
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その横で、幸せな寝顔。
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あまりの自由っぷりに頭を抱える火砕流に飲まれた人。
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グッビオにて。

パンツの脱げそうなマネキンを見つけ、
嬉々として写真を撮る僕を、アイスを食べながら見ない振りする同行人。
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イタリアってのはおもしろいとこですね。
それじゃまた。
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# by chikara_mikado | 2008-08-01 07:29 | 旅行

石?意志? チラシの裏。

ほどよく酔った帰り道、共に行こうと見つけた石ころを蹴っていた。

まっすぐな道で思い切り蹴とばしたソイツは、どこかに消えてしまった。

立ち止まって探しても、もうどこにもいない。

しょうがないので歌いながら家の扉を開ける。

さて、俺はどこに帰るんだろうか。







といった気分の今。
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# by chikara_mikado | 2008-07-07 08:18 | 雑記

前回のくだらない話を書き殴って以来、早一ヶ月強が経とうとしています。

もうプラハは完全に夏。
日本の梅雨は明けましたか?

さて、夏休みの一時帰国が決まりました。
7月22日にプラハを出てナポリへ、そしてローマを経由して成田に。
8月頭には家の近所のラーメン屋で泣きながら丼ぶりをすすっていることでしょう。

で、帰国前の一大イベント。


"マイム能楽集「鵺(ぬえ)」 in Praha and Bratislava"

昨年秋にプラハで行った「道成寺」が、そこそこに評価され、
今度はチェコとスロバキアの2カ国公演となりました。

今回は、作品を除く1から10までを一人で調整してきたので、
似非プロデューサーから似プロデューサーくらいには進化したと思われます。

以下詳細。

7月8日(火)、9日(水)
スロヴァキア:ブラチスラヴァ
divadlo A-ha 19:00~

7月13日(日)
チェコ:プラハ
divadlo Ponec 20:00~

参照記事(チェコ語)

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ではでは、また。
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# by chikara_mikado | 2008-07-06 19:31 | チェコのこと

犬袋

いやぁ、ご無沙汰していました。
ここプラハもすっかり暖かくなりました。

24時間営業のトラムがあるので、健全に夜遊びしている毎日です。
こっちは夜9時でも明るいので、必然的にスタートが10時とかになるわけです。

ううむ。早く帰るのは野暮です。

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さて、犬袋。

と言いましても、こんなのじゃないです。
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今ここで少しばかり触れたいのは、犬の落とし物袋。
てっとり早く言やウンコ袋です。

ヨーロッパの都市には、街のいたる所に
犬用のウンコ袋が設置されているのです。

公演や散歩道はもとより、繁華街しかり。
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表に印刷されている犬のデザインが多岐にわたり、
素材も紙やビニールで、色もカラフルと
妙なものに惹かれた僕は、旅先で取り憑かれたように

「例の袋はどこかねー。犬袋はどこにあるのかねー。」

と、呟きながら街を徘徊しているのであります。


プラハという街は、いくつかの地区に分かれています。
1区は、プラハ城から街の中心へと広がり、
2区は、ブルタヴァ川の内側、市街地で、
3区は、学生の街、安くて安い物件が並びます。

ちなみに私は広域地図の中心点から北限に向かって上昇、地図にギリギリ載ってんのか、
というプラハ8区に住んでおります。

年々これらの地区は増えていて、所持している地図には15区まで、
風の噂ではすでに20数区、大使館関係者に聞いてもズバリッな答えは
返ってきませんでした。

なぜ、こんな話かと言いますと・・・

この犬袋、どうやら地区ごとにデザインが違うみたいなんですねー。
面白いですねー、凝ってますねー、メンドクセー。
プラハは紙製が主流の様子。

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そして、スコップ付きという至れり尽くせりなサービス。
むしろこのサービス精神はレストランで欲しい。


ところで、チェコは犬天国。
地下鉄もバスもトラムも我が物顔でお犬様が乗ってきます。
犬とともに学校に通う飼い主も。
しかしどの子もしっかりと躾られていて、
なかなかの紳士淑女ぷりです。

”飼う”というよりも、”共同生活をする”って感じが、とてもよいです。


他の都市にもありました。

スイス、ジュネーブ
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スイス、チューリッヒ
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ハンガリー、ブダペスト
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ポーランド、クラコフ
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そしてチェコ第2の都市、ブルノ!
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やべっ、上下逆だった。
いやそんなんどうでもいいし、てゆかナニコレ。
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# by chikara_mikado | 2008-05-25 01:43 | チェコのこと

青空+空白=空腹

プラハはいい天気です。
気持ちのいい日が続いています。

が、腹が減っている。そしてそれほど食欲はわかぬ。
というのも、同居人が出ていっちまいまして。

「あんたなんかとはもう暮らしてられないわ。」
「そのうち戻ると思うけど。」

一人の食卓はなかなかの修行だよ。
うんまぁ、落ち着いたら戻っておいで。

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先週、ニューヨークに行ってきたんです。初の。
知り合いの音楽教授の旦那さんの車イスを押すために。

まぁ、プラハからだとわりと近いわけで、
息抜きがてら未体験ゾーンに突入してみたわけなんですが・・・

ビルすごいね、ビル。
人すごいね、人。
でっかいね、でっかいね。

でも、無性に感じたのは”懐かしい”という感覚。
近代的な高層ビルが立ち並ぶウォール街、ネオンが煌くタイムズスクウェア、
新宿に六本木に秋葉原やんか。

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同じく日本から来た方々は、それでも何やら違和感を感じていたようだが、
プラハの古い街並みから来たボクは、都会にしかないバランスに安心してしまった。


マンハッタンのど真ん中にセントラルパークがある。暑いぐらいの日差しの中、
ニュヨーカーがランニングしたり、散歩したり、デートしたり、憩いの場所。
鴨が踊る池の周りは、桜が咲いている。ふと目線を上げると、
木々の隙間からビル群が現れる。

あれれ、これって新宿御苑?

もうね、これから例の角の果物屋でカットパイン買って、ゲーセン行って、ラーメン食って、ゴールデン街で飲んで、渋谷に戻って、麻雀か漫画喫茶で悩むみたいなね。

錯覚した。激しく間違えた。

これから、自然史博物館見学して、コンサート行って、ミュージカル観て、
カーネギーホール行って、出会った子と5番街歩いて・・・

良かった現実がこっちで。

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プラハは音楽留学生が多いのだけれど、ここニューヨークも凄いんだ。
ジュリアード音楽院の校舎に入る機会があって、
世界中からの留学生が必死に練習している姿を目の当たりにした。

芸の道は厳しい。

”ここ”っていう終わりのない目的に向けて、ひたすら一直線だもの。
どこか知らない場所へ行く時も、行きは遠い気がして、帰り道はあっという間だもんな。
分野は違えど、自分のいるフィールドにあまりに大きな不安を再認識した。

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スタンドのチーズバーガー食べたら忘れたけど。

気を取り直して街を歩き出すと、風景に溶け込んだ日本人達をよく見かける。
明らかに観光客ではない。
NYには、6万人程の日本人が生活している。

日本食のレストラン、飲み屋やラーメン屋が充実しているわけだ。
ちなみにプラハは700人くらいしかいない。

そんなわけで、日本を出て以来の居酒屋へ。
刺身は美味いし、ホタルイカは富山産だし、メンチカツはホクホクで、
たらこおにぎりはしょっぱいし、塩なのか涙なのかわからないし。

一緒に食事をしていた「非凡なる芸術性、円熟、知性」(ニューヨークタイムズ紙)な
ピアニストE氏と共に、日本酒をあおり、いい気分で宿に退散。

他に来ていた方々は、皆さんヒルトンホテルでしたが、
私は当然ながらYMCAでございます。




そんなてんこ盛りな1週間を経て、プラハに戻ったとき、

「ほっとした。」

でもね、家へ帰る途中のバス停で、荷物抱えて待っていたのに素通りされたんだ。

「あぁ、帰ってきた。」

と、思った。





それにしてもNYはタクシーが多いね。
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# by chikara_mikado | 2008-04-30 01:49 | 旅行

勝訴 その後の報告

プラハ公共交通公社からの手紙の後、約1週間が過ぎた。
今度はチェコの郵便局から一通のピラピラ。
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郵便小切手のようなもの。


どうやら、申し立てに対する謝罪とお金の問題は管轄が違う様子。
どこの国も縦割りで大変ですね。

というわけで、今度はその小切手を持って
郵便局に換金しに行かねばなりません。
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最初のトライでは、身分証にパスポートのコピーを提示したため
鼻でフンッとやられて、追い返されました。

気を取り直して2度目の挑戦です。
オリジナルのパスポートを持ち、ぎこちない作り笑顔を用意しました。
つまらなそうに小切手を受け取ると、ようやく現金の受け渡しが終了。

長かったこの問題にもついにケリがつきました。
中央郵便局の門を出た時の風が気持ち良かったことこの上なし。
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「日本人は世界で最も質の高いサービスを要求するワガママ人だ。」

と、ニーチェあたりが言ってそうですが、とはいえ
チェコのこの対応は余りに手が込みすぎていると感じました。

日本において、券売機等でトラブルがあった場合、

自己申告→お金を本当に入れたか確認(あくまで確認、たまにない場合も)
→駅員さんからお金をもらって終了

早ければ2分で終わります。

しかし、ここチェコでは、

自己申告→疑いの眼差し→再度申告→たらい回し→再度申告→開き直り
→怒りとともに再度申告→調査期間2ケ月→謝罪の手紙→更に1週間後郵便小切手
→自ら郵便局に行って引き換え(ちなみに2度訪問)

というプロセスが必要になります。

晴れて全ての問題が解決し、失われし現金が手元に戻ってきたのが
事件日よりちょうど3か月。季節が変わってしまいました。
途中であきらめる人々の話をよく耳にします。

というわけで、プラハの券売機にはご注意ください。
旅の思い出と許せる心の広い方は全く問題ありませんが、
気になっちゃう人は駅の売店等で売り子さんから購入するのが吉。
必ず取り扱っていますので。
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# by chikara_mikado | 2008-04-07 00:06 | 気になった画像

女心と春の空

プラハに来て半年が過ぎた。

初めて超えたヨーロッパの冬は思いのほか厳しく、
何度か風邪をひき、灰色の空のお陰で光合成不足であった。

3月を迎え、しばしば気持ちの良い日差しと穏やかな風が吹く
暖かい日が訪れるようになった。

芳しくなかった調子もつられて、復調の兆しを見せている。


突如、


風は手のひらを返したように冷たくなり、
雲は日を隠し、雨を落とし始め、
やがて、雪となり、時に雹となる。

しかしその怒りも束の間、すぐに元通り。
優しい世界が帰ってくる。

面白いことに、この過程は混ぜこぜにやってくるのだ。

暖かい陽気の中、酷く冷たい風が吹き、
すごい勢いで前方から雨が近づいてきたり、
強い日差しの中、雪がちらつく。

雪は勢いを増し、ほほを打つ。
目を閉じてじっとしていると、いつしか太陽が戻ってきている。

飴と鞭を繰り返す日も多い。
女に振り回される男の如く、天気に振り回され、
一喜一憂する僕は、チェコ人から教わったことがある。


この激しい天気の移ろいは、”嘘みたいな天気”ということで

「Aprílové počasí」 (April Fool's Weather : 四月バカの天気)

と呼ばれ、毎年この時期に必ず訪れるらしい。
この時期が明けないと、本当の春はやってこないと言う。

彼らは春の為に、この天気と折り合いをつけ、長年付き合ってきているのだ。
突然現れる降雪の日々は、いつしか消えていく。
そうして、ようやく花々が安心して咲けるのだ。


そこまで来ている春の足音に、ふと梅雨明けの夏の匂いを思い出した僕は、
海の風がないチェコで無性に懐かしさを感じた。

こういう日は、やけにお腹がすく。

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# by chikara_mikado | 2008-03-29 11:36 | チェコのこと

鈍行で行く:スロヴァキアへの旅 1

遣る瀬無いここ数日の報告をしたいと思います。
ところどころ回想風に。

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今は、午前0時を回ったぐらいだろうか。
そろそろ2軒目に移りそうだ。

F氏は5年のオツトメを終え、3月20日の17:00に日本に帰国する。
日付が変わったので、今日はもう3月20日だ。

色々とお世話になったF氏の最後の酩酊会となれば参加も必然。
たとえ次の日に、朝一番の列車でスロヴァキアのブラチスラバに旅立ち、
大使館にて文科担当官に会うという用事があろうとも。

「HUSA」(パブ)→大人なBar→「ZERO」(小さなクラブ)とはしごして明け方5時。
アサ5ジダヨ。

F氏>後あと2時間で帰国。
ボク> 7:30の列車まであと2時間ちょい。
プラハ>冷たい朝に切れそうな空気。

家までは、約1時間の道のり。
一度家に戻り体をキレイキレイすることを考えると、かなり厳しい。

っと、トラムが目前で逃げて行く。
30分待ち確定。

もはや猶予はない。
せめて服を変えたい。

頭の中で何度もシュミレーションを繰り返します。


・・・


なぜか、風呂場で鼻歌を歌っているボク。
酔っ払いは無意識のうちに服を脱いで、風呂場に向かってました。
もうこうなったらやりたいだけやって、家を出ればいい。


・・・


当然ながら予定の列車には乗れません。
寒い朝、痛い頭と共にプラットホームで修業です。

小一時間後、ブラチスラバ行きではなくウィーン行きの列車がやってきました。
方向は一緒なので、途中で乗り換えれば大丈夫でしょう。
酒が残っていると気持ちが大きくなります。
皆さん気をつけてください。

チケットの確認に来た車掌さんに、なにやら金を払えと言われています。
どうやらこのチケットだけではご不満のご様子。
オーストリア帝国行きは、全席予約が必要ですかそうですか。

言われなき追徴金を払い、国境付近の駅Breclavで下車するボク。
すごくものさびしい駅。

というのも駅が、どこもかしこも工事中。
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ワハハー、ユキガフッテキタ。

とはいえ、まだ理性が残っているボクは、紳士風に駅員さんに尋ねます。

僕:「Bratislavaにはどう行ったらいいですか?」
駅:「エイゴワカリマセーン」

シット。

と、そこに同類の、つまりは少し顔が赤いオッサンが間に入ってくる。

オ:「どうしたよ?」
僕:「実はBratislavaまで・・」
オ:「それならここさ!」
僕:「ハヤッ。」

(なんか怪しいな・・、人のこと言えないけど。)
(後ろにいたお婆さんは、奥さんだろうか。)
(まぁ、夫婦なら平気かな。)


とりあえず、駅員さんも頷いてるのでここで待つことにした。
ベンチに腰掛け本を取り出す。
かじかむ手でページをめくっているうち・・

オ:「こっちだ!これだ!のれ!」
僕:「ちょ・・」
オ:「いいからのれ!」
僕:「ブラチスラバだよ?」
オ:「だいじょうぶだ!」
僕:「ブラチスラバだよ?」
オ:「だいじょうぶだ!」
僕:「ブラチスラバ・・」
オ:「まかせろい!」

自信満々に乗り込んでいきます。
つい流されて、弱気に乗り込むボク。

10分ほど経って、

オ:「ここだ!」
僕:「ンナアホナ。」
オ:「おりるんだ!」
僕:「あぁ、やってもうた。ただの酔っ払いだ。」
オ:「ここでのりかえだ!」
僕:「むむ。」

降り立った駅は「Lanzhot」。
チェコ側の真の意味での国境駅。隣のスロヴァキアまで10キロありません。

時刻表を見ると、確かにブラチスラバ行き列車がここを通ります。
次の列車は20分後です。

ヤッタネ!

オッサン、ありがとう。
じゃあ、バイバイ。

と思いきや、

オ:「こっちだ!」(待合室へ)
僕:「ちょ、、」
オ:(待合室のベンチに座った奥さんに荷物を渡すして、)「いくぞ!」
僕:「ど、どこへ?」
オ:(ニヤッ)

あはー、駅の裏手にさびれたパブがある。
オッサンは迷わずそのパブに猪突猛進。

(勘弁してくれよ・・)

ドアは当然閉まっている。
なぜなら、今は午後12時を回ったところだからだ。

(無駄なことはよせ。つーか、酒なぞいらぬ。)

という淡い希望もすぐに敗れ、
眠そうなランニングの太っちょが、やけにお似合いのマルチーズとお出迎えだ。

オ:「ぐへへ、おせーじゃねーか。のませろい。」
太:「しょーがねーな。その横のは誰だ?」
オ:「おれのつれだよ。」
僕:(なにこの展開・・)

太:「ビールでいいよな」
オ:「おうおう」
僕:「もうなんでもいいっすよ」(日本語で。)

満足そうにうなずくオッサン。
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太:「50KCだぞ」
僕:「僕払いますよ。」
オ:「ん、なんでだ?」
僕:「まぁ、案内してもらってるし・・」
オ:「そうか、じゃらむもたのむ。」
僕:「・・・」
オ:「がはは、じょうだんだよ。」

オ:「いやいやじょうだんだって、らむはおれがだしてやる。」
僕:(にこにこしながら日本語で)「いらんわ。」

満足そうにうなずく面々。
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あと5分の辛抱だ。
次の列車に乗れば、黙っててもブラチスラバだ。

アマカッタ・・
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お前、どう考えてもこれはローカル電車じゃないか。
チンチン電車やないか。


オ:「のれ!」
僕:「ブラチスラバ・・・」
オ:「だいじょうぶだ!のれ!」
僕:「本当につくんですか?」
オ:「もちろんだ。」

ハイ。
お次の駅は「Kuty」。
こんどは、スロヴァキア側の国境駅ですねー。

だいぶいい気分ですよー。
ラムを2杯とビールですよー。
明け方までの酒も残ってますよー
眠いですよー。

オ:「おまえのじゅうしょをおしえてくれ。てがみをおくりたい。」
僕:「はいはい。いいっすよ。」
オ:「わはは、おまえいいやつ。」

オ:「じゃ、おれここだから。」
僕:(もう驚かない)「あ、そう」

オ:「つぎのにのればぶらちすらばだから。」
僕:「はいはい、だうも。」

(去ってゆく老夫婦、残された酔っ払い青年)

僕:「すいませーん、ブラチスラバ行きの列車はどこから出ますかー?」
周囲の人々:「コソコソ」
僕:「スイマセーン!スイマセーン!」

若い女:「こっちよ」
僕:「ありがちょう!」

ついに、ついに、ブラチスラバ行の列車に乗ることができた。
無駄な乗り換えを重ねること3回。
見知らぬオッサンと仲良くなり杯を交わすこと3回。
先ほどまでの雪が嘘のように、晴れ間がのぞいた。

天が祝福した。

ちなみに、ボックス席の隣に座ったその若い女(カテリーナ:英語教師)も、
真正面に座ったお爺さん(ステファン:オーストラリアに移住していたスロヴァキア人)とも番号とアドレスを交換し、国際交流を果たしたのであった。


これが旅ってもんだね。


さて、ここまでが前半です。
時刻はまだ13:45。
酩酊度70。




ちなみに、プラハ→ブラチスラバは往復で729kc(約4500円)、直行便が出ている。
その場合、約4時間10分で到着となる。
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# by chikara_mikado | 2008-03-23 06:49 | 旅行

勝訴 その2

前回までのあらすじ:

「ブーッ、ガシャッ」

「OUT OF CONTROL, HAHAHA!」

(おいおい、ふざけんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇ。)

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というわけで、券売機の裏手にあるオフィスの窓口に話をつけに行く。
ここのおっさんは腹が出ていた。ビールっ腹に違いない。


僕:「あのー、今切符を買おうとしてお金を入れたら、機械が閉まっちゃったんですけど。」

腹お:「ハァ?」

僕:「いいですか。切符を買おうとして、お金を入れたら、機械が閉じた、ってわけなんです。」

腹お:「ん?おぉ、それで?」

僕:「いやだから、お金返してほしいんですけど。」

腹お:「ここにはお金はないよ」

僕:「え、いや、ちょっと。困りますよ。」

腹お:「何番の券売機?」

僕:「見てきます。」

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僕:「PID473番です。」

腹お:「ふーん。じゃここに名前と住所書いて。」

僕:「なんでですか?今ここで返してくれればいいだけでしょう。
   僕は事実、お金を入れてるんですよ。彼が証人です。」

僕は、後ろに並んでいた青年に頼んで窓口まで一緒に来てもらっていた。

青:「確かにそこの人、買ってたよ」

僕:「ほら。返してくださいよ。」

腹お:「ここにお金はないんだ!」

(んなばかな)

青:「俺用事あるから帰るわ、グッドラック。」

僕:「ちょっ・・。ま、いいや、金返してくれ。あんまり時間がないんです。」

腹お:「無いモノは無い。それに、僕たちは雇われてここにいるんだ。
    文句があるなら上層部に伝えてくれ。」

僕:「ゴゥルァァァァァァァァ」

女:「どうしたんですか?」

僕:「カクカクシカジカ」

女:「[@\^-]:;\/,[@[p-\^;:..\」

腹お:「[@p^-\ohlplhp@okio\@--p\/.,」

女:「ここには本当にお金がないんだって。
   このカードの所に電話するのがよさそうよ。」

僕:「おいおい。いい加減にしてくれよ。いったいどうしろってんだ。」

女:「あなたは神を信じる?」

僕:「・・・、いや今はムリ。」

女:(悲しそうな顔をして)「そう、じゃあね。グッドラック。」

僕:「ハァー・・」(あぁ、八当たりをしてごめんよ、お姉さん。)



渡されたカードを見ると、そこにはPrague Public Transit Companyのinfolineとある。

(腹おの奴、俺をたらい回しにする気か!)

僕:「もしもし。今、Narodni trida駅で切符を買おうとしたら・・カクシカ」

info:「その案件なら、こっちの番号ですね。掛けてみてください。」

(キタキタ。案の定盥回しね。とことん付き合っちゃうよ、ボク。)

僕:「もしもし、カクシカ。」

info2:「^\j@j@ghlg^hj:k\??????」

(チェ、チェコ語オンリーか・・。ふざけおって。)

僕:「あのさぁ、どうなってんの?問題解決に対して全く前向きさを感じられないよ。」

info:「そんなことありません!」

(ブラブラブラと長いアピールが続く)

僕: 「で、どうしたらいいわけ?どうしてくれるわけ?」

info: 「駅の窓口で名前と住所を書いてください。調査の上、1~2ヶ月後返信致します。」

僕:「調査て、、2か月て、、 ( ゚д゚)ポカーン」

(もういいや。名前書いて住所書いて終わりにしよう。)
(家帰ってパスポート取って来て、定期買わねば。)

僕:「名前と住所書きます。ペン貸して下さい。」

腹お:「プイッ」

僕:「もういい加減にしろ」

通りすがりのお婆さん:「どうしたの?」

僕:「カクシカカクシカ」

通婆:「そらー、あんたね。絶対に戻ってこないよ。
    アタシャ、ここでの暮らしは長いけどね、そりゃ無理だよ。」

僕:「・・・、もういいんです。戻って来ようが戻らまいが。
   できるだけのことはしておこうかと。」

通婆:「偉いわね。アタシだったらすぐに諦めちゃうわ。」

通婆:「[@pu\^-089@lp/:\/.[;p@\」

腹お: (すごく嫌そうな顔で) 「どうぞ」

僕: (こいつ・・)「書いたぞ。どうすんだ?」

腹お:「調査報告が送られてくるんじゃない?」

(なぜ、疑問形?まぁもう、期待しないで待ってるよ。)


というわけで、もうダメ元で名前と住所と金額を書いたわけ。
そう。金額はたかだか100kc(600円くらい)。

もう金額の問題じゃなくなってた。
負けず嫌いの根性がもう前面どころか全面に出てた。
やり場のない怒りと徒労感で白髪が増えた。
俺の周り、半径3センチくらいは雪も溶けていただろう。

一応、1月7日のその後のことを書いておこうかと思う。

1時間かけて家に戻り、家の最寄駅でまた並んだ。
30分ほど待ったところで、窓口のブラインドが唐突に降りた。
周りの人に聞いても、皆意味がわからない。

なのに、並んでる。
そうか、ここの人達は並ぶのは得意だったか。

再開する気配の無さに泣きそうになった僕は、
プラハ中央の大きな駅に場所を移し、もう一度窓口に並ぶことにした。

待ってる人数、およそ50人ほど。
最後尾が見えない。

たっぷり3時間近く並んで、ようやく念願の代物を手に入れる。
一年間の定期だ。これで当分、並びからは解放される。

僕が定期を手にしたその瞬間、ここの窓口のブラインドも落ちた。
これは中の人の都合で唐突に起こり、いつまた窓口が再開するのかがわからないという、
長時間並んで待っていたことを嘲うかのような、非人道的行為なのだ。
就業時間みたいな概念は、この日のプラハには皆無であった。

後ろのおばさんは、泣き出しそうだった。
まるで、まな板の上で蜂に刺されて泣きそうな鯉の胃袋にいるタニシみたいな顔だった。

そう、この日僕は朝9時に家を出て、「定期を買うってこと」だけを目標に一日を過ごした。
定期を手にしたのは午後7時を過ぎていた。
ま、定期の話はメインじゃないんでこのぐらいにして・・





そして、冒頭の手紙が届く。
あれから2か月が経とうとしている。

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たまに思い出すことはあっても、深くは考えず流していた。
正直忘れていた。

しかし手紙の内容は、こちらの言い分を完全に認め、
謝罪の言葉とお金を返す旨がしっかりと綴られている。

なんて清々しいんだ。
安堵と歓喜に包まれた僕が、ふと考えたのは・・

手紙にはそう書いてあるのに、実際のお金はまだ手元に戻っていない。
まだ闘いは続く・・のか?

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# by chikara_mikado | 2008-03-12 09:37 | チェコのこと

勝訴 その1

3月7日(金)、Prague Public Transit Companyこと(プラハ公共交通公社)から
一通の手紙が届いた。

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親愛なる紳士淑女様

2008年1月7日、我々は自動券売機PID473号に対する貴方の申し立てが
正当であることを認め、100kcの郵便振り替えを仲介業者を通じてお届けします。
機械の誤作動によりご迷惑をお掛けしたことをもう一度お詫び申し上げます。

草々

Vaclav Kudrna



1月7日のプラハは雪であった。
その日の午前中、僕は駅員と口論していたんだ。

一日券の切符を買おうと券売機にコインを入れ、まさに全て入れ終わったその瞬間、

「ブーッ、カシャッ」

と音がして、何かがデジタルで表示されたんだ。


「THIS MACHINE IS OUT OF CONTROL ( ´_ゝ`)」

「・・・」


おいおいおいおいおいおいおいおいおい。
これは何の冗談だ?
何の演出だ?
誰の貯金箱なんだ?
しかも、なぜ全部のコインを入れ終わった後なんだ?
遠隔なのか?

と、あまりのナイスタイミングに吹き出し、そして怒りが頭を3周した。
そもそも普段は定期券の僕が、
なんで一日券なんか買おうとしてたのかってことから、この話は始まる。


2008年1月1日から、プラハの公共交通料金が値上がりした。
いつ導入するかもわからないユーロを念頭においてなのか、
庶民を苛めてるだけなのかは知らないが、結構な値上げだと思う。
また、チケットの種類も変更となった。

プラハには、バス・トラム・メトロ(地下鉄)の交通機関があり、
チケットはすべて共通である。

2007年は、

チョイ乗り:14kc(短い区間を限定的に乗るためのもの)
基本券:20kc(最も使用頻度の高い75分乗り放題チケット)
1日券:80kc
3日券:220kc
7日券:280kc
15日券:320kc

だったのが、2008年になると・・・

チョイ乗り:18kc
ベーシック:26kc
1日券:100kc
3日券:330kc
5日券:500kc

3日券と5日券に何があった・・?
確かに、以前は安すぎる感があったが、いきなりこれはないでしょ。
中長期旅行者からどんだけボッタクルつもりよ。

値上げラッシュは、交通料金だけに限らず多分野に渡り、
冬場なのに僕はしょっちゅうかき氷食べたあとみたいになってたわけだ。

そんな1月5日、当たり前のように唐突に僕の定期券は息を引き取った。
あまりに静かすぎて全然気が付かなかった。

気が付いたのは2日後、例の1月7日だ。

大学に用事があった僕は、雪が降っているにも拘らず朝早くに家を出た。
諸々の打ち合わせや確認を済ませた後、定期を買うべく
大学近くのMustek駅に向かったんだ。

この時点で、たかが定期券を手に入れるのがあんなにも難しいとは思わなかった。

僕の前には10人ほど並んでいる。
この国では「並んで待つ」ということは、「溜息をつく」ほどによくあることで、
ちょっとやそっとじゃ誰も不平不満を漏らすことはない。

30分ほど待った後、係のおっさんに
以前と同じように3か月の学生定期が欲しいと伝えた。

僕の国際学生証を受け取ると、型遅れのコンピューターに読み取り、
以前の価格の倍額を請求してきた。


僕:「ちょ、いくらなんでも高くないかい。オイラ学生よ。」

おっさん:「ふーむ、カードを見るに学生っぽいけど、よくわからん。
      コンピューターがこうだと言ってるんだから、この値段だよ。」

僕:「っぽいんじゃなくて、学生だって。」

おっさん:「いやいや、違うみたいよ」

僕:「だってこれほら、プラハの大学の学生証。」

おっさん:「しかしコンピューターが!コンピューターが!コンピューターが!」

僕:「じゃとりあえず、やめとくわ。カード返して。」

おっさん:「しかしコン・・」

僕:「カエシテ。」


なぜか、以前と同じ定期を買うことは許されない様子。
確かに値上げ政策による多少の価格上昇は予測していたが、
いきなり倍額はおかしい。はて。

嫌な予感がする。踏まれて汚れて溶けた雪が靴に染み込んできそうだ。
大学に戻って、学生課の職員に相談すると交通機関のHPを調べてくれた。

職:「学生もしくは26歳まで、ってなってるわよ」

そうなのだ。

学生であっても年齢制限に引っ掛かる場合は一般料金になるのだ。
しかし、この時点で2週間ばかり前に26歳になった僕としては、
「26歳まで」というのが"25の間"だけなのか"26もOK"なのか、
非常に気なるところであった。

そして、もう一つ嫌なことが発覚した。
外国人が長期の定期券を買うには、顔写真とパスポートが必要なんですと。

しかも本家。

この悪天候のなか、あの田舎にある自宅まで引き返すのかと思うと、
あまりのストレスで目の前がチカチカした。

いや、雪が降ってた。


さて、自宅に戻るためにはチケットが必要。
験担ぎも兼ねて、今度はNarodni trida駅から帰ることにした。

念には念をいれ、値段の設定上3回よりも多く乗車するなら元が取れる
1日券を買うことに決めたのである。


つづく。
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# by chikara_mikado | 2008-03-08 20:21 | チェコのこと

チェコ市民・ハヴェル

Občan Havel (Citizen Havel) という映画を観ました。
ヴァーツラフ・ハヴェルが主人公のドキュメンタリーフィルムです。

チェコスロヴァキア大統領を経て、チェコ共和国初代大統領となったあの人。
作家、戯曲家としての顔も持つ。

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2005年、Ceska Televizeの調査による、
「最も偉大なチェコ人100人」で第3位に選ばれた御方。

ちなみに、

1位:カレル4世
2位:トマーシュ・マサリク
3位:ヴァーツラフ・ハヴェル
4位:ヤン・ジシュカ
5位:ヤン・コメンスキー

となっています。

ハヴェルさん以外の4人は、とっくに空の上なので、
現人神的なのは彼だけです。

ただ、神と言うにはあまりに庶民的で、
国民から近しい存在として愛される、
ビール好きのヘビースモーカーな71歳であります。

安部公房も好きらしいです。

しかし、若かりし頃の彼は1968年の「プラハの春」後に、
反体制運動の指導者として活躍。
また、人権抑圧に対する抗議・ヘルシンキ宣言の人権条項の順守を求める、
「憲章77」の発起人となる。

何度も逮捕され、投獄もされた。

そして、過酷な獄中を妻の手紙と自分の正しさの「確信」を支えに、
生き抜いた叛骨の人であります。

と、革命までの20年を5,6行で記すとは、端折りすぎだと
チェコ人から石を投げられそうですが、とにかくすごい人気。
大統領を2期務め引退した後も、ご意見番としてメディアに度々出没します。

1993年、チェコスロヴァキアが解体したビロード離婚後、
チェコ共和国初代大統領を選任する少し前からこのドキュメンタリーは始まります。

監督であるパヴェル・コウトツキーは、2006年の撮影中に事故で他界、
彼の友人であるミロスラフ・ヤネクが編集し、この作品を完成させた。
1992年からハヴェルの記録を撮ることに本人から賛成を貰ったそうな。

ってことは、なんだ。

13年分だか14年分を一挙大放出ってわけか。
これは貴重ではないですか!


と、ふと「ヨコハマメリー」を思い出す。

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この作品を撮った監督とは、チェコ映画祭が縁で知り合い、
地元が同じこともあり仲良くして頂いてるんだが、
この作品もまた構想・制作に10年以上を費やしているとか言っておられた。

ドキュメンタリー映画って、テーマの着想もされど、
長期間の撮影に耐えうる忍耐・気合みたいなものも必須だと思う。
そして、商業的な目的で撮るのではなく、自分の興味や好奇心、熱意を
映像化させるために、一心不乱になれなくては。

でも、かえってそういったモノが、人々に認められる。
でも、人々を意識するとダメになっちゃう。

難しいですよね。


そんなわけで、ハヴェルの13年を90kc(約540円)で観せてもらった。
なかなか良い買い物だったと思う。

政治的な場面が多く、彼の葛藤や周りの環境の変化が、丁寧に描かれていた。
それでも、スクリーンから受けるハヴェルの印象はとても人間的だ。

温かみがある。ユーモアも、毒もあるが、憎めない。
ハヴェルの一挙手一投足に、劇場は笑い声が響き、溜息が洩れる。
そして、観客が彼を愛すように、彼もまたチェコを国民を愛していることがわかる。

よれたジャンパーを羽織ってパブにいたとしても、果たして見分けがつくだろうか。
プラハの街中を普段着で歩く彼は、きっと今日もビールを飲むのだろう。

どこかですれ違いたい。



今よりも大分スリムな若かりしクラウスが、
ハヴェル・チェコ共和国初代大統領の誕生を握手で祝福する場面があった。

観客は大爆笑だった。
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# by chikara_mikado | 2008-03-05 22:15