共産時代の残滓

ご無沙汰しています。

年末から数えて3度目の風邪をひきました。
ヨーロッパの乾いた冷たい風が身に凍みます。
こっちの冬は、どうしようもなく向いていない気がする。

1月の半ばにスイス・イタリア旅行から戻った後、
ハンガリー、ポーランドにも行ってきました。

流石、チェコはHeart of Europe、交通の便が良い。
ハンガリーとポーランドはそれぞれ別の機会で、夜行列車を使いましたが
これがまた中々快適であります。

短期間に色々な国を体験し、まだまとまっていないので
これらはいずれ書くとして、今回はある「コート」について少々。



共産時代の残滓を目の当たりにしました。

正確には、共産圏の国々を横目に見ながら
豊かさを持ち続けた西側のノコリカスなんですが。

えー、早い話がですね。
「コート」を1着買ったんです。

コレ↓
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お値段 : 40kc 
日本円にして約240円

いやいや240円ですよ、奥さん!

プラハのアンジェルにあるアジアンマーケットの一角で見つけました。
10kc(60円) から 50kc(300円) までのフリーマーケットのような感じ。
とすると40kcはここでは高級品ですか・・

ただ、タグを見てビックリ。
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ん?もうないよねこの国?
ん?ってことはこれ20年物?

というわけで、偽物のタグを張り付けたという可能性を抜きにして考えれば、
西ドイツで製造された年代物のコートを破格でゲット。

流石にそのまま着られるわけもなく、水洗い禁止のマークもなんのその、
強行で洗濯することに。


メッチャ汚ねえ・・


3回洗って、


汚れが渦を巻いて泡と共に排水溝に消えてゆくのを目にして、


ふと思った。


これって、80年代のヨーロッパの人々の疲れ?
激動の歴史を歩んできた時代の疲れ?

それを今、浴槽に流し落した。
ちょっとブルッときた。


これに袖を通して街を歩くと、
少しだけ古い時代の匂いを感じる。
狭い路地でももう迷わない気がする。
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# by chikara_mikado | 2008-02-13 08:00 | チェコのこと

セネガルの呪い

年が明けて直ぐのころ、プラハからジュネーブへ、そしてスイス各地を通りミラノへ抜けて
またプラハに戻る、という旅程をこなして参りました。

現在猛烈な咽の痛みと発熱、頭痛に悩まされています。
この症状をみるに、ただの風邪ではなく新型インフルエンザ、
はてはセネガルの呪いなのではないかと疑う今日この頃です。

スイスの街並みがどこも素晴らしかったのは、元気になってから書きますが、
今日みなさんに伝えたいことは、イタリア・ミラノで注意すべきこと。

スイスより鉄道で、ミラノへ渡った僕らでしたが、ミラノ駅の券売機でまず出会ったのは
親切な切符の買い方案内人。

小奇麗なジプシーのお姉さんが、懇切丁寧に切符の買い方を教えてくれます。
One wayだったら1€、一日乗車券だったら3€よ、と。
10€札を入れて一日乗車券を2枚買ったら、おつりが2€コイン2枚。
お姉さんは急いでおつりを取ります。

おいおい。

と、思ったらちゃんと返してくれる。
あれれ、ただのいい人なの?

違いました。

一度ちゃんと返しておいて信頼関係を築いたのち、

「サー、チップを頂けないか」

と頼む、情に訴え作戦なのです。
当然、ホロっときた僕は

「持って行きなよ、ベイベー」

と、その場の雰囲気に流されます。

よくよく落ち着いてみたら、隣の券売機にやってきた白人のオッチャン夫婦にも、
案内人して、チップゲットしとるし。

こんなんで数€かと思うと、その仕組まれたやり口に脱帽するしかない。


さて、無事1日乗車券を手にした我々は、とりあえず中心駅に向かう。

ドォーモ。

おや、ここにも券売機の横に人が立ってるぞ・・
そうか、それぞれ持ち回りが、餌場が、狩場が、縄張りがあるのね。
シュゲーな、流石イタリア、ギラギラしとるね。
と、中央口の階段を上り、メイン広場へと出る。

と、陽気な黒人が話しかけてくる。

「ヘーイ、ワッツアップ?」

「OK」

「ディス イズ フォー ユー」

(なんだかミサンガのような、紐のような、手に巻く物のようだ)

「I don't have money」

「ノープロブレム、ディス イズ ロング ライフ フォー ユー」

「but I don't have money」

(肩にパサッと乗っけられた)

「オーケー、オーケー、ノープロブレム」

「So.」

「マイネーム イズ キン. アイアム フロム セネガル」

「I am Japanese.」

(ここで、僕らはハイタッチをする)
(そのままグッ、グッと2回連続の握手)

「アイハブ シックス ブラザー アンド シスター」

「All right.」

(僕の右手には、セネガルのロングライフお守りが巻きつけられている)
(キンは持参の爪切りで、結んで余った紐を切っている、結構細かい奴だ)
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「ソウ、ディス イズ ロング ライフ フォー ユー」

「Thank you, bye.」

「サー、リトルマネー フォー アフリカ」
「サー、リトルマネー フォー プアー カントリー」

「I told you I don't have money.」

「プリーズ、プリーズ」

(仲間たちがわらわらとやってくる)

「anyway, bye」

(少し強引に振り切ったら追いかけてくる様子もない)

「ファック、シット、ガッデム」

「おいおい、金ないてゆーたやん・・」



みんな無からお金を生み出すのに必死。
しかし、それゆえに巧みな方法へと洗練されていくのかも。
実際に、ある種の強引さはあっても、決して最後の一線を越えることはなく、
むしろ相手の同情心や良心に訴える作戦が多い。

おつりを返すのも、名前や出身や家族構成を伝えるのも。



ミラノから戻った次の日、強烈な風邪ひいた。
キンよ、金ないてゆーたやん。
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# by chikara_mikado | 2008-01-19 19:44 | 旅行

金が信念

と書くとまるで守銭奴のようですね。
本当の私は太っ腹で、大盤振る舞いです。

と言えるようになることが、今年度の抱負です。
謹賀新年、明けましておめでとうございます。


人生で初めて、異国で年を越しました。
毎度ながら地図的には、ヨーロッパのど真ん中。
チェコはプラハに滞在しております。

大晦日にはルームメイト+デンマーク人の女の子が部屋に来て、
チェコのテレビを見ながらまったりと年越し。

チェコにはTVのチャンネルが下記の4つしかないんですね。

Ceska Televize 1,2(NHKのような感じ)
Nova(言葉がわからんので、何やってるかもわからん)
Primo(映画とかドラマとか歌)

結構少ないですね。
いや、かなり。

ちなみにデンマークは、ノーマルで6チャンネル。
でも多くの家庭がエキストラで増やしているそうです。

新年へのカウントダウンも終わり、深夜1時ごろですか。
何気なく番組を見てたら、日本語が耳に入ってきたんです。

Primoチャンネルの歌番組で生ライブを中継した後、
歌手と司会者によるトークみたいなコーナーが始まっていて、
妙齢の女性歌手が日本の歌を披露している!

チェコ語ってやつは、まれに日本語っぽい空耳を引き起こすもんで、
その類かと思っていたら・・

はまなすの咲く頃
丘に登れば
白夜は明ける~♪


ときこえてくる。
流石にこれは空耳の域を超えてるだろ。

その女性は、Helena Vondrackova(ヘレナ ヴォンドラーチコヴァー)。
有名な女性歌手だそうで。
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歌っていた曲は、そう。
皆さんが大好きな・・

知床旅情」!

え、知らないですか。
森繁久彌の作詞作曲で加藤登紀子が歌ったアレですよ。(敬称略)

そんな僕はまだ20代半ばですが、I podに入っています。
もしソレをどこかに置き忘れたとして、
拾った人が中身を聞いたら、持ち主はいいオッサンと思うに相違ありませぬ。
そんなラインナップ。

でも言いたいことはそんなことではないんだ。
僕は猛烈に違和感を感じたんだ。

異国で新年、しかし年越しうどん、
カニカマとピーマンとなんかの無理やり手巻き寿司、
チェコの歌番組、流れている曲は「知床旅情」、
一緒に聞いているのはデンマーク人、歌うはチェコ人、しかも結構うまい。


この部屋はカオスだ。


外は雪が降っている。
今年もよろしく。
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# by chikara_mikado | 2008-01-02 06:51 | チェコのこと

ヨーロッパの中心(あくまで地図上)のクリスマス

クリスマス、

そう、それは孤独な人にとっては、街が無駄に煌き、冷たいどん底に突き落とされ、
人々の歓声が遠くで聞こえる、そんな誠に有難迷惑なキリストの誕生日である。

また、熱いお相手がいる奴らは、全てが自分たちを祝福していると勘違いし、
普段よりチョッピリ他人に優しく、そして無関心になる、大事な記念日。

ま、どっちも適当にやってくれ。

さて、僕はそんな日にこの世の中に生まれ落ちてしまったわけであります。
そう、私の誕生日はC様と同じ、12月24日。

毎年毎年つらい思いをしてきた。
当然ながら他の家の子供に比べ、頂く贈物の数は半分。

そして、これは毎年言っていますが、
恋人がいるときは2倍楽しく、いないときは5倍切ない。
割に合っていないじゃありませんかああああああああ。

というわけで、日本にいるときは友達同士やパーティーなどで、
ごまかしごまかし来てたわけですが、今年は一味違いますよ

だって、今僕はヨーロッパの中心都市(あくまで地図上)、プラハにいるのです!
ヨーロッパですよ、サンタの出身地はフィンランドですよ。

そんなわけで、せっかくのクリスマス、そして誕生日、そして海外。
街を巡る散歩に出てみることにしました。

幸い今年は一人じゃありません。
ルームメイトが一緒です。女の子です。ある意味デートです。
そして、なんと誕生日が同じ。
彼女もまた、C様の生まれ変わりなのです。

さてさて、街に繰り出しますよ。
まずは、国民劇場の前を通りブルタヴァ川沿いを散策、
そして、かの有名なカレル橋を渡ります。
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前情報では、クリスマスのプラハは閑散としている、
パブも店も閉まり、チェコ人たちは家族と共に家で過ごすと聞いている。
どうやら日本のお正月みたいな感覚らしいです。

それでも意外と人がいるじゃないかと、思いましたが、
彼らの会話を聞くと明らかに違う言語。
そうか、、全員観光客か。

そして、プラハの目抜き通りならぬ目抜き広場。
ヴァーツラフ広場へ。
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って、おい・・
やはり出店は全閉まり。
今日が本番じゃないんか!?

うーむ、これは想像以上だ。
11月半ば頃からあらゆる広場に木で出店を作り、クリスマスの雰囲気を盛り上げ、
当日は家で過ごす
無計画なのか計画的なのかようわからんが、アホやろ。
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観光客達も怒りを通り越して呆れてるのか、もうやけっぱち
冷えた体を温めるのに、ファーストフードのスタンドに群がっている
外の気温は零下5℃とかだろう。めちゃくちゃ寒い。
いやいや、これはないだろ。悲しいだろ。

さらに旧市街広場を抜ける。
ろくなレストランもやっていない。

這う這うの体で、中華料理屋に逃げ込む。
もう、二つの意味でお腹いっぱい。
帰ろう。早く帰ろう。

道すがら、不吉なお姉さんを発見。
このディスプレイセンスは、何人たりも真似できない。
この極寒の中背筋まで凍らせてくれるとは。

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# by chikara_mikado | 2007-12-26 13:31 | チェコのこと

カメラ強盗

お久しぶりです。

そろそろ年の瀬、忘年会での寒いギャグや辺りを凍りつかせる一発芸には、
くれぐれもご注意ください。

プラハのクリスマスは、街をあげての休息期間だそうです。
最大手のスーパーも、そこらへんのちっこいお店も、
みんな仲良くお休み。

なんか、昔の日本の正月みたいですね。
炬燵とみかんが、急に欲しくなった。

さて、

朝起きて窓から外を眺めたら、全てが凍りついて白くなっていました。
夜更けの最低気温は-10℃とからしいです。

土も凍っています。凍土!凍土!

こういう日は、外から帰ってきて、冷蔵庫に手を入れたら温まります。
ホームパーティーで飲むビールは、窓の外で冷やします。

夕飯に炊き立てご飯で炒飯を作る時は、外に30秒出すといい具合に冷たくなります。
こっちでは中華料理に世話になっています。
やはり、ヨーロッパの食卓には馴染み切れず、中華料理を食べるとほっとします。
話が脱線しました。


以前、プラハで盗難にあった話を書きました。
鞄を刃物で切られ、中身を盗まれるということだったので、
正確に言うと、強盗っぽいですけど。

盗まれたものはデジタルカメラ。
保険屋に電話したら、


俺:「あの、すみません。デジタルカメラを盗難されました。」

保:「とりあえず、保険申請の書類を書いて、
   現地の警察で盗難届を出して、 
   切られた鞄の写真を資料として添付して送って下さい。」

俺:「その写真を撮るカメラを盗難に・・」

保:「お察しします。」

俺(心の声):「いや、おまえ、ぜんぜんしてねーだろ。」


ま、そんなこんながありまして、現地(プラハ)の警察にも無事届出をだし、
そろそろ盗難届の証明書ができるそうです。

色々と、突っ込みどころがあるのですが、盗まれたのは10月半ば。
届け出を出したのが、11月半ば。
で、証明書が発行されるのが12月の半ば。

書類一つを揃えることが、いかに難しい国か。
思えば、VISAの取得の時も(このへん参照)、
銀行の口座を作るのにも2カ月弱かかったし、周りも苦労が絶えない。
イヤハヤ・・

さて、しょうがないので友達のカメラを使って証拠写真を撮ることにしました。
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うーむ、インパクトに欠ける・・
一味加えてみようか。
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いくぶんか、わかりやすくなった。
これでいこう。


ちなみに、状況としては、

地下鉄B線(黄色)のアンジェル駅(プラハ中心部の駅から3つほど)に
ベトナム料理を食べに行った時のこと。

ここにはアジアンマーケットがあって、青空食堂のようなレストランで食べる
ベトナムの代表的料理、フォー。
これは、メチャクチャ美味い。
汁物か麺が食べたくなったら、いつもここに世話になっている。
作ってるおじさんはちょび髭で、小悪党面をしているのだ。
話が脱線した。

アンジェル駅で、電車がプラットホームに到着し、
車両から降りるまさにその瞬間!

わずかな違和感を感じたものの、後ろの客が急いで降りようとした、
くらいにしか思わなかった。

念のためと、後ろを振り返ると、
カバンがなんかヒラヒラしている。

スカスカの小銭入れには見向きもせんと、
デジカメまっしぐらか・・

敵もなかなか、やるのう。


というわけで、皆さんもチェコをご旅行の際にはご注意ください。
特に、プラハの中心部はこういった盗み、スリが非常に多いです。

端っこに立つとか、椅子に座るとか、いつも刺々しい視線を持つとか、
なんらかの自己防衛が必要です。

そんなせいもあってか、家にネット環境が整ったせいか、
ヨーロッパの冬が思いのほか厳しいせいか、ただ単に出不精なだけか、
最近は部屋に籠り気味な毎日が続いております。


かしこ。
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# by chikara_mikado | 2007-12-21 09:34 | チェコのこと

シーシャ

リンゴ、ダブルリンゴ、トリプルリンゴ、
メロン、レモン、シナモン、ピーチ、
チェリー、ストロベリー、バナナ、オレンジ、
カプチーノ、チョコ、ミント、ワイン、
ココナッツ、アプリコット、ジャスミン、ローズ・・・

きりがない程、こいつには色々なフレーバーがあります。


チェコには、たくさんのお茶屋さんがある。
各国のお茶を取り揃えて、アジアン風味に店の内装を整えた、
なんか不思議な空間。

で、そこには大体コレがあります。水タバコ。

若いチェコ人カップルや友達同士が、わいわいと歓談しながら、
水タバコを回し飲み。合間にお茶でのどを湿らす。

そんな光景をよく見かけます。

勿論、パブでビールで大笑いってのが主流ですが、
こちらもなかなか静かに流行っています。

私もプラハへ来て、初めて水タバコしてみましたが、
これがまた結構おいしい。

元々、完全なる嫌煙家だったはずなのに、
甘いフルーツの香りと薄い煙、なんでかこれはOK。

そんなわけで、インテリアも兼ねて我が家にやってきました。
とりあえず揃えたフレーバーはメロンとピーチ。

夕飯もとうに済んだ夜更け、プカプカと甘い煙に包まれながら、
ぬるい明かりで読む本の味は、とてもよろしい。

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# by chikara_mikado | 2007-12-09 00:51 | チェコのこと

引っ越し

自分だけのプライベートな空間を”城”なんて呼んだりしますよね。

さて、ヨーロッパの心臓、プラハにめでたく待望の”我が城”が誕生。
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ここは、街の中心から30分ほどのある一軒家の2階。
オーナーは人の好いお婆ちゃん。エコ的な思想が徹底しています。
上の階全部を借りて、日本人の女の子とシェアしています。

あぁ・・しかし、我が城とは名ばかり。

老いた女王と若き指導者の下、こまごまとした雑用をこなす、
いわば雇われ城主なわけです。

さらに、月々4万円の上納金を納めなければ、
即刻叩き出されてしまう弱い立場にあります。

城主なのに。

それでも街の喧騒や狭い寮から離れて、束の間の解放感を満喫。
先週末からインターネットも繋がるようになり、
ノートPCを背負い街へ出稼ぎに行く必要もなくなりました。

しかし、今日は月曜日。
プラスチックの日です。

台所の窓から遠い景色を眺めて、自分を慰めながら、
ペットボトルを畳まなければなりません。

城主なのに。
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# by chikara_mikado | 2007-12-03 22:13 | チェコのこと

でも、意外と懐かれてる。

ご無沙汰しております。

プラハは雪です。
毎日零下です。
日中もマイナス。

このところ、日本からのお客人が立て続けにいらっしゃいまして、
ちょっとだけ案内人を気取ったりもしています。

東京はまだ暖かいそうですね。
こっち、完全に真冬。

いや、これからさらに加速するのか。
考えただけで、かき氷を食いすぎたあの夏の日みたいになります。
ビスマルクのような。

ただ生きるのに精一杯な感じとよくわからんお気楽さが半々で、
自分自身が進歩している感覚はほとんどなく、
それでも毎日は過ぎていく。

みたいなどっかの誰かの教訓映画みたいな生活です。



今、お世話になっている家に柴犬が来ました。
名前は、「タロー」。

ここプラハですよ?

まだ生後3か月で、ちっこくて生意気なしょうゆ顔のタロー君。

本当にしょうゆ。
あぁ、カメラがないのが歯がゆい。

彼はアーオ、アオッ、ハーフー、ファーアなどとしゃべりやがります。

結構、人間の男の子っぽいセリフが飛びでます。
あくびとかまさにソレっぽいです。

そんなタローにも、同レベルの遊び相手だと思われてしまったボクは、

「アーオ、ハーフー(コッチコイヤッ!)」
「へい、かしこまりやした。」

「アーオ、ハフハフ(アソベッ!)」
「わーかったて、ちょっとまって。」
「アオッ!(ハヤク!)」

毎日呼び出しをくらいます。




来週引越しを考えています。
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# by chikara_mikado | 2007-11-17 00:19 | チェコのこと

アコーディオンおじさんとシェパード。

チェコに来たことがある人は、一度は見たことがあるかもしれない。
覚えてなくても彼の前を通り過ぎたことがあるだろう。
視界の隅っこに捕らえたことは間違いない。

チェコの首都、プラハ。
その中心は、地下鉄のMustek(ムーステク)周辺。

日本で言うところの、うーん・・

銀座?渋谷?六本木?

駅の周りを歩いている人のうち、半分以上は観光客だ。
開けた広場に、ホテルやブティック、高級レストランやらが立ち並ぶ。

この辺の盛り場エリアはわりと小さく、歩いても回れないことはない。
端から端で、1時間もあればいけるだろうか。

さてさて、そのムーステクから歩いて5分のところに、
「TESCO」というイギリス資本の大きなスーパーマーケットがあります。

先日、ゲバラ夫妻とお会いしたあのTESCOですね。
最寄り駅は、Mustekのお隣のNarodni trida(ナーロドニィー トゥシダ)。

MustekからNarodni tridaは歩いて5分の距離。
そして、そのTESCOへの道すがらに彼はいる。
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CHICAGOと書かれたビルの前で、
毎日朝から晩まで隣に愛犬シェパードを横たえ、
アコーディオンを弾き、唄を歌う。
そんなサングラスおじさんがいるのです。

雨の日も風の日も毎日毎日。
朝、前を通ったら歌ってた。
夜、帰る時、まだ歌ってた。

シェパードは、いつまでも横で寝ている。
朝も昼も夜も寝ている。


ある日、夜7時58分に彼の前を通りかかったら、徐にアコーディオンをたたみだした。
歌ってる以外の彼の姿を観たのは、過去の記憶を思い起こしても初めてだ!

僕はこれまでに3回、合計で3か月ほど、チェコに滞在したことがあった。
恐らく20、30回は彼を観たことがある。

サングラスがね、たまに変わってるときがあるのよ。
ただ、人間らしい動作をしているのは初めて。

少しばかり興奮した僕は、ササッと建物の蔭に隠れて様子を伺った。

犬が立ちあがった。
奴も流石に足が痺れているみたいだ。

ちょっとつらそうだ。
あ、またしゃがみ込んだ。

そらそうだわな、10時間は寝っぱなし。
トイレとかどうしてるんだろ。
つか、おじさん。
10時間立ちっぱなし?歌いっぱなし?

数ある疑問が頭をめぐるが、おじさんはゆっくりと車道の方に歩み寄る。

え!?

まさか、車っすか。

カテゴリーに分けるとすれば、犬とアコーディオンを餌に
物乞いしてるって言われてもしょうがない部類なのに、車っすか。

犬用のマットを叩きに行っただけだった。
結構律義。歩道ではなく車道でゴミを払う。

おじさんと犬はそろりそろりと歩き出す。
僕はこっそり探偵気分で後をつけた。

って、後をつける間もなく、
彼らは裏手のすぐ近くのマンションの入口に消えていった。

家あるんか?
しかも中心街のど真ん中に?
なんで物乞いしてるん?
その物乞いスタイルを選んだのはどして?
一日の稼ぎいくら?
犬の名前は?
家族は?
腹減った。


尽きない好奇心はあるものの、ひとまず彼らの住まいがわかったことで、
なんだか一安心した僕は、上機嫌で家路についた。

今度は話しかけてみようかと思う。
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# by chikara_mikado | 2007-11-07 05:41 | チェコのこと

道成寺 in PRAHA

ご無沙汰しています。

先日、ようやく私の第一弾企画 in Praha である「道成寺」の
パントマイムステージが無事終了いたしました。

お客さんの入りもよくて公演2回ともほぼ満席。
いくつかのメディアからインタビューやらの申込も。

劇場の関係者からもいい感触を得られたし、
少しプラハでの動きが取れやすくなることを祈りつつ、
でもそんなのはすぐ忘れて、朝まで飲んでました。

とか、書いてみてもなんのこっちゃって感じですよね。


以下詳細。


新進気鋭のパントマイム俳優・井上真鳳がプラハにて、ソロで「道成寺」を演じます。
古くは今昔物語まで遡るこの物語は、能や歌舞伎の演目ともなりました。
また、狂言や文楽にも影響を与える、多くの観衆から愛されてきた物語でもあります。

男と女の情念をテーマにしたこの作品を、セリフのないパントマイムで
どのようにこの舞台を表現するのか。

日時:10月25日(木)、10月26日(金)
時間:19:30 開演 (open 19:00)
会場:DISK Theatre(DAMU)
Fee :90kc / 50kc

出演:井上真鳳

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というわけで、こんな感じ。

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あぁ、気が抜けた。
燃え尽き症候群。
次のネタを探さねば・・

お便り募集です。激しく。

ではまた。
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# by chikara_mikado | 2007-10-28 21:14 | チェコのこと

TESCOで鳥肌

一昨日、地下鉄乗ったんですよ。
結構混んでたんですよね。

繁華街の駅で降りるとき、荷物がなんかに引っ掛かった気がしたのね。
とりあえず、ぐいっと引っ張って電車から降りると・・

布の肩掛けカバンがザックリ。
鋭利な刃物でザックリ。

中身をチェックしたらデジカメが亡くなってた。
盗難っつーか、強盗?

でも思いのほか、冷静で、
まず思ったことは、

「ヤレヤレまた(この国にしてやられた)か。」

ってこと。なんとなく灰色の空に希望を感じない。
ホームレスは、いつもホープレス。

というわけで、誰かのカメラを借りるか、保険で新しいの手に入れるかしたら、
写真付きでじっくり文句書きたいと思います。



閑話休題。



TESCOはイギリス資本の巨大スーパーマーケット。
まぁ、日本で言うところのダイナミック・ダイクマ辺りか。
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さて、Narodni TridaのTESCOは、プラハの街の中心に位置することもあって、
たくさんの人が来る。

数量的な意味もそうだが、たくさんの人種って意味も含んでる。
人種だけに留まらず、可笑しな奴、変な奴、気持ち悪い奴、よくわからん奴という
性格的って意味も含んでいる。
年齢的に言っても、老若男女で・・・いつまでも終わらなさそうなので、この辺にしとく。

ま、とにかく色んな客が来るわけで、彼らは彼らの人生物語の真っただ中ってことだ。
そんな中でも今日会った日本人の夫婦の物語には鳥肌が立った。

夕飯の買い出しに来た僕は、といってもパンとバナナとシリアル、
支払いを終えて、レジ横の台で荷物を袋に詰めていた。

後ろから、

「こんにちは」

木村さん夫婦は、バイクで世界中を旅し続けて4年半。
カナダを出発して、プラハのTESCOまで4年半。
バイクはカワサキだ。

カナダからアメリカを通り、南米へ。
グアテマラでスペイン語を会得するべく1年過ごしたらしい。

南米の上からアルゼンチンへってことは、かの喘息持ちのラガーマン、
ゲバラが通った道を逆走してるってこと。
モーターサイクルダイアリーズを地で行ってる。
ゾクゾクっとしてきた。

そして、アルゼンチンを通りヨーロッパはドイツへ。
フランクフルト→ポーランド→スロヴァキア→チェコ、そして次はハンガリーだそうだ。
ゆくゆくはロシアからモンゴルへ。持ってるお金がなくなったらお仕舞い。

といっても、最大限の節約は当然のことだ。
大事に大事に必要なモノやコトを見極め使っている。

しかし、疲労の溜まったカワサキはストライキ中らしい。
プラハにいい修理工がいるといいんだが・・

日本を発つとき、全てを売り払ってこの旅に臨んだそうな。
帰る場所を絶って、テントを積み、世界を回る。

多くの人が望むけれど、実際には出来ないこと。
それを今まさに実現してる。
しかも、同じことに意味を感じる人と一緒に。
いいなぁ。

もうオイラの全身の毛はかなり逆立ってきてた。
1か月に一度しか開かないメール確認の時に、
旅先の写真を送って貰うことを約束して別れた。



10日くらいは、修理の関係でプラハに滞在するらしい。
また会えるといいな。偶然。
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# by chikara_mikado | 2007-10-19 02:52 | チェコのこと

外国人警察の話 4

仏の顔も三度まで。三度目の正直。二度あることは三度ある。
どっちやねん。

さて、結論を先に言うと、勝負に勝って相撲に負けた。
訳すると、べらべらっと言われたチェコ語は理解できないが、VISAっぽいもの貰った。

しかし!

まだ何か問題があるらしい。
10月になってからまた来いとか言われた気がする。あくまでそんな気がする。
イキタクネェヨ。

今日も朝5時出勤。
月曜日なだけあって、皆さん気合いが御入りになっています。
いつものこれ。
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まぁ、なんとかギリギリ券がもらえるだろう。というところ。
しかしそこから、怒涛の横入り。毎度毎度のこととはいえ、真面目に並ぶのが馬鹿らしい。
でも並びますよ!ズルハイクナイ。

後ろもこんなんなってる。
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写真の外までも並んでるのさ。

さてさて、入場開始
体の入れ方もお手の物。
叫び声がこだまする中、悠々と滑り込む。

手にした番号は79番。
何時間かかれと・・
お前、朝5時から夕方5時まで拘束する気かと。

ま、何はともあれこれでVISAの一件は落着だろうと、
手にした券を片手にボーッとしていたら、
アジア系の女に話しかけられた。

「券交換しようよ、私11番なのよ。」

ハッ!
まじですか。
すぐじゃないですか。エースで4番じゃないですか。それは野球じゃないですか。

「なんで?」

「書類の準備に時間がかかりそうなの!」

「ウソツケ、ナンカタクランデルダロ」

「本当よ、どうするのよ!交換するの?しないの?」

「ちょ、ちょ、ちょいとお待ち!」

で、日付を確認して交換した。
ここまで来て騙されたらシャレにならん。

どうも本当に時間が必要だったらしく、券を交換した娘は急いで外に駈けて行った。
自分の番が回ってきて席に着くまで、ずっと騙されたんじゃないかとヤキモキしてたが、
杞憂だった。

紙も気まぐれなことをする。
幸運をくれるなら、早くVISAをくれよ。

で、今日の担当者は太ったおばさん。
Mrs.ヒトラーの隣の隣の机だ。

10番の人の担当がヒトラーになっちゃって、座ってすぐに駄目出しされてた。
お前完全なるSで外国人を朝からいたぶって楽しんでるだろ。

太っちょはご多聞に漏れず、全く英語が喋れないので言ってること全然分からない。
それでもアイスに比べるとずいぶん優しくて、たまに笑う。
よかった、本当に貴方でよかった。

持ってった書類やら資料やらを渡すと、何やらガソゴソやり始めた。

す、進んでる!
確実に何かが進んでる!

と、じっと待っていたら、お前は何かを持ってないからダメ!みたいなことを言われた。

「何?何持ってないの僕は?」

「だ~か~ら~、%$#($%&’☆?!。」

「何?何持ってないの僕は?」

「あqすぇdrftgyふじこlp」

「何?何持ってないの僕は?」

「ガオッー、=)(’&%$#”?_>、。」

「うん、わかった。そうだよね。(全然わかってない。)」

10月1日がなんとかかんとか。
どうやら、月が変わったらまた行かないといけない・・?

それでも、パスポートを見たら、得体のしれないビザと汚くて読めないメモ書きつきのビザ、
なんか2枚も貼ってあるよ?つか多くね?

はてさて、どうなることやら。


→と、この張ってもらったVISAを方々に見せて意見を募ったところ、

「もういいんじゃね?ちょっとオカシイけど、なんか貼ってあるし」

「デスヨネー。もう放置します!」

というわけで、現在も放置中。
だって、太っちょが俺のパスポートに但し書きみたいのしてたんだけど、

01,10,2007からなんとか、って感じのところを
01,01,2007とかなってて・・

間違えてるし!

俺がこの国来る前からVISAでてるわけ?

というわけで大丈夫であると確信犯(政治的、思想的、心情的に正しいと思うこと)。
ようやく存在感を確保したワタクシは、少しほっとして
午後の日差しを浴びながら帰宅したしました。

まるで徹夜で麻雀をしたあの焦燥感を背中に背負っているかのごとく。
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# by chikara_mikado | 2007-10-11 22:05 | チェコのこと

外国人警察の話 3 

さて、つい昨日のこと。

知り合いの音楽家が海外でのコンサートツアーがあるため、家を空けることになりました。
1ヶ月ほど。

豚小屋的学生寮にちょっと欝なオイラは、彼らの犬のしもべになる契約を結び、
まんまと一軒家を自由に使う権利を獲得しました。

ここはインターネットが24時間。
電話もFAXもあります。

ビバッ!ザンギリ頭!文明開化!

というわけで、前回の続き。
ビザの準備のために国外へ脱出。
ドイツ旅行のお話。


さてさて、どうやら僕はチェコ国外に一度出て入り直さなければいけなくなったようです。
日本人はチェコへ観光でいる分にはビザはいりません。

なので、今までの滞在を観光だったことにして、
また改めてビザ登録の為に入国した、という証拠を残すことが必要になったのです。

バカバカしい。

しかし、多くの留学生、たまに社会人も一度は体験する道だそうな。
ちなみに、チェコはドイツ、スロバキア、オーストリア、ポーランドに囲まれています。
なので、国外にあって、かつ近い都市は限られています。

人気があるのは、ウィーン(オーストリア)、ドレスデン(ドイツ)、
ブラチスラバ(スロヴァキア)でしょうか。
今回は、この中から列車で片道2時間半のドレスデンに行くことに決めました。

国境付近の駅になるとチェコとドイツの警察官のコンビが仲良く乗ってきて、
双方のスタンプ(出国と入国)を押してくれます。

今回は街を観光するでもなく、ただ行って帰ってくるだけの、
入国したというスタンプのためだけの旅行になるはずでした。


が・・・


プラハ駅から列車に乗り込む瞬間、またもや怪しげな日本人との出会いが。
イギリスはロンドンで、靴の職人をしているというWさん。
革靴やデザイン性の高い女性モノの靴を専門的に作っているそうな。

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うーん。

旅先で会う人は、みんな一風変わってるから面白いやね。
ということで、ドレスデンにつくまでの列車の中は座談会。
いや、文字通り席が開いてなかったので、連結部分のちょっとした広間に
二人で胡坐掻いて2時間半しゃべりっ放し。
イギリスの物価の高さからスペイン語での女の子の口説き方まで。


Wさんは、イギリスでの修行に目処がついたのでそろそろ日本に帰ると。
そして帰国前にヨーロッパの友人達を訪ねているのだそうな。

プラハに滞在したのはわずか2,3日。
よくもまぁ、こんなとこで出会ったもんだ。

で話の流れから当然、ドレスデンに着いたら一杯やるけどどう?みたいになるわけですよ。
そこまで来たら、うんいいよ、一泊してく。ってなるわけですよ。

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ドレスデン本駅に降り立ってまず感じたのは、時間の流れ。
僕は初めて行く場所が好きか嫌いかの判断をする時に、
その街の人々の歩く速さや喋る速さで測ったりします。

早く動く街は余裕がない。
息苦しさを感じ、なんとなく自分もあせってしまう。
東京は結構そんな感じ。プラハもちょっとそうかな。

ここドレスデンは全く違いました。
街がゆっくりと大きく少しずつ動いてるイメージ。
あせらなくていい。

もともと、第二次世界大戦の爆撃でボロボロになった都市で、
今も復興作業が続いている地域もある。
新しいものと古いものが混じり合って形成される街。
でも、どちらかが主張してるんではなく、余裕たっぷりの譲り合い。
エルベ川がうまく導いてる。

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そんなわけで、10分も歩かないうちに僕はこの街が好きになった。


Wさんのドイツ人友達を待っている間、
とりあえず川辺でビールにソーセージってことになった。
まずは、観光客でにぎわうカフェへ。

流石ユーロ。
めちゃくちゃたけぇ。
ビールにソーセージ1本で1000円かよ!

腹も膨れず、消化不良な僕らは、
今度はベトナム人のお店で缶ビールと得体のしれない野菜の漬物を買った。

当然、川辺に持っていく。

エルベ川がゆっくりと流れ、日が傾きかけている。
地元の人が犬を連れて歩き、子供達が遊んでいる。
あぁ、よくある景色だけど、いつ見てもいいなぁ。

ただね、お前らよ。缶ビール片手に浅漬け食ってる俺らを、
汚いもの見るような目で見るのはヤメロ!
ホームレスではないぞぉぉぉぉ。

そうこうしてるうちに、ドイツ人到着。
奴等は日本語読めないし実名で公表。

デニス29歳とオリヴァー30歳。
両方とも男。

初対面の俺を温かく迎えてくれる。
いい奴だなお前ら。さっきの川辺の奴等とは一味違うな。

まずはオリヴァーの家に行き、一休み。フィリップが加わる。
街のこと、部屋のこと、女のこと、上等なワインを片手に男5人が
ワイワイヤイヤイガヤガヤしている。ちょっとむさ苦しい。

速攻で空いたワインの次は、高そうなシャンパンを空ける。
基本的に行動を仕切るのは、わがままで頭の回転も速そうなデニス。
ゆっくりとだけど深く深く考えるタイプのオリヴァーといいコンビだ。

まるで高校生のように見えるオリヴァーのルームメイト、
フィリップは彼らと同じ歳で同級生だったらしい。

ビール飲んで、ワイン飲んで、シャンパン飲んで、さぁこれから食事に行こうという運び。
なにやらいいレストランでもてなしてくれるらしい。

確かに美味かった。
出たワインも相当良さそう。
いい感じに気持ちよくなってきた。

でも、たけぇぇよ!
ユーロまじでたけぇよ!

飯も食ったし、酒に酔ったし、次はどうすんだと思っていたら、
クラブをはしごするから行こうぜ、と。

こっちの奴らの遊び方はいったい何だ!?

30分か1時間もいると、飽きるのか歌が気に食わんのか、次の店へ移動.
小粋なレストラン→パブ→クラブ→クラブ→クラブ→クラブ→クラブ→
人生の落伍者が集うパブ→ストリップ的なクラブ→朝食。
行き過ぎ。お腹いっぱい。

さぁ、もう朝だよ。
朝食食って部屋戻ろうよ。
いや、俺はプラハに戻るんだった。

夜も明け、酒も抜け、朝飯を食いながら少し真面目な話をした。
そういう顔も持ってるのね。
どうやらドイツ人は結構気が合うらしい、僕。

うん。

ドレスデンに来た時は、いつでも泊めてくれるそうだ。
また必ず来ると伝えて別れた。

駅まで結構必死に走ったんだけど、盛り上がってた話のせいで、電車に乗り遅れた。
もう瀕死ですよ。

朝まで飲んで、走って、死にそうで、小汚い入国スタンプを貰って、プラハに着いた。
でも今回だけは、このビザの不始末を許してやろうと思う。


→週が明けたら、またあの人間の仮面をかぶった動物達の集う吹き溜めに行かねば。
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# by chikara_mikado | 2007-10-07 09:55

外国人警察の話 2

往生際の悪い僕は、次の日も挑戦することにしました。
決してマゾではないです。

この日は、気合いの入り方が違いますよ。
始発で出発、朝の5時過ぎに到着。
地下鉄誰もいねぇ。キューブリックの映画みたいだ。
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うわー、でもすでに人が並んでるよ。
こいつら何なの・・
てゆか、上と下のこのギャップがたまらん。
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だがしかし、昨日に比べ大分前の方に陣取ることができた。
この分なら問題なく整理券を取れるはずだ。

扉は7時30分に開く。
あぁ、2時間半立ちっぱなし待ちぼうけか。

たまらんなぁ、と思いつつ1時間が経過した頃、

「日本人ですか?」

だ、誰じゃ!

日本人の女の子が立っていた。
この後の記述を考え、無理やりYさんとしとく。

よくよく話を聞いてみると、昨日もここに来たらしいが、
時間が遅かった&情報がなかったせいで、昼過ぎまで待ちぼうけ。

今日は気合を入れて目覚ましをかけたが、無意識に止めて、
来てみたら長蛇の列。

ダメ元で日本人探してみたんだと。
アナタハラッキーデスネ。

ということで、寒いつらい朝の待ち時間を、
2人で過ごすことに。

Yさんはなんと画家で、ハンガリーに政府奨学金を貰いながら2年滞在した後、
チェコに来たそうな。ヨーナポトキヴァノク。

あぁ、やっぱり色々な経験をしている人の話は面白い。
あっという間に開門時間になった。
途端にですよ、入口の脇に人が集まりだす。

いやいや、こらこら。

今ここにみんな並んでるのよ?
見えないわけ?

全く意に介さず、左から右から、そして並んでいる本流の真っすぐと、
3方向から一気に扉に人という獣の群れがなだれ込む。

誰か転んだ。
悲鳴も聞こえる。

体がよじれて、ねじ切れるかと思った。


ようやく掴んだ整理券は28番。
その子も40番をゲット。

キタヨキタヨ!
ついに登録が終わるか。
流石に2度目だし、もうごめんだよなー。

さて、ようやく登録窓口まで到達できたわけですが、
担当者の態度がありえない。
もうね、その冷たさといったら絶対零度。
Mrs. ヒトラー。

外国人警察とは、その名の通り、外国から来た人たちのVISAやら住所やらを
登録して管理する警察のこと。ほかにも仕事あると思うけど。

なのにですよ!

どこにも英語及び他の国の表記で説明がない。
てゆうか説明自体がない。

んでもって、そこで働く人々はチェコ語しか話さない。
態度も高飛車。

ちょっと下手に出て、

「ごめんね、チェコ語がうまく話せないんだ。英語話せますか?」

と聞いたら、ものすっごい勢いで、

「ムリ」

目が怖い。笑わない。
で、それからずっと猛スピード、チェコ語の洪水。



もう一人友達になった。

チェコで働くエジプト人、ラティフ。
彼もまた外国人警察の手酷い仕打ちを受けている仲間だ。

整理券を無事受取り、順番を待っている間に仲良くなった。
ラティフと彼の友達、僕とYさん。
4人で話し込む。

ラティフはここにもう10回ぐらい来てるそうだ。
確かになんか寛いでる感じだもんね。
いや、そんなんじゃだめだけど。



すごい勢いで、「ムリ」と言われた僕は、
すごい勢いで、ラティフに助け船を要請した。

なんか劣勢だなぁ。
と思っていたら、ビザに不備が発覚。
たまんねぇぇぇ。

このビザの有効期間は、たったの3日。
しかも9月15日から。今日は9月11日。あぁ、貿易センターの日だ。

つまり、9月15日以降にこの国に入国し、そこから外国人警察の3営業日以内に
登録をしなければならない状況らしい。

そのための、仮のビザなんだと。オラのは。
知らんがね。知らんがね。
説明してくれないもんね。聞いてないもんね。

外国人警察の担当者も絶対に状況を理解していない。
よくわからないのに何かやっちゃって、
後で自分のせいになったら嫌だから、とりあえず駄目だししてる雰囲気だった。

そんなんで、朝の5時間待ちを無にするなよ。
と、激しい殺意を覚える。
一度目はね、正直ネタになるし、まぁいいかってなもんだったけど、
二度目はね、吐き気がする。拳が固くなった。

というわけで、2度目の挑戦も実らず。
急いで、在日チェコ大使館に相談したら、15日頃に一度国外に出て入りなおし、
再度登録に行ってみてください。とのこと。

ふむ。
一理あるね。合法的だね。
でも、軽く言ってくれるなよ。
あんたが行ってみるかい?


→というわけで、お隣のドイツはドレスデンに小旅行することに。
 まだこの話は終わらない。
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# by chikara_mikado | 2007-09-29 23:40 | チェコのこと

寮の話 2

水が、

止まった。
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しかも丸1日。

そんな僕は、給水車と6Fを行ったり来たり。

5往復。
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半ズボンのオマエ、この状況下で笑顔がまぶしすぎ。
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# by chikara_mikado | 2007-09-24 01:07 | チェコのこと

外国人警察の話

それは、9月10日(月)のこと・・・


いやー、噂には聞いていたけど酷いね。
朝6時半に付いたんですよ。
したら入口はすでに人の山。
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まぁ、なんとかなるだろうと並び始めたわけだ。

なんでここに来てるかというと、
Visaを取得し、チェコに長期滞在する外国人は
その登録をこの国でもしなさい、ってルールがあるのです。

しかも、国内に一歩踏み込んでから3日以内。
さしたる説明もなし。
外国人が登録に来る警察署なのに全員チェコ語しか話せない。

で、一番酷いのが、登録が早い者順ってこと。
早い者順て言っても、まずは整理券を手に入れなければいけない。

これが魑魅魍魎の奪い合い。

外国人警察の開いている時間は、

月:7:30~17:00
火:7:00~14:00
水:7:30~17:00
木:7:00~14:00
金:休み
土:休み
日:当然休み

整理券の発行も7時から。
けれど、早い人は5時くらいから並び始めるらしい。
ちょっとだけパチンコ屋の新装開店を思い出した。

なぜ、そんなにも混乱するかというと、
チェコは移民の数がものすごい。
ヨーロッパのど真ん中にあって、最近上り調子だからなのか、
色々な国から人が集まってくる。

そいつらが全員並んでるわけだ。

当然そうなってくると、商売を始める奴がいる。
たくさん整理券を確保して、早起きが苦手な奴やリッチな奴、
とろそうな奴やら自分の同胞に売りつけるのだ。

移民でやってきて、先に登録を済ませた奴が、別の移民で稼いでる。
うわー、嫌な世界。

東南アジアや南米の方からの連中も強い。
一人並んでいると、家族なのか友達なのか、ただ顔が同系統だからか、
ガンガン横入り。

おっさんが、

「いよーう、すまねぇな。ありがとな。」

なんつって、遠くの人に声をかけつつ列の中に食い込んでいく。
よーく観てたら、誰も知り合いがいないのに一人芝居だった。

朝の殺伐とした空気の中、イラつきながらもみんな自分のことしか考えていない。
だから誰も注意はしない。

さぁ、7時になって入口のドアが開いた。
横入りがさらに激しくなる。

職場に通勤してきた警察官なのか、移民で登録に来た草臥れたオッサンなのか
区別がつきかねる。
小突いて、もし警察官だったらと思うと、手が出そうになるのをふと取りやめる。

で、整理券を吐きだすマシーンに人が群がっている。

一人で延々と取り続けるオバサンが居た。
10枚目くらいで、若い兄さんに弾き飛ばされてた。
バスケで全国大会に出られそうなくらい固いガードで、
連れに券を取らせてるカップルとか居た。
オッサンに突破されてた。

地獄絵図。

こっちだって京浜東北線の朝のラッシュを体験してきたんだ。
負けてられるか。

と、突っ込んでいき、
手だけ延ばして券をもぎ取る。

キタ!キタキタキタ!

握った手を静かに開くと・・



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「ご来店有難う御座いました。生憎、今日はお終いです。またのお越しを。」



→ to be continued.
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# by chikara_mikado | 2007-09-21 03:40 | チェコのこと

寮の話

インターネット環境が整いません。

友人の家、図書館、お助け組織の一室、カフェ、
とりあえず無線LANが飛んでいる場所は結構あるのですが、
落ち着いて自宅で、もしくは、寮の自室では激しく無理。

最初の触れ込みでは、寮はネット完備だったはず。
だからこんなんでも我慢したし、

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学校から、トラム・地下鉄・バスの乗り換えコンボや
通学1時間も黙認したのに・・

いくら月1万2千円とはいえ、ちと許せんぞ。

まるで囚人の気分だ!
タコ部屋ジャマイカ。

いや、日本の牢屋の方が個室で飯付きで、トイレも共同じゃなくて,
むしろいいんじゃ・・
入ったことないから知らんけど。

と、上のような部屋が隣にもう一つあって、
都合4人が同時に暮らす。間違いなく全員男。ムサッ。

基本的人権の尊重はどうした!
プライバシーってチェコ語はあるのか!

などと一人で無駄に気を吐いていたら、
なんだか急速にテンションが下がってきた。
可愛い子がなぁー、クレバナー、ルームメイトニー、遠い目。

せめてナイスガイが来てほしい。
ナイスゲイはいらん。

そう遠くない将来、部屋変わってそう。
許して。

そして、日本に対する妙な愛国心が生まれた。
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# by chikara_mikado | 2007-09-19 06:08

ある温泉町の国際映画祭 最終話

そして、最終日。

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だいぶ前から、ヤン・フジェベイクの最新作「Teddy bear」の
特別試写会と映画上映後のカクテルパーティーに
招待されていたので、この日はこの2つだけを終えてプラハへと戻りました。

が、色々と書き殴りたいことがあります。聞いてくださいよ。

私、初めてチェコの警察に御厄介になりかけたんです。
屈強な4人の警察官に囲まれて、ちびりそうにはならずに、文句を捲くし立てましたが、
最後は首根っこつかまれた猫になっちゃったりして。

事の始まりはこうです。

カルロヴィ・ヴァリ滞在最終日のこの日、特別試写会を控えた僕は
少し早めにホテルをチェックアウトしようとしていました。

泊っていたホテルは、チェコにしては結構なお値段で、
1泊6000円くらい。4日分で2万4,5千円のお支払です。

現金で払うのも馬鹿らしいと、颯爽とカードをちらつかせたんですよ。
支払はこれで頼むぜ。48回払いな、みたいに。

そしたらですね、分割どころか、カードが認識されない。
縦横裏表、全部で8通り、受付の女の子必死。そばで応援する僕も必死。
結局、ホテルの機械が悪いのか、気合いが足りないのか、そのカードは使えないことに。

さて困りました。

現金は持ち合わせておらず、カードはその1枚、試写会の時間は迫ってくる。
受付の女の子は拙い英語。

色々話し合った結果、パスポート番号・電話番号・カードの番号・その他の個人情報を
全て教え、後で請求書送るように、と。それで決着がついて、僕は急いで試写会に。

間に合った、よかった。と、座席につき映画を観始めること30分。
なんか係のお兄さんが目で合図してるよ。

おれ?俺なの?いったい何よ?
やっぱり俺だった。
係員は外に出てくれと、俺に頼んでいる。
人が待っているから、と。

なんだよ、まったく、いいところなのに。
毒づきながら会場を出ると・・
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あんたら何してんの?

・・・

どうやら受付の女の子がホテルのマネージャーだかオーナーだかに泣きついたらしい。

「外国人が宿泊代も払わず逃げ出したの!」

みたいな感じで連絡が警察にいってない?
4人も来るってどういうことよ。

さて、困りました。
状況を伝えようと、お巡りに話しかけたら渋めの顔で、

「I don't English.」

って言われた。うん、100%通じてるよ。
ふーん、そうなの。話せないの。
つか、正しい状況伝わらないじゃん。
遠い異国で濡れ衣で理不尽で身振り手振りでお巡り4人の相手すんのかよ!
勘弁してくれー。

と、ちょっとゲッソリしていたら上映会場スタッフが通訳してくれた。
微妙に違っていたけれど。この際文句は言えまい。

こっちの言い分が終わると、なぜか2人の警察官が帰って行った。
いやいや、全員帰れよ。帰ってビールでも飲んで寝てろ。
という願いもむなしく、俺・受付の女・警察官2人・会場スタッフの5人で、
お金をおろす or 借りる 機械のとこまで仲良くピクニック。

ATMのような機械を発見し、持っていたクレジットカードを差し込むと金が出てきた!
おれは声を大にして言いたい。

カード使えるやんけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!
おのれ、なめとんかぁぁぁぁぁぁぁあqwせdrftgyふじこ。

お巡り共、困った顔してた。
受付の女、すっとぼけてた。
俺、ブチ切れてた。
会場スタッフ、一番困ってた。

この一連の騒動で、ハリウッドのゲスト並にギャラリーを集めたボクチンは、
もーブチ切れで受付の女を罵倒し、お巡りの写真を撮り、ちょっとだけ忍び足で
試写会に戻って行った。

1時間くらいすっぽり抜けているわけで、

「あれれ、何でこいつら泣いてんの?」
「ウハッ、終わりおった。」

うん。

意味わからんまま、会場を後にする。
あー、どうしよ。この後のカクテルパーティーで、
誰かに感想聞かれたらどうしよ。


というのも、まずなぜこの特別試写&パーティーの招待状が来たかというところから
なんですが、昨年2006年のチェコ映画祭にゲストとして招いたのが
ヤン・フジェベイク監督なのです。

そして、一度内輪の飲み会に出席したことがありまして。
いつぞやか書いたんですが、渋谷の天狗でチェコ人4人+俺。
誰がどう見てもおかしな5人組。

そして監督は英語が喋れず、俺はチェコ語が喋れない。
枝豆が大のお気に入りで、ワインと豆しか口にしない(延々とそればっか)監督が、
そろそろキテルよなってところで、ついに僕らは言葉の壁を超えた。

最後とか路上で抱き合っていた。
どっからどうみてもアホな酔っ払い。

そんなわけで、招待状くれたっぽい。


チェコはもちろん、ヨーロッパでも相当売れてる監督なのに、気さくでいい奴。
もしパーティーに出てきたらきっと話すことになるよなぁ。
などと考えていたら・・

結局現れずじまいで、ほとんど誰とも話さず、飯だけ鱈腹食ってプラハにさびしく帰った。
なんか俳優来てたけど、誰も紹介してくれんし。

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なんだよなんだよ、終わり良くないから全て良くない。有終の美を飾れない。
もう知らん。

とりあえず俺は、あのホテルのネガティヴキャンペーンをしておく。



皆さん、カルロヴィ・ヴァリに行っても”Hotel Nike”に泊っちゃダメですよ。
ナイキじゃなくてニケと読みますです。


後日談。

えー、ニケのオーナーにも文句言おうと、連絡先を教えろと叫んだんです。
でもね、よくよく人から聞いたら、あの辺のホテルはロシアンマフィアの管轄だそうです。
南無阿弥陀仏。



というわけで、長々とダラダラと書いてきたカルロヴィ・ヴァリの文句?は
これで一先ず御仕舞です。
プラハへ着いて1週間が経とうとしていますが、もう半年ぐらいいる気分です。
刺身が食いたいです。タラコが食いたいです。ラーメンが・・

寮の部屋が無くて怒ったり、用意された部屋が酷くて悲しくなったり、
外国人警察でブチ切れたり、もう目の回る忙しさ。

そのうち詳細を書こうかと。
落ち着くまで無理そうだけど。



とりあえず、何とか生きております。
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# by chikara_mikado | 2007-09-12 21:23 | チェコのこと

ある温泉町の国際映画祭 その4

さてさて、大分間が空いたけれど、カルロヴィ・ヴァリの4日目です。

そろそろ観た映画の題目を書いて、感想を思い出す作業に飽きてきました。
カルロヴィ・ヴァリ映画祭の公式カタログに助けをかりますね。

この日観たモノ。

・Preebacz(Facing up)/Marek Stacharski/ポーランド/2006/90分

車の修理工の主人公は不良軍団の一員。
レイプした女に惚れる。
真実を告げず、不良をやめてその女と付き合うことになる。
女に嘘がばれて、不良仲間からも焼きいれられる。
なんかの拍子に刺されて死んでしまう。

あぁ・・
5行で全てが説明付いてしまった。
昨日とは打って変わって外れのスタート。


・Myrin(Jar City)/Baltasar Kormkur/アイスランド、ドイツ/2006/93分

遺伝でしか罹ることのない脳の病気に、2人の無関係な人間が罹った。
その人達の関係は?北の氷の国に秘められた謎とは?
孤独な老刑事が一人それを解いてゆく。

みたいな映画。あんまり面白くなかった。
ちょっと安めの推理モノに家族愛と人情を混ぜた感じ。

なのになのに。
今年のグランプリになってしもうた。

凹むわ・・
俺以外の人は、良かったってことですものね。


・Roz(Pink)/ギリシャ

知らん。

途中で出た。


・Saturno contro(英語のタイトル出てない。)/Ferzan Ozpetek/イタリア、フランス、トルコ/2007/110分

フレンズ(アメリカのドラマ)の深刻版。
多国籍で笑いなしのシリアスなフレンズ。
イタリアの監督で、2003のK.V国際映画祭のグランプリ受賞者だそうです。

特にノーコメント。
すいません。よっぽど印象に残った作品でないと、もう思い出せません。


というわけで、大した山場も見せ場もなく一日が過ぎて行きました。
こんな日もあります。
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# by chikara_mikado | 2007-09-12 21:07 | チェコのこと

身はたとえ、

異国の野辺に
朽ちぬとも
留め置かまし
大和魂

松陰先生、オラに力を。

お久しぶりです。
なんとかギリギリ朽ちてません。

が、

聞いてください。

まずは、9月4日、家から成田までの話。
成田エクスプレス買ってたんですよ。横浜から。
楽々すいすいガラガラで快適な旅立ちを演出するために。

うん。

乗り遅れた。

そら、あせったね。
次の電車いつ来るかわからんし、
意外と時間ギリギリの切符買ってたし。

このまま九十九里でも行って、刺身食べて、温泉入ろうかと、
本気でチラッと考えた。

ま、なんとか運良く、鈍行の成田空港行きが来たのでそれに乗った。
第一波乱はここまで。


次、成田空港にて。
KLMというオランダ航空のチケットを予約してたんですよ。
で、KLMカウンターに行ったら、意外と混んでる。

「やれやれ、遅れたしなぁ、しょうがねぇ」

なんつって、最後尾を探すが、行けども行けども人の列。
え?え?
どうやら、飛行機が遅れて成田に着いてないらしい。
整備不良?視界不良?しらんよ。
ということで、その便に乗る乗客が全員空港のロビーに並んでいる。
その長さは夕に200メートルを超える。異様。

で、結局3時間遅れぽっちで到着し、乗り込み開始。

「乗継どうすんだよ!?」

と、KLMスタッフに聞いたら、

「現地でお客様をお待ちしております。ご安心ください。」

それなら、ご安心だよ。頼んだよ。
ということで、無事離陸。

第二波乱は、こんな感じ。
電車に乗り遅れたときの絶望感と疲労感を返せ。


で、オランダのアムステルダム、乗継経由地に着いてからの話。
結局4時間遅れて到着は、オランダ・スキポール空港。

はー、4時間も待ってくれたんかいな。ありがとね。急いで乗り継ごうね。
と、近くのKLM職員に声かけたら・・

「もう行っちゃいましたよ(・∀・)」

「てめー、ざけんなこらぁ、どうすんじゃぁぁぁぁぁぁ」

というわけで、成田とスキポールの連携が案の定うまく取れておらず、
めでたくオランダで孤独確定。

空港で寝るんか?お前らはそれを要求するんか?
という怒りの限界のとき、よこでもっと切れてる奴がいた。

マドリードに行く予定だった日本人が、眉間に青筋立ててる。
青よりは、青緑って感じだね、あの筋は。

彼は、成田でフライトが遅れた時点で、オランダ宿泊が確定し、
ホテルを取ってもらう約束を取り付けたそうな。

でも、現地に着いたら、

「それは向こう(成田)の問題だ」

みたいなことを言われたらしく、もう気が触れてそうだった。
うん、わかる。

そうこうしてるうちに、続々宿泊決定者が現れ、全員で一致団結。

勝訴。キタコレ。

スキポール空港の最寄のホテル(☆☆☆☆)を奪い取る。
夕食、朝食、電話代、すべて航空会社もち。

ま、当然ですわな。


というわけで、1日遅れでのプラハ到着となりました。
これからの生活を暗示してます。かなり。

ようやくネットをつなげられる場所を見つけ、
たまった愚痴を吐き出しているわけです。

失礼いたしました。
それじゃ、また。







身はたとえ
武蔵の野辺に
朽ちぬとも
留め置かまし
大和魂

吉田松陰

異国→武蔵が、正しいです。
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# by chikara_mikado | 2007-09-06 20:38 | チェコのこと

一休み。

出発まであと1週間。
ようやく大き目トランクを購入してきました。

荷物、揃ってなーい。
やること、大杉。
精神的覚悟、1㍉もできてない。

なんだか、いつもどおり1ヶ月滞在の渡航前という雰囲気です。
どうすんだろ、2年だよ?
刺身もたらこもラーメンもゲーセンもお預けですよ。

といった毎日を過ごしています。
いや、勝手に過ぎてゆく。あっという間に。

という愚痴を書き並べるためだけに今、手を動かしています。


でも嬉しいことも。

「長期で海外行くんだー」、と伝えた友人たちは例外なく、
日本から早く俺を追い出すために、愛情たっぷりの送別会を開いてくれます。

でもお前ら少し考えろ。

9月4日出発で、29、30、31、1、2、3、はやりすぎだろ。

カーニバルDA!

朝、成田行きに乗らずに熱海行き乗っちゃったらどうすんだ。
刺身定食いただいて温泉入ってまったりしちゃうだろ。イイナソレ。

いやいや、でも嬉しいです。ありがたう。


そんなこんなでまた明日も、映画祭のお仕事です。
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# by chikara_mikado | 2007-08-28 02:57 | 雑記

ある温泉町の国際映画祭 その3,5

「よこはまチェコ文化週間」もうすぐチラシとポスターが出来上がります。
そのうち皆さんの手元に届くと思います。

9月4日の航空券をとりました。
次は長期滞在です。一応2年の予定。

旅立つ前に、日本の夏を満喫しようと、3回海に行きました。
伊豆、名古屋の島、九十九里。
かなりこげている今日この頃、皆さんいかがお過ごしですか?

よくよく考えたら、向こうの夏休みは4か月近くあるわけでして、
戻ってくりゃいいだけのこと。美白しなきゃ。SK2しなきゃ。

宣伝したら満足しちゃった前回の続きです。
そろそろ飽きてきただろ、おまえら。知ってるぞ。

でも空気を読まない(読めないわけではない、たぶん・・)僕は、ガンガン続けますよ。
他の人のことなんて知らなーい。


3日目の続き。

・Fresh Film Selection  イギリス/フランス/ロシア/ポーランド/チェコ

2本目。
国内外の若者が制作した短編映画を5本まとめて上映。

時間をテーマに時計男と時計女の哲学的絡み合いを魅せられた後、
ハムスターで笑いを取るショートフィルムを経て、
ロシアの厳しい貧困階級の母と息子の最期の時間に触れ、
ポーランド郊外の一軒家で庭という小さな世界で過ごす子供たちの一日を素通りし、
軍人とその恋人をテーマにコマ撮りの実写版パラパラ漫画を堪能。

といった感じの5本立てでした。
うーん、書いてて意味わからん。

どれも学生ですとか新進気鋭ですとか若手のクリエイターさんによるものだそうで。
勢いがあってなかなかよろしかったですよ。オホホ。誰やねん。


・THE TRAP  サーダン・ゴルボヴィッツ/セルビア/2007/106分

3本目。
バルカン半島はセルビア版の「Crime and Punishment」、ドストエフスキーの「罪と罰」。
子供の難病に苦しむ父親の葛藤。
弱みに付け込む非道な要求を受け、息子の治療費の為にある男をヌッ殺す。
その男は、息子の友達の父親だった。しかも奥さんは美人でいい人。
なんだか僕が書くとどう足搔いてもシリアスな説明にならないけど、結構暗いお話。


・COLD FEET  アレクサンダー・アイク/ノルウェー/2006/80分
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4本目。
今年の映画祭の大当たり。

観客全体も温かい笑いに包まれて、いや、爆笑の渦かな。
上映終了後の監督とのやり取りの場では、世界中のプロモーターが
うちの国で上映しないか、なんつって交渉開始。

広報用のDVD版が5枚しかないって監督が口を滑らしたら、
俺にくれ、いや私にくれ、ワシに寄越した方がいいぞ。
なんて、関係者どもが群がってた、

でも観客の中に兵がいて、むしろ俺に売ってくれYO!

ふと思い出した。
映画祭って、観客にアピールするだけじゃなくて、
自分が作った作品を配給会社やらプロモーターやら、映画関係者達に
売り込みをかける場所でもあるんだなと。

いい作品のあとは、観終わった後みんながいい気持ち。
コメディだから内容は説明しづらいんだけど、
ノルウェーの若者達の休暇の過ごし方をリアルに描いたらしい。by 監督談
クリスマス、冬休み、友達の結婚式、学生時代の恋人。
みんなひっくるめて、ノルウェー流冬休み。
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こんなんだけど。



・Kid svensk(That Special Summer) 
ナンナ・フォルマン/スェーデン、フィンランド/2007/85分

5本目
今年の映画祭、2番目の大ヒット。
フィンランドからスウェーデンに移民として海を渡った母娘の物語。
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キルシはフィンランドからスウェーデンに移民した12歳の女の子。
父親が死んで以来、母のエステアと二人で生活してきた。

エステアは、夫の死によって無気力となり、決してスウェーデン語を学ぼうとしない。
言葉が話せず、社会に溶け込めない母親をキルシは疎ましく思っていた。

1984年の夏、キルシは学校のコンテストで優勝し、子供達の羨望を背中に受け、
夏休みの間ローカルラジオ局のリポーターになる権利を獲得する。

しかし母親にコメントを求める校長先生の声で、喜んだキルシの顔が歪む。
ろくに受け答えもできず、キルシの優勝を妬んだ同級生から野次が飛び、
キルシは俯いてしまう。

顔を下に向け、母を置き去りに一人早歩く帰り道。
エステアから、夏休みの間はフィンランドに帰ることを告げられる。

キルシはラジオ局のリポーターができなくなることに憤慨するも、
しょうがなく一緒に生まれ故郷に帰ることにする。

迎えに来たのは、エステアの幼馴染。
彼女の息子ジャンペは、キルシの幼馴染でもある。
二人はいつも兄弟のように暮らしていたが、この夏で二人の関係が微妙に変化する・・


自分の故郷(精神的な)だ、と言い切れる場所を持っていない12歳の少女。
フィンランドもスウェーデンも彼女にとってみたら、ただの国である。
自分のアイデンティティを確立しようともがけばもがくほど、
周りとの関係がギクシャクしていく。

幼馴染だった少年と過ごす一夏。
少女は成長する。

無気力の母に、自分の存在をもっともっと見て欲しい。
多感な少女は、その方法をみつけられない。

自分の故郷、原点を知ろうとするが、
知るべき事実が存在しない、と思い込んでいる。

そんな少女が実際にいた。
監督のナンナ・フォルマンである。

誰しもが大人になるまでに通る葛藤を、
そして多くの人が忘れていくソレを心に深く留め、
心地よい映像として世に生み落した。


この日、5本目のこの映画は夜の9:30に監督の舞台挨拶とともに始まった。
遅めの上映で、長編映画はこれがデビュー作となるナンナ。
期待薄と考えたのか観客もまばらで、周りの人たちはちょっと眠そうだった。

オイラも面白くなかったら寝ればいいや、なんて思いながら座席に着いたのだけれど、
監督の挨拶が面白くて、期待感が膨らんできたんですよ。

挨拶が済んだ監督とプロデューサーはリザーブの会場ど真ん中の席へ。
ガラガラだったんで僕もすぐ近くに陣取っていた。
左斜め前。

で、約1時間半。
一瞬もスクリーンから目が離れなかった。
なんも他のこと考えなかった。

観終わって、久しぶりにいい気分なオイラは、
図々しくも右斜め後ろの監督に、

「日本から来ました。とてもいい映画を観たので今日は気持ちよく眠れます。ありがとう。」

なんて言ってみた。偉そうに・・
でも、監督メッチャいい人。
そんな偉そうなオイラに、

「国際的にこの映画を公開するのは初めてなの。
私は一番最初に感想を伝えてくれた貴方を忘れないわ。」

とか言ってる。調子にのっちゃうよボク。


そうなんです。
気持ちよく眠れるし、監督が自分の過去をテーマにいい映画を撮れるってことは、
母と娘はバッチリ分かり合い、幼馴染との関係も微妙かついい具合に。今は知らんけど。
全てがうまくいったってことなんですよね。えがったえがった。

帰り道もいい気分。
知ってる人誰もいない街で、暗い道を一人で、ほろ酔い気分で。
とてもよく眠れた。

日本に戻って今日で約一か月。
今もよく覚えてるのです。
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# by chikara_mikado | 2007-08-18 04:15 | チェコのこと

ある温泉町の国際映画祭 その3

湿中お見舞い申し上げます。イラダチが止まらない。
8月に入っても梅雨が明けないってのは、異常気象ですよね?

週末海に行くんですよ。
台風5号が上陸ですって。奥さん。

一か月遊んでた報いなのか、みんなが意地悪なのか、
ハタマタ、これが社会人の普通なのか知りませんが、

ありえないほど忙しい。
振りをしてるわけじゃなくて。ほんとです。たぶん、メイビー、モジェナ。

さて、7月1日(日) 3日目。

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KV滞在中の主食は何かというとですね。

露店のソーセジですとか、ジャガイモとベーコンの茹で混ぜたモノとか、
ビールですとか、ビールですとか、ビールですね。

たまにレストランにも入りますが、何より愛してやまないのはファーストフードの中華料理屋。
スープと炒飯食べたときなんか、感動とお酢でむせ返りましたけど、何か?

というわけで、映画と映画の空き時間にちょこちょこ食べるスタイルが基本なわけで、
ゆっくり御飯を楽しむなんて余裕はどっかへ行ってしまうのです。

いい感じでスケジュールが詰まってるときなんか、

ビール→ソーセージ→映画→ビール→ソーセージ→映画→ビール・・・

などという超絶華麗なコンボが決まったりします。


たまに思い出したように、温泉を口に含んでは、
「うわっ、鉄くさっ」
などと、のたまう始末でもございます。

繰り返しになりますが、この温泉街は浸かる用じゃなくて飲料用なのです。
みんな陶器の入れ物に汲み取ってはゴクゴク飲んでやがる。

東京の錆びた水道水を飲むように。

この日観たのは・・・


・BITCH'S DIARY(尻軽女の日記)
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チェコの恋愛コメディ。
すぐに男と寝てしまう軽い女性の理想のパートナー探し。

ちょっと ”アリーmyLove” に雰囲気が似てて(話の筋も、主人公の女も)、
キャリスタ・フロックハートに心を奪われた過去がある僕からしてみると、
結構満足だった。いやかなり。

うーん、でもこの写真はいただけない。
心奪われない。ピクリトモシナイ。

実は、この映画の製作者サイドからコンタクトがあって、
「チェコ映画祭」のラインナップに入れて欲しいというリクエストを頂いたのです。

映画始まる前にプロデューサーがこっちきてにこやかに営業スマイル。
「今年はもう確定しちゃったので、来年推薦してみます。」
と腰の引け具合が見え隠れなんですが。

観終わった後、日本じゃもう見慣れた感じだし、ちと無理めだよなぁと、
そそくさと逃げるように劇場を後にしました。


少し宣伝。

今年の「2007チェコ映画祭 in Yokohama」は、
横浜美術館で10月26日(金)~10月28日(日)の開催です。

チェコからトマーシュ・ヴォレル監督とその息子が来日しますぜ、旦那。
日本からは奥田瑛二監督がシンポジウムに参加。目玉。

我ながら、結構いい組み合わせなんじゃないかと。

ヴォレルJr.(上映作品に主演級の俳優として出演)と、いつものように
チェコセンターの所長さんもパネリストとしてシンポジウムに参加します。

さらにさらに、今年は映画だけでなく、
「人形劇公演」、「チェコ音楽の夕べ」、「チェコフェア(物品展+セミナー)」
と、複数のイベントを横浜で同時期に一挙開催とし、

「よこはま・チェコ文化週間2007」

なる一大イベントに成長することに。
赤字で書きたいくらいです。

近いうちに、また詳細書かせていただきます。



あ・・・

宣伝したらなんか満足しちゃった。
今日はもうやめとこ。
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# by chikara_mikado | 2007-08-03 02:34 | チェコのこと

ある温泉町の国際映画祭 その2

カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭に参加した記憶の欠片を投げ貼りつけ中です。

2日目。
今日も肌寒い。曇ってるし。
朝は人も疎ら。

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ちょっとここで街とか祭りとかの説明なんぞを。
気の短い人は飛ばしたらいいよ。

カルロヴィ・ヴァリ(長ったらしいので以下KV)って都市は・・・

・チェコの西北部位置する人口5万人ほどの小さな都市。
・ゲーテやベートーヴェン、ショパンなどが愛した温泉街。
・温泉は浸かるためのものより、飲むほうが多い。

K.V国際映画祭は・・・

・国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の長編映画祭として、
カンヌ・ヴェネチア・ベルリン・ロカルノ・モスクワに続き、
世界十二大映画祭(A-festivals)に名を連ねている。
・歴史が古く1946年の第1回から今年2007年で第42回となる。

中身っつか雰囲気は・・・

・59カ国から約260作品が集結
・1万人以上の観客も集結(含む映画関係者、学生)
・大小合わせて9つの上映施設、13つの上映会場が街中に散らばっている。
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・地図の端から端で大体2.5㎞くらい。

・ちゃんとした映画館もあれば、ホテルのグランドフロアに椅子並べて
でっかいスクリーン置いたとことかもある。
GrandHotel PUPP(プップ。ふざけた名前だが、めちゃくちゃ奇麗なホテル。
MI3の撮影で使われてた。)の会場はこんなん。
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・上映スケジュールもそれぞれの会場で異なり、観客は自分の観たい作品の時間と場所を
調べ、お目当ての会場へぞろぞろと好き勝手に歩いて行くのです。
・一応無料のバスが劇場の前を一回りするコースで走っているのですが、
時間がバッチリ合うことは稀。
・KINOの次がRICHMONDだったりすると結構本気で凹む。

もちっと踏み込んだ雰囲気・・・

・観客層というか映画祭に参加する人間は大きく分けて3つ。
一般のお客さん、プレス(記者)、フィルムインダストリー(映画産業関係者)
・夏休みに入る頃ということもあって、学生の数はかなりのもの。
寝袋に潜り込んで公園で夜を明かすとか日常茶飯事。

・僕は映画産業で登録しました、5日間で1500CZK(約9000円)。
・Czech-Japan Film Festivalの関係者として登録しておいたら、
公式の冊子に自分の名を発見。3ミリ口元が緩む。

フィルムインダストリーって・・・

・毎日最優先の入場チケットが4枚貰えます。
・券持ってなくても並んでる人を尻目に上映会場にひょいひょいっと入れてくれます。
・そして、プレスルーム/インダストリーセンターと呼ばれる情報室に入り浸り放題です。
・ちょこちょこ何らかの招待状が届く。

CZKというのは通貨単位:チェコクラウンの略字ですが、
2000年頃は、1CZK=約3円
2006年には、1CZK=約5円
そして今年は、1CZK=約6円
価値が毎年どんどん上がっております。
EUに加盟したことって関係あるかも。
2010年からEUROに切り替え開始の予定。


というわけで、長すぎる前置きをやっと終え、
6月30日(土)のことを。

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この日観たのは、以下の4本。

・Pingpong

実際に I can fly してしまった人の映画ではないです。
一瞬、それか!?と思ったものの、よく見ると from ドイツ。
一本目だし、目に留まったのも何かの縁だということでリスト入り。

ポールは16歳。
親父が自殺して以来、母親と二人だけの家に居場所を見つけられない。
夏休みの間だけ従兄の家に逃げるように転がり込む。
久しぶりに訪れたの彼ら家では、微妙な歓迎をされる。
慣れてくるうち、その従兄の母親に性的な興味を抱いた彼は、少しずつ行動を起こす。
状況を自分がうまくコントロールしていると思っていた少年は、
実はその母親に嵌められているということに気づく。
怒ったポールは、いとこの母親の大事なモノを・・

思春期の少年の葛藤と行動を痛々生々しく観せつけられた。

末吉を引いた気分。


・異聞猿飛佐助

遠い異国に来て、なんでまた邦画を観るのかといいますと、
日本の映画を観ている海外の観客どもの反応を観察したいと。
そう思ったわけなんです。

「オゥ、ニンジャー」
「ムム、サムライ・・?」

隣のオッチャンは、ちょっと嬉しそうに呟いていた。
でもきっと彼には区別が付いていないだろう。

この作品は、篠田正浩監督が1965年に撮ったもので、
テーマはタイトルからしてわかるように関ヶ原の合戦が終わった直後の
混乱時に活躍した諜報・間者達に焦点をあてている。

だけど、聞いてくださいよ。外国の観客にですよ、
徳川と豊臣の戦が~とか、天下分け目の大決戦ののち~とか、
真田は両方の出方を伺っていたっ、などと分かるわけがありますまい。

しかも説明の人、超早口。
字幕も超早出し。無理。

皆さん、背景をろくに理解できず、単なる忍者アクションとして楽しんでいたご様子。
でも、あまりに予定調和な展開に、たびたび零れる苦笑。

ここでこの映画やる意味あんのかな、と思いつつまた末吉を引いたような気が。

でも篠田監督はカウロヴィ・ヴァリにいらしていたらしい。
僕は1日早く街を出たので、レセプションには参加できなかったけれど。


・Rozpominani

題名からして不詳。
チェコのドキュメンタリー作品だそうで。

紹介文には、とても簡潔に説明が載っていた。

チェコ人は幸せ?
彼らの考え方は?
彼らの価値観は?
彼らの興味は?
政治への関わり方は?

この作品で貴方のその疑問を解決します。

だって。

結構期待して観たんだけど、質問対象者が偏っていた。
プラハを歩いてる人々が中心なはずなのに、社会的弱者とか
イカレポンチな若者とか病院に入院中の老人とか、
マイノリティーな人達の考え方が目立つように作られてた気がする。

だから多くの人が、

「幸せなんかじゃない、人生に疲れている。」

みたいなことを口にしてた。


登場した若い女の子は、クラブで中指立ててセックスセックス叫んでたし。
日本の女子高生は全員援助交際してますって説明された気分になったわけだ。

結構な自虐っぷり。

プラハのことを知らない人が観たら結構印象が偏るよなぁ、などと考えていたら、
上映の後、監督が出てきて観客とのディスカッション始まった。

始まって2分で激しい論争に。
つか、最初の質問した人がいきなり喧嘩売ってた。

「私はどうやら時間を無駄に過ごしてしまったようだ。
貴方の作品は捻じ曲げた事実を観客に伝えようとしている。
それはドキュメンタリーとは呼べない。どう思うか?」

監督も買っちゃって、

「君は自分で何か撮ったことがあるのかな?
この人達(質問に答える一般の人々)が嘘をついているとでも?
これもまた事実の一つなんだよ。そこがわかっていないようだね。」

この辺までは、通訳のお姉さんがチェコ語から英語に直してくれたから、
なんとか会話を拾えてたんだけど、そのうち熱くなった観客たちと監督は
お姉さんを無視してチェコ語でギャーギャー始めた。

それでも、割って入るように一言だけ英語に通訳したりしている孤軍奮闘の
お姉さんを見るたびに、

「負けるな!頑張れ!」

と思っていたのは僕だけじゃないはず。

観客派、監督派、お姉さん派に分かれてこの討論は1時間くらい続いた。
白熱した朝まで生テレビみたいになってた。

これは中吉。映画は凶だったけど、討論が大吉、故に。


・The Hottest Sttate

アメリカの映画。
イーサン・ホーク監督
つまんなかった。

夜の10時から上演だったのだけれど、映写機の担当者がうつらうつらしたのか、
一本目のフィルム切り替えのとき、カラカラカラという音ともに画面が灰色に。

おいおい、どこの浅草下町劇場だよ。

ここで、一個説明せにゃいかんのだけど、
この映画祭に限らずどこもそうだと思うけど、字幕は2つ。
英語とその国の言葉。
ドイツの映画なら英語の字幕とチェコ語の字幕といった具合。

でも、フィルムに2つとも載せるのはちょっと無理なので、
スクリーンの下に電光掲示板みたいので、チェコ語字幕がパッパッパと表示されていく。
英語字幕はフィルムに乗ってることが多い。

カラカラカラという音ともに画面は消え去っても、チェコ語の電光字幕は進んでいく。


さぁ、フィルムのセットが完了し続きが始まったぞ!

はい。

セリフとチェコ語字幕があってません。
どこの素人映画祭じゃぁぁぁぁ。

というところが、一番の盛り上がりポイントでして。
それ以外はあんまし覚えていない。

凶。






えーと、全体的に大外れの日でした。
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# by chikara_mikado | 2007-07-20 21:24 | チェコのこと

ある温泉町の国際映画祭 その1

帰ってまいりました。
日本は湿っぽい。

成田から直でラーメン屋に、そして華麗に帰宅。

みてください、このクレイジーなチェコ国内行程を。
プラハ→ブルノ→プラハ→ブルノ→プラハ→カルロヴィ・ヴァリ→プラハ→
ブルノ→ズノイモ→ブルノ→リトミシュル→プラハ→ブルノ→プラハ→ウィーン。
そして帰国。

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たぶん移動総距離3000㌔かと。
しかも全部byバス。
ちなみに左がドイツ、左下スロヴァキア、右下オーストリア、右ポーランドとなっております。


さて、今回の目的のひとつであるカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭。
日程の都合で前半部分の滞在となりましたが、今年もなかなか山あり谷あり。
K.Vは草津と姉妹都市です、何気に。


6月29日(金)

初日です。
お姉さん、めっちゃ笑顔。

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今年は寒いです。20℃前後。
去年は猛暑でした。35℃前後。

去年のあまりの暑さに半袖しか持ってきてない僕は、
毎日布団の中でブルブルしてました。

映画が始まるのを外で待っていて、
雨が降り出した時など、もうダルマさんみたいになっちゃう勢いで。
Tシャツに手足を潜らせる伝統的な日本児童スタイル。

海外の人々から好奇な視線をいただきました。


さて、今年は小細工の甲斐あって、オープニングに合法的に侵入することができます。
ちっちゃなデジカメを片手に世界中のプレスに交じって孤軍奮闘。

望遠カメラを重装備した戦士から冷たい視線をいただきました。


ゲストどもが赤絨毯を颯爽と入場開始。
よーくわかりました、人気があると自分で思い込んでるやつは歩調がゆっくり。
カメラ戦士たちが声をかけ、にこやかに振り向く。なかなか絵になってます。

ただし、自分というものが分かっていない人は、更に輪をかけてゆっくり。
なのに誰も反応せず。悲しすぎ。

違いの解らない男:「ほーら、僕を撮ってもいいんだよ」
一同 :「さっさとどかんかボケ。次がつかえとんじゃ。」

そういや、チェコの玄人筋な俳優さんなど顔と名前が一致しないことに気がついた。
みんな騒いどるが、誰が誰だかよくわからぬ。

一番歓声が大きくなったのは、レネー・ゼルウィガー出てきたとき。
唯一のハリウッドからのゲスト。
長袖のシャツにジーンズ。近所のコンビニ来た女子大生やん。

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と、思っていたら後日、風の便りが届きました。
ロンドン経由で来たらしいんだけど、ヒースローで荷物全部盗まれたそうな。
オープニングで着るはずのドレスやら衣装やら。
しかしめげずに、とてもお元気でした。素晴らしい。

オープニングのスピーチの〆の言葉は、”私が覚えたチェコ語”みたいのを披露。
これだけはしっかり覚えたのよ、みたいな雰囲気で。

「イェスチェー イェドノ ピヴォ」(訳:「ビール、もう一杯ね!」)

会場どっかんどっかん沸いてました。

チェコはビールの個人消費量が世界一。
昼から飲みます。
おやつの時間に飲みます。
夕食も当然飲みます。
夜中わらわら集まって飲みます。
みんなビール好き。故に。

ド派手な開会式は割愛するとして、その日は帰って寝ました。
だって盛大だったけど特筆するところないし。
こんな感じ。

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手前に見えるのは、決してストロボではない。

それではまた明日。
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# by chikara_mikado | 2007-07-15 04:13 | チェコのこと

まだチェコ

明後日帰る、という状況になって
ようやく日本語フォントが入っているパソコンを存分に触る機会を頂きました。

6月15日に着いて以来、勝手気ままに生きてまいりまして、
帰った後の貯まった仕事の処理に思いを馳せますと、吐き気がもよおされます。
今日はあんまり飲んでませんのに。

秋からの住いは、圧倒的に寮(動物園)を進める声が多すぎて、
大分そっちに分銅が乗りました。

語学もですね、
泊まっている家のガキ共にお話申し上げたところ、
5回に1回は御理解頂ける御様子になりました。

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帰ったらまた、ゆっくり書こうと思います。
カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭のことなぞ。
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# by chikara_mikado | 2007-07-10 08:50 | チェコのこと

アンジェル

思いがけない突然の雷雨。

穏やかな街から光が消えた。

頬を打った雨粒は消えずに伝う。

僕は知っている。

やがて向こうの空が明るくなることを。




ここへ来て未だ二日しか経っていないのに、
もう全てが体に馴染んだですよ。

久しぶりに会った例のアノコが、とびきりの手料理で
もてなしてくれた。ウマイ。カワイイ。
しかし着いたその夜から、ワインがぶ飲みで先が思いやられる。


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ところで、今回の訪チェコの目的でもあった、
秋から通う大学&寮の下見を済ませたのですが、
寮がヤバイ。

何がやばいって4人部屋。
一応2人ずつにドアで分けられているけれど、
この2人小部屋もヤバイ。

何がやばいって、机が二つ、ベッドが二つ、並列つなぎ。
真ん中が通り道。他なんもなし。

そりゃーね、一月1万円ですから、
文句も言えないんですがね。

寮の見学に行ったとき、面白いチェコ人トムと知り合い、
その人の部屋で小2時間ばかり語って貰ったのですよ。

そこのいい点、悪い点。
でるわ、でるわ。

・毎日どんちゃん騒ぎで、ある意味祭りである。
・安眠のために耳栓が必須である。
・テニスコート、サッカー場、バスケットゴール、無料完備。
・建物の中が動物園のごとく汚い。
・一緒に住む相手によっては最凶最悪。

ちなみにそいつ(トム)は、彼女とベッドを並べて
一間で暮らしている。同じ大学の同じ学部なわけで
上手くやったわけだ。




他の普通の部屋探そうかなと思ふ。
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# by chikara_mikado | 2007-06-16 10:19 | チェコのこと

人間てそういうもんじゃないの?

昨日は新しい靴を買った。
白いコンバースのスニーカーだ。

あまりに白が眩しすぎたので、少しだけ汚してみた。

仕事帰りの電車で、座席に腰を屈め足元を見たら、
同じ靴が二足並んでいた。

気付いたのは僕だけだっただろうか。
隣の靴は履き古されていた。

なんだか恥ずかしくなって、車両を変えた。






準備が、準備がぁ・・
先ずは押入れから鞄を引き出す作業からです。

残り18時間。
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# by chikara_mikado | 2007-06-14 15:23 | 雑記

朝のラッシュ

お前さ、真ん中穴が開いててファッショナブルだな。

いやそっちこそ一番需要あるやん。
オレはなんか中途半端なんだよなぁ。

お前らの会話には滅入るぜ。
オイラなんか錆が猛毒なんだぞ。
まさに身から出た錆、どうだ!なんつって。ウヒヒ。

ハァ・・
こんなのと一緒にされるなんて心外ですよ。
正月のお参りとか縁結びとかなら私が一番人気なんですよ。

ボクなんか水に浮かぶことができるってぐらいしか取り得がないしなぁ。

まぁまぁ、諸君。あんまり小さなことで悩むのはやめたまえ。
何事も前向きにいくべし、ガハハ。                    

all< 額がでかいからって威張ってんじゃねぇ、黙れ

うわー、混んできたぞ。なんだなんだ。

あぁ、御釣りが全部十円の野朗なのか。
嫌がらせじゃねぇかぁぁぁ。


・・・ 気まずい状況の中、新入りどもが喋る。

あ、初めまして。
僕、五十一年です。

私、五十三年。

我、三十五年也。

アタシ、三十九ネン。

それがし、四十三年で候。

オイラ、五十六年ダヨ。

俺、四十八年。

拙者も、四十八年でござる。

お、それじゃ、俺と同期じゃーん。

I am 33 years old.

新入り、皆< 嘘こけ!

財布の中、皆<いいから、黙れ。








と、妄想が掻き立てられたのは、六本木で深酒の後、朝の駅で切符を買ったら
券売機から9枚10円玉が出てきたことに起因する。



明後日から1ヶ月海外です。てゆか例のチェコです。
7月半ばまでの逃避行。梅雨からの卒業。

持ってくもの買いに行ってきます。
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# by chikara_mikado | 2007-06-13 10:08 | 雑記

同情するならパンをくれ。

お前らさ、なに上から見下ろしてんのよ。
蹴飛ばした土が俺の家に入って、汚れたんだけど。

うわ、石投げるのやめろって。

それより、その細長い棒は何よ。
青い兜まで手に抱えてるし。

まぁ、落ち着いてすわれよ。
むぅ、座っても上から目線か。

俺の寛大な心で、そこらへんのことは水に流してやるからよ。
だからパンくれ。パン。
大きいと喰いづらいから細かくしてな。

おぉ、ありがたい。
毎日これが楽しみでよ。

うむ、うまいなぁ。

モグモグ。

モグモグ。

ムグッ。

うわー、引っ掛かっちまった。
今週3回目だよ。


チッ、しょーがねーなー。

ちょっと付き合ってやるか。

いてて、そんなに乱暴に引っ張るなって。

もっと優しくしろよ。

そしたら適度に暴れてやるから。

そのかわり、早く元に戻せよ。

俺って意外と地上じゃ繊細だからな。

ぜってー、戻すとき投げんなよ。

そっとだぞ。そっと。

ヤレヤレ、ただいま。


人間の相手も疲れるぜ。
いくらエサ喰うためとはいえ、針に引っ掛かって地上に行くのはなぁ・・
年を重ねるごとにつらくなってくるぜ。

おっと、あっちでも新入りが引っ掛かってやがらぁ。
戻ってきたら、心構えを説いてやろう。










と、人生初の釣り船体験をしたことにより、釣堀の中の鯉の気持ちをふと考えた。




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# by chikara_mikado | 2007-06-10 19:02 | 雑記