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海石榴

”つばき”と読みます。椿。

奥湯河原にあるお高い温泉旅館に行って参りました。
総員でお出迎え、総員でお見送り。
飯は料亭の如く。

ま、そんなことはさておき、
「海石榴」という名前について、どうも心が動かされたので書き記しておきまふ。

元々日本(だけかどうかは知らん)に生えていた”つばき”が、
7世紀に遣唐使によって中国へ伝えられたそうな。
んでも、当時日本には”椿”という漢字はなく、ひらがなであらわされていたと。
”椿”という漢字が生まれたのはもっと後の時代になってから。

”つばき”の花は真っ赤に咲き誇りパッと見”ざくろ”ぽいじゃーん、と
どっかの中国人が感じたそうな(あくまで噂)。
海石榴_a0013368_22162756.jpg


ということで、”海”を渡った”石榴”という意から”海石榴”が”つばき”と読まれることに。


で、「この海を渡った」とこに無性に打たれてですね。
しかも想像する流れとしちゃ、向こうで似てるよねと云われた”石榴”という文字が
無事に日本に辿りついた。帰ってきたってとこに。

最初は、海豚とか河豚とか野豚とか海苔のように、
どこかにある何かに似ていて、それをあらわしているんだと思った。
左から、イルカ、フグ、ただのブタ、ノリ。

だから、海にあるザクロみたいに赤っぽいなんかが生えてるんでしょ?
それがツバキに似てるんでしょ?
( ´_ゝ`)フーン

ところが、1500年近くも昔に遠く隔てられた大陸に渡り、
現地の人がその証拠に漢字を充てた。
その漢字が海を渡って戻ってきた。

故に”海石榴”。
浪漫があるではないですか。感動した。

まぁ最近ね、大航海時代をテーマにしたゲームを嗜んでいるので、
妙な感情移入をしてしまったという背景もあるのですがね。

ちなみに”浪漫”は夏目漱石が考えた当て字らしい。
by chikara_mikado | 2007-03-29 22:33 | 旅行
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