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道成寺 in PRAHA

ご無沙汰しています。

先日、ようやく私の第一弾企画 in Praha である「道成寺」の
パントマイムステージが無事終了いたしました。

お客さんの入りもよくて公演2回ともほぼ満席。
いくつかのメディアからインタビューやらの申込も。

劇場の関係者からもいい感触を得られたし、
少しプラハでの動きが取れやすくなることを祈りつつ、
でもそんなのはすぐ忘れて、朝まで飲んでました。

とか、書いてみてもなんのこっちゃって感じですよね。


以下詳細。


新進気鋭のパントマイム俳優・井上真鳳がプラハにて、ソロで「道成寺」を演じます。
古くは今昔物語まで遡るこの物語は、能や歌舞伎の演目ともなりました。
また、狂言や文楽にも影響を与える、多くの観衆から愛されてきた物語でもあります。

男と女の情念をテーマにしたこの作品を、セリフのないパントマイムで
どのようにこの舞台を表現するのか。

日時:10月25日(木)、10月26日(金)
時間:19:30 開演 (open 19:00)
会場:DISK Theatre(DAMU)
Fee :90kc / 50kc

出演:井上真鳳

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というわけで、こんな感じ。

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あぁ、気が抜けた。
燃え尽き症候群。
次のネタを探さねば・・

お便り募集です。激しく。

ではまた。
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by chikara_mikado | 2007-10-28 21:14 | チェコのこと

TESCOで鳥肌

一昨日、地下鉄乗ったんですよ。
結構混んでたんですよね。

繁華街の駅で降りるとき、荷物がなんかに引っ掛かった気がしたのね。
とりあえず、ぐいっと引っ張って電車から降りると・・

布の肩掛けカバンがザックリ。
鋭利な刃物でザックリ。

中身をチェックしたらデジカメが亡くなってた。
盗難っつーか、強盗?

でも思いのほか、冷静で、
まず思ったことは、

「ヤレヤレまた(この国にしてやられた)か。」

ってこと。なんとなく灰色の空に希望を感じない。
ホームレスは、いつもホープレス。

というわけで、誰かのカメラを借りるか、保険で新しいの手に入れるかしたら、
写真付きでじっくり文句書きたいと思います。



閑話休題。



TESCOはイギリス資本の巨大スーパーマーケット。
まぁ、日本で言うところのダイナミック・ダイクマ辺りか。
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さて、Narodni TridaのTESCOは、プラハの街の中心に位置することもあって、
たくさんの人が来る。

数量的な意味もそうだが、たくさんの人種って意味も含んでる。
人種だけに留まらず、可笑しな奴、変な奴、気持ち悪い奴、よくわからん奴という
性格的って意味も含んでいる。
年齢的に言っても、老若男女で・・・いつまでも終わらなさそうなので、この辺にしとく。

ま、とにかく色んな客が来るわけで、彼らは彼らの人生物語の真っただ中ってことだ。
そんな中でも今日会った日本人の夫婦の物語には鳥肌が立った。

夕飯の買い出しに来た僕は、といってもパンとバナナとシリアル、
支払いを終えて、レジ横の台で荷物を袋に詰めていた。

後ろから、

「こんにちは」

木村さん夫婦は、バイクで世界中を旅し続けて4年半。
カナダを出発して、プラハのTESCOまで4年半。
バイクはカワサキだ。

カナダからアメリカを通り、南米へ。
グアテマラでスペイン語を会得するべく1年過ごしたらしい。

南米の上からアルゼンチンへってことは、かの喘息持ちのラガーマン、
ゲバラが通った道を逆走してるってこと。
モーターサイクルダイアリーズを地で行ってる。
ゾクゾクっとしてきた。

そして、アルゼンチンを通りヨーロッパはドイツへ。
フランクフルト→ポーランド→スロヴァキア→チェコ、そして次はハンガリーだそうだ。
ゆくゆくはロシアからモンゴルへ。持ってるお金がなくなったらお仕舞い。

といっても、最大限の節約は当然のことだ。
大事に大事に必要なモノやコトを見極め使っている。

しかし、疲労の溜まったカワサキはストライキ中らしい。
プラハにいい修理工がいるといいんだが・・

日本を発つとき、全てを売り払ってこの旅に臨んだそうな。
帰る場所を絶って、テントを積み、世界を回る。

多くの人が望むけれど、実際には出来ないこと。
それを今まさに実現してる。
しかも、同じことに意味を感じる人と一緒に。
いいなぁ。

もうオイラの全身の毛はかなり逆立ってきてた。
1か月に一度しか開かないメール確認の時に、
旅先の写真を送って貰うことを約束して別れた。



10日くらいは、修理の関係でプラハに滞在するらしい。
また会えるといいな。偶然。
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by chikara_mikado | 2007-10-19 02:52 | チェコのこと

外国人警察の話 4

仏の顔も三度まで。三度目の正直。二度あることは三度ある。
どっちやねん。

さて、結論を先に言うと、勝負に勝って相撲に負けた。
訳すると、べらべらっと言われたチェコ語は理解できないが、VISAっぽいもの貰った。

しかし!

まだ何か問題があるらしい。
10月になってからまた来いとか言われた気がする。あくまでそんな気がする。
イキタクネェヨ。

今日も朝5時出勤。
月曜日なだけあって、皆さん気合いが御入りになっています。
いつものこれ。
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まぁ、なんとかギリギリ券がもらえるだろう。というところ。
しかしそこから、怒涛の横入り。毎度毎度のこととはいえ、真面目に並ぶのが馬鹿らしい。
でも並びますよ!ズルハイクナイ。

後ろもこんなんなってる。
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写真の外までも並んでるのさ。

さてさて、入場開始
体の入れ方もお手の物。
叫び声がこだまする中、悠々と滑り込む。

手にした番号は79番。
何時間かかれと・・
お前、朝5時から夕方5時まで拘束する気かと。

ま、何はともあれこれでVISAの一件は落着だろうと、
手にした券を片手にボーッとしていたら、
アジア系の女に話しかけられた。

「券交換しようよ、私11番なのよ。」

ハッ!
まじですか。
すぐじゃないですか。エースで4番じゃないですか。それは野球じゃないですか。

「なんで?」

「書類の準備に時間がかかりそうなの!」

「ウソツケ、ナンカタクランデルダロ」

「本当よ、どうするのよ!交換するの?しないの?」

「ちょ、ちょ、ちょいとお待ち!」

で、日付を確認して交換した。
ここまで来て騙されたらシャレにならん。

どうも本当に時間が必要だったらしく、券を交換した娘は急いで外に駈けて行った。
自分の番が回ってきて席に着くまで、ずっと騙されたんじゃないかとヤキモキしてたが、
杞憂だった。

紙も気まぐれなことをする。
幸運をくれるなら、早くVISAをくれよ。

で、今日の担当者は太ったおばさん。
Mrs.ヒトラーの隣の隣の机だ。

10番の人の担当がヒトラーになっちゃって、座ってすぐに駄目出しされてた。
お前完全なるSで外国人を朝からいたぶって楽しんでるだろ。

太っちょはご多聞に漏れず、全く英語が喋れないので言ってること全然分からない。
それでもアイスに比べるとずいぶん優しくて、たまに笑う。
よかった、本当に貴方でよかった。

持ってった書類やら資料やらを渡すと、何やらガソゴソやり始めた。

す、進んでる!
確実に何かが進んでる!

と、じっと待っていたら、お前は何かを持ってないからダメ!みたいなことを言われた。

「何?何持ってないの僕は?」

「だ~か~ら~、%$#($%&’☆?!。」

「何?何持ってないの僕は?」

「あqすぇdrftgyふじこlp」

「何?何持ってないの僕は?」

「ガオッー、=)(’&%$#”?_>、。」

「うん、わかった。そうだよね。(全然わかってない。)」

10月1日がなんとかかんとか。
どうやら、月が変わったらまた行かないといけない・・?

それでも、パスポートを見たら、得体のしれないビザと汚くて読めないメモ書きつきのビザ、
なんか2枚も貼ってあるよ?つか多くね?

はてさて、どうなることやら。


→と、この張ってもらったVISAを方々に見せて意見を募ったところ、

「もういいんじゃね?ちょっとオカシイけど、なんか貼ってあるし」

「デスヨネー。もう放置します!」

というわけで、現在も放置中。
だって、太っちょが俺のパスポートに但し書きみたいのしてたんだけど、

01,10,2007からなんとか、って感じのところを
01,01,2007とかなってて・・

間違えてるし!

俺がこの国来る前からVISAでてるわけ?

というわけで大丈夫であると確信犯(政治的、思想的、心情的に正しいと思うこと)。
ようやく存在感を確保したワタクシは、少しほっとして
午後の日差しを浴びながら帰宅したしました。

まるで徹夜で麻雀をしたあの焦燥感を背中に背負っているかのごとく。
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by chikara_mikado | 2007-10-11 22:05 | チェコのこと

外国人警察の話 3 

さて、つい昨日のこと。

知り合いの音楽家が海外でのコンサートツアーがあるため、家を空けることになりました。
1ヶ月ほど。

豚小屋的学生寮にちょっと欝なオイラは、彼らの犬のしもべになる契約を結び、
まんまと一軒家を自由に使う権利を獲得しました。

ここはインターネットが24時間。
電話もFAXもあります。

ビバッ!ザンギリ頭!文明開化!

というわけで、前回の続き。
ビザの準備のために国外へ脱出。
ドイツ旅行のお話。


さてさて、どうやら僕はチェコ国外に一度出て入り直さなければいけなくなったようです。
日本人はチェコへ観光でいる分にはビザはいりません。

なので、今までの滞在を観光だったことにして、
また改めてビザ登録の為に入国した、という証拠を残すことが必要になったのです。

バカバカしい。

しかし、多くの留学生、たまに社会人も一度は体験する道だそうな。
ちなみに、チェコはドイツ、スロバキア、オーストリア、ポーランドに囲まれています。
なので、国外にあって、かつ近い都市は限られています。

人気があるのは、ウィーン(オーストリア)、ドレスデン(ドイツ)、
ブラチスラバ(スロヴァキア)でしょうか。
今回は、この中から列車で片道2時間半のドレスデンに行くことに決めました。

国境付近の駅になるとチェコとドイツの警察官のコンビが仲良く乗ってきて、
双方のスタンプ(出国と入国)を押してくれます。

今回は街を観光するでもなく、ただ行って帰ってくるだけの、
入国したというスタンプのためだけの旅行になるはずでした。


が・・・


プラハ駅から列車に乗り込む瞬間、またもや怪しげな日本人との出会いが。
イギリスはロンドンで、靴の職人をしているというWさん。
革靴やデザイン性の高い女性モノの靴を専門的に作っているそうな。

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うーん。

旅先で会う人は、みんな一風変わってるから面白いやね。
ということで、ドレスデンにつくまでの列車の中は座談会。
いや、文字通り席が開いてなかったので、連結部分のちょっとした広間に
二人で胡坐掻いて2時間半しゃべりっ放し。
イギリスの物価の高さからスペイン語での女の子の口説き方まで。


Wさんは、イギリスでの修行に目処がついたのでそろそろ日本に帰ると。
そして帰国前にヨーロッパの友人達を訪ねているのだそうな。

プラハに滞在したのはわずか2,3日。
よくもまぁ、こんなとこで出会ったもんだ。

で話の流れから当然、ドレスデンに着いたら一杯やるけどどう?みたいになるわけですよ。
そこまで来たら、うんいいよ、一泊してく。ってなるわけですよ。

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ドレスデン本駅に降り立ってまず感じたのは、時間の流れ。
僕は初めて行く場所が好きか嫌いかの判断をする時に、
その街の人々の歩く速さや喋る速さで測ったりします。

早く動く街は余裕がない。
息苦しさを感じ、なんとなく自分もあせってしまう。
東京は結構そんな感じ。プラハもちょっとそうかな。

ここドレスデンは全く違いました。
街がゆっくりと大きく少しずつ動いてるイメージ。
あせらなくていい。

もともと、第二次世界大戦の爆撃でボロボロになった都市で、
今も復興作業が続いている地域もある。
新しいものと古いものが混じり合って形成される街。
でも、どちらかが主張してるんではなく、余裕たっぷりの譲り合い。
エルベ川がうまく導いてる。

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そんなわけで、10分も歩かないうちに僕はこの街が好きになった。


Wさんのドイツ人友達を待っている間、
とりあえず川辺でビールにソーセージってことになった。
まずは、観光客でにぎわうカフェへ。

流石ユーロ。
めちゃくちゃたけぇ。
ビールにソーセージ1本で1000円かよ!

腹も膨れず、消化不良な僕らは、
今度はベトナム人のお店で缶ビールと得体のしれない野菜の漬物を買った。

当然、川辺に持っていく。

エルベ川がゆっくりと流れ、日が傾きかけている。
地元の人が犬を連れて歩き、子供達が遊んでいる。
あぁ、よくある景色だけど、いつ見てもいいなぁ。

ただね、お前らよ。缶ビール片手に浅漬け食ってる俺らを、
汚いもの見るような目で見るのはヤメロ!
ホームレスではないぞぉぉぉぉ。

そうこうしてるうちに、ドイツ人到着。
奴等は日本語読めないし実名で公表。

デニス29歳とオリヴァー30歳。
両方とも男。

初対面の俺を温かく迎えてくれる。
いい奴だなお前ら。さっきの川辺の奴等とは一味違うな。

まずはオリヴァーの家に行き、一休み。フィリップが加わる。
街のこと、部屋のこと、女のこと、上等なワインを片手に男5人が
ワイワイヤイヤイガヤガヤしている。ちょっとむさ苦しい。

速攻で空いたワインの次は、高そうなシャンパンを空ける。
基本的に行動を仕切るのは、わがままで頭の回転も速そうなデニス。
ゆっくりとだけど深く深く考えるタイプのオリヴァーといいコンビだ。

まるで高校生のように見えるオリヴァーのルームメイト、
フィリップは彼らと同じ歳で同級生だったらしい。

ビール飲んで、ワイン飲んで、シャンパン飲んで、さぁこれから食事に行こうという運び。
なにやらいいレストランでもてなしてくれるらしい。

確かに美味かった。
出たワインも相当良さそう。
いい感じに気持ちよくなってきた。

でも、たけぇぇよ!
ユーロまじでたけぇよ!

飯も食ったし、酒に酔ったし、次はどうすんだと思っていたら、
クラブをはしごするから行こうぜ、と。

こっちの奴らの遊び方はいったい何だ!?

30分か1時間もいると、飽きるのか歌が気に食わんのか、次の店へ移動.
小粋なレストラン→パブ→クラブ→クラブ→クラブ→クラブ→クラブ→
人生の落伍者が集うパブ→ストリップ的なクラブ→朝食。
行き過ぎ。お腹いっぱい。

さぁ、もう朝だよ。
朝食食って部屋戻ろうよ。
いや、俺はプラハに戻るんだった。

夜も明け、酒も抜け、朝飯を食いながら少し真面目な話をした。
そういう顔も持ってるのね。
どうやらドイツ人は結構気が合うらしい、僕。

うん。

ドレスデンに来た時は、いつでも泊めてくれるそうだ。
また必ず来ると伝えて別れた。

駅まで結構必死に走ったんだけど、盛り上がってた話のせいで、電車に乗り遅れた。
もう瀕死ですよ。

朝まで飲んで、走って、死にそうで、小汚い入国スタンプを貰って、プラハに着いた。
でも今回だけは、このビザの不始末を許してやろうと思う。


→週が明けたら、またあの人間の仮面をかぶった動物達の集う吹き溜めに行かねば。
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by chikara_mikado | 2007-10-07 09:55