同情するならパンをくれ。

お前らさ、なに上から見下ろしてんのよ。
蹴飛ばした土が俺の家に入って、汚れたんだけど。

うわ、石投げるのやめろって。

それより、その細長い棒は何よ。
青い兜まで手に抱えてるし。

まぁ、落ち着いてすわれよ。
むぅ、座っても上から目線か。

俺の寛大な心で、そこらへんのことは水に流してやるからよ。
だからパンくれ。パン。
大きいと喰いづらいから細かくしてな。

おぉ、ありがたい。
毎日これが楽しみでよ。

うむ、うまいなぁ。

モグモグ。

モグモグ。

ムグッ。

うわー、引っ掛かっちまった。
今週3回目だよ。


チッ、しょーがねーなー。

ちょっと付き合ってやるか。

いてて、そんなに乱暴に引っ張るなって。

もっと優しくしろよ。

そしたら適度に暴れてやるから。

そのかわり、早く元に戻せよ。

俺って意外と地上じゃ繊細だからな。

ぜってー、戻すとき投げんなよ。

そっとだぞ。そっと。

ヤレヤレ、ただいま。


人間の相手も疲れるぜ。
いくらエサ喰うためとはいえ、針に引っ掛かって地上に行くのはなぁ・・
年を重ねるごとにつらくなってくるぜ。

おっと、あっちでも新入りが引っ掛かってやがらぁ。
戻ってきたら、心構えを説いてやろう。










と、人生初の釣り船体験をしたことにより、釣堀の中の鯉の気持ちをふと考えた。




a0013368_192258.jpg

[PR]
by chikara_mikado | 2007-06-10 19:02 | 雑記
<< 朝のラッシュ ラスベガスの雨 >>