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勝訴 その2

前回までのあらすじ:

「ブーッ、ガシャッ」

「OUT OF CONTROL, HAHAHA!」

(おいおい、ふざけんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇ。)

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というわけで、券売機の裏手にあるオフィスの窓口に話をつけに行く。
ここのおっさんは腹が出ていた。ビールっ腹に違いない。


僕:「あのー、今切符を買おうとしてお金を入れたら、機械が閉まっちゃったんですけど。」

腹お:「ハァ?」

僕:「いいですか。切符を買おうとして、お金を入れたら、機械が閉じた、ってわけなんです。」

腹お:「ん?おぉ、それで?」

僕:「いやだから、お金返してほしいんですけど。」

腹お:「ここにはお金はないよ」

僕:「え、いや、ちょっと。困りますよ。」

腹お:「何番の券売機?」

僕:「見てきます。」

-----------------------------------------------------

僕:「PID473番です。」

腹お:「ふーん。じゃここに名前と住所書いて。」

僕:「なんでですか?今ここで返してくれればいいだけでしょう。
   僕は事実、お金を入れてるんですよ。彼が証人です。」

僕は、後ろに並んでいた青年に頼んで窓口まで一緒に来てもらっていた。

青:「確かにそこの人、買ってたよ」

僕:「ほら。返してくださいよ。」

腹お:「ここにお金はないんだ!」

(んなばかな)

青:「俺用事あるから帰るわ、グッドラック。」

僕:「ちょっ・・。ま、いいや、金返してくれ。あんまり時間がないんです。」

腹お:「無いモノは無い。それに、僕たちは雇われてここにいるんだ。
    文句があるなら上層部に伝えてくれ。」

僕:「ゴゥルァァァァァァァァ」

女:「どうしたんですか?」

僕:「カクカクシカジカ」

女:「[@\^-]:;\/,[@[p-\^;:..\」

腹お:「[@p^-\ohlplhp@okio\@--p\/.,」

女:「ここには本当にお金がないんだって。
   このカードの所に電話するのがよさそうよ。」

僕:「おいおい。いい加減にしてくれよ。いったいどうしろってんだ。」

女:「あなたは神を信じる?」

僕:「・・・、いや今はムリ。」

女:(悲しそうな顔をして)「そう、じゃあね。グッドラック。」

僕:「ハァー・・」(あぁ、八当たりをしてごめんよ、お姉さん。)



渡されたカードを見ると、そこにはPrague Public Transit Companyのinfolineとある。

(腹おの奴、俺をたらい回しにする気か!)

僕:「もしもし。今、Narodni trida駅で切符を買おうとしたら・・カクシカ」

info:「その案件なら、こっちの番号ですね。掛けてみてください。」

(キタキタ。案の定盥回しね。とことん付き合っちゃうよ、ボク。)

僕:「もしもし、カクシカ。」

info2:「^\j@j@ghlg^hj:k\??????」

(チェ、チェコ語オンリーか・・。ふざけおって。)

僕:「あのさぁ、どうなってんの?問題解決に対して全く前向きさを感じられないよ。」

info:「そんなことありません!」

(ブラブラブラと長いアピールが続く)

僕: 「で、どうしたらいいわけ?どうしてくれるわけ?」

info: 「駅の窓口で名前と住所を書いてください。調査の上、1~2ヶ月後返信致します。」

僕:「調査て、、2か月て、、 ( ゚д゚)ポカーン」

(もういいや。名前書いて住所書いて終わりにしよう。)
(家帰ってパスポート取って来て、定期買わねば。)

僕:「名前と住所書きます。ペン貸して下さい。」

腹お:「プイッ」

僕:「もういい加減にしろ」

通りすがりのお婆さん:「どうしたの?」

僕:「カクシカカクシカ」

通婆:「そらー、あんたね。絶対に戻ってこないよ。
    アタシャ、ここでの暮らしは長いけどね、そりゃ無理だよ。」

僕:「・・・、もういいんです。戻って来ようが戻らまいが。
   できるだけのことはしておこうかと。」

通婆:「偉いわね。アタシだったらすぐに諦めちゃうわ。」

通婆:「[@pu\^-089@lp/:\/.[;p@\」

腹お: (すごく嫌そうな顔で) 「どうぞ」

僕: (こいつ・・)「書いたぞ。どうすんだ?」

腹お:「調査報告が送られてくるんじゃない?」

(なぜ、疑問形?まぁもう、期待しないで待ってるよ。)


というわけで、もうダメ元で名前と住所と金額を書いたわけ。
そう。金額はたかだか100kc(600円くらい)。

もう金額の問題じゃなくなってた。
負けず嫌いの根性がもう前面どころか全面に出てた。
やり場のない怒りと徒労感で白髪が増えた。
俺の周り、半径3センチくらいは雪も溶けていただろう。

一応、1月7日のその後のことを書いておこうかと思う。

1時間かけて家に戻り、家の最寄駅でまた並んだ。
30分ほど待ったところで、窓口のブラインドが唐突に降りた。
周りの人に聞いても、皆意味がわからない。

なのに、並んでる。
そうか、ここの人達は並ぶのは得意だったか。

再開する気配の無さに泣きそうになった僕は、
プラハ中央の大きな駅に場所を移し、もう一度窓口に並ぶことにした。

待ってる人数、およそ50人ほど。
最後尾が見えない。

たっぷり3時間近く並んで、ようやく念願の代物を手に入れる。
一年間の定期だ。これで当分、並びからは解放される。

僕が定期を手にしたその瞬間、ここの窓口のブラインドも落ちた。
これは中の人の都合で唐突に起こり、いつまた窓口が再開するのかがわからないという、
長時間並んで待っていたことを嘲うかのような、非人道的行為なのだ。
就業時間みたいな概念は、この日のプラハには皆無であった。

後ろのおばさんは、泣き出しそうだった。
まるで、まな板の上で蜂に刺されて泣きそうな鯉の胃袋にいるタニシみたいな顔だった。

そう、この日僕は朝9時に家を出て、「定期を買うってこと」だけを目標に一日を過ごした。
定期を手にしたのは午後7時を過ぎていた。
ま、定期の話はメインじゃないんでこのぐらいにして・・





そして、冒頭の手紙が届く。
あれから2か月が経とうとしている。

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たまに思い出すことはあっても、深くは考えず流していた。
正直忘れていた。

しかし手紙の内容は、こちらの言い分を完全に認め、
謝罪の言葉とお金を返す旨がしっかりと綴られている。

なんて清々しいんだ。
安堵と歓喜に包まれた僕が、ふと考えたのは・・

手紙にはそう書いてあるのに、実際のお金はまだ手元に戻っていない。
まだ闘いは続く・・のか?

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by chikara_mikado | 2008-03-12 09:37 | チェコのこと

勝訴 その1

3月7日(金)、Prague Public Transit Companyこと(プラハ公共交通公社)から
一通の手紙が届いた。

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親愛なる紳士淑女様

2008年1月7日、我々は自動券売機PID473号に対する貴方の申し立てが
正当であることを認め、100kcの郵便振り替えを仲介業者を通じてお届けします。
機械の誤作動によりご迷惑をお掛けしたことをもう一度お詫び申し上げます。

草々

Vaclav Kudrna



1月7日のプラハは雪であった。
その日の午前中、僕は駅員と口論していたんだ。

一日券の切符を買おうと券売機にコインを入れ、まさに全て入れ終わったその瞬間、

「ブーッ、カシャッ」

と音がして、何かがデジタルで表示されたんだ。


「THIS MACHINE IS OUT OF CONTROL ( ´_ゝ`)」

「・・・」


おいおいおいおいおいおいおいおいおい。
これは何の冗談だ?
何の演出だ?
誰の貯金箱なんだ?
しかも、なぜ全部のコインを入れ終わった後なんだ?
遠隔なのか?

と、あまりのナイスタイミングに吹き出し、そして怒りが頭を3周した。
そもそも普段は定期券の僕が、
なんで一日券なんか買おうとしてたのかってことから、この話は始まる。


2008年1月1日から、プラハの公共交通料金が値上がりした。
いつ導入するかもわからないユーロを念頭においてなのか、
庶民を苛めてるだけなのかは知らないが、結構な値上げだと思う。
また、チケットの種類も変更となった。

プラハには、バス・トラム・メトロ(地下鉄)の交通機関があり、
チケットはすべて共通である。

2007年は、

チョイ乗り:14kc(短い区間を限定的に乗るためのもの)
基本券:20kc(最も使用頻度の高い75分乗り放題チケット)
1日券:80kc
3日券:220kc
7日券:280kc
15日券:320kc

だったのが、2008年になると・・・

チョイ乗り:18kc
ベーシック:26kc
1日券:100kc
3日券:330kc
5日券:500kc

3日券と5日券に何があった・・?
確かに、以前は安すぎる感があったが、いきなりこれはないでしょ。
中長期旅行者からどんだけボッタクルつもりよ。

値上げラッシュは、交通料金だけに限らず多分野に渡り、
冬場なのに僕はしょっちゅうかき氷食べたあとみたいになってたわけだ。

そんな1月5日、当たり前のように唐突に僕の定期券は息を引き取った。
あまりに静かすぎて全然気が付かなかった。

気が付いたのは2日後、例の1月7日だ。

大学に用事があった僕は、雪が降っているにも拘らず朝早くに家を出た。
諸々の打ち合わせや確認を済ませた後、定期を買うべく
大学近くのMustek駅に向かったんだ。

この時点で、たかが定期券を手に入れるのがあんなにも難しいとは思わなかった。

僕の前には10人ほど並んでいる。
この国では「並んで待つ」ということは、「溜息をつく」ほどによくあることで、
ちょっとやそっとじゃ誰も不平不満を漏らすことはない。

30分ほど待った後、係のおっさんに
以前と同じように3か月の学生定期が欲しいと伝えた。

僕の国際学生証を受け取ると、型遅れのコンピューターに読み取り、
以前の価格の倍額を請求してきた。


僕:「ちょ、いくらなんでも高くないかい。オイラ学生よ。」

おっさん:「ふーむ、カードを見るに学生っぽいけど、よくわからん。
      コンピューターがこうだと言ってるんだから、この値段だよ。」

僕:「っぽいんじゃなくて、学生だって。」

おっさん:「いやいや、違うみたいよ」

僕:「だってこれほら、プラハの大学の学生証。」

おっさん:「しかしコンピューターが!コンピューターが!コンピューターが!」

僕:「じゃとりあえず、やめとくわ。カード返して。」

おっさん:「しかしコン・・」

僕:「カエシテ。」


なぜか、以前と同じ定期を買うことは許されない様子。
確かに値上げ政策による多少の価格上昇は予測していたが、
いきなり倍額はおかしい。はて。

嫌な予感がする。踏まれて汚れて溶けた雪が靴に染み込んできそうだ。
大学に戻って、学生課の職員に相談すると交通機関のHPを調べてくれた。

職:「学生もしくは26歳まで、ってなってるわよ」

そうなのだ。

学生であっても年齢制限に引っ掛かる場合は一般料金になるのだ。
しかし、この時点で2週間ばかり前に26歳になった僕としては、
「26歳まで」というのが"25の間"だけなのか"26もOK"なのか、
非常に気なるところであった。

そして、もう一つ嫌なことが発覚した。
外国人が長期の定期券を買うには、顔写真とパスポートが必要なんですと。

しかも本家。

この悪天候のなか、あの田舎にある自宅まで引き返すのかと思うと、
あまりのストレスで目の前がチカチカした。

いや、雪が降ってた。


さて、自宅に戻るためにはチケットが必要。
験担ぎも兼ねて、今度はNarodni trida駅から帰ることにした。

念には念をいれ、値段の設定上3回よりも多く乗車するなら元が取れる
1日券を買うことに決めたのである。


つづく。
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by chikara_mikado | 2008-03-08 20:21 | チェコのこと

チェコ市民・ハヴェル

Občan Havel (Citizen Havel) という映画を観ました。
ヴァーツラフ・ハヴェルが主人公のドキュメンタリーフィルムです。

チェコスロヴァキア大統領を経て、チェコ共和国初代大統領となったあの人。
作家、戯曲家としての顔も持つ。

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2005年、Ceska Televizeの調査による、
「最も偉大なチェコ人100人」で第3位に選ばれた御方。

ちなみに、

1位:カレル4世
2位:トマーシュ・マサリク
3位:ヴァーツラフ・ハヴェル
4位:ヤン・ジシュカ
5位:ヤン・コメンスキー

となっています。

ハヴェルさん以外の4人は、とっくに空の上なので、
現人神的なのは彼だけです。

ただ、神と言うにはあまりに庶民的で、
国民から近しい存在として愛される、
ビール好きのヘビースモーカーな71歳であります。

安部公房も好きらしいです。

しかし、若かりし頃の彼は1968年の「プラハの春」後に、
反体制運動の指導者として活躍。
また、人権抑圧に対する抗議・ヘルシンキ宣言の人権条項の順守を求める、
「憲章77」の発起人となる。

何度も逮捕され、投獄もされた。

そして、過酷な獄中を妻の手紙と自分の正しさの「確信」を支えに、
生き抜いた叛骨の人であります。

と、革命までの20年を5,6行で記すとは、端折りすぎだと
チェコ人から石を投げられそうですが、とにかくすごい人気。
大統領を2期務め引退した後も、ご意見番としてメディアに度々出没します。

1993年、チェコスロヴァキアが解体したビロード離婚後、
チェコ共和国初代大統領を選任する少し前からこのドキュメンタリーは始まります。

監督であるパヴェル・コウトツキーは、2006年の撮影中に事故で他界、
彼の友人であるミロスラフ・ヤネクが編集し、この作品を完成させた。
1992年からハヴェルの記録を撮ることに本人から賛成を貰ったそうな。

ってことは、なんだ。

13年分だか14年分を一挙大放出ってわけか。
これは貴重ではないですか!


と、ふと「ヨコハマメリー」を思い出す。

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この作品を撮った監督とは、チェコ映画祭が縁で知り合い、
地元が同じこともあり仲良くして頂いてるんだが、
この作品もまた構想・制作に10年以上を費やしているとか言っておられた。

ドキュメンタリー映画って、テーマの着想もされど、
長期間の撮影に耐えうる忍耐・気合みたいなものも必須だと思う。
そして、商業的な目的で撮るのではなく、自分の興味や好奇心、熱意を
映像化させるために、一心不乱になれなくては。

でも、かえってそういったモノが、人々に認められる。
でも、人々を意識するとダメになっちゃう。

難しいですよね。


そんなわけで、ハヴェルの13年を90kc(約540円)で観せてもらった。
なかなか良い買い物だったと思う。

政治的な場面が多く、彼の葛藤や周りの環境の変化が、丁寧に描かれていた。
それでも、スクリーンから受けるハヴェルの印象はとても人間的だ。

温かみがある。ユーモアも、毒もあるが、憎めない。
ハヴェルの一挙手一投足に、劇場は笑い声が響き、溜息が洩れる。
そして、観客が彼を愛すように、彼もまたチェコを国民を愛していることがわかる。

よれたジャンパーを羽織ってパブにいたとしても、果たして見分けがつくだろうか。
プラハの街中を普段着で歩く彼は、きっと今日もビールを飲むのだろう。

どこかですれ違いたい。



今よりも大分スリムな若かりしクラウスが、
ハヴェル・チェコ共和国初代大統領の誕生を握手で祝福する場面があった。

観客は大爆笑だった。
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by chikara_mikado | 2008-03-05 22:15

共産時代の残滓

ご無沙汰しています。

年末から数えて3度目の風邪をひきました。
ヨーロッパの乾いた冷たい風が身に凍みます。
こっちの冬は、どうしようもなく向いていない気がする。

1月の半ばにスイス・イタリア旅行から戻った後、
ハンガリー、ポーランドにも行ってきました。

流石、チェコはHeart of Europe、交通の便が良い。
ハンガリーとポーランドはそれぞれ別の機会で、夜行列車を使いましたが
これがまた中々快適であります。

短期間に色々な国を体験し、まだまとまっていないので
これらはいずれ書くとして、今回はある「コート」について少々。



共産時代の残滓を目の当たりにしました。

正確には、共産圏の国々を横目に見ながら
豊かさを持ち続けた西側のノコリカスなんですが。

えー、早い話がですね。
「コート」を1着買ったんです。

コレ↓
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お値段 : 40kc 
日本円にして約240円

いやいや240円ですよ、奥さん!

プラハのアンジェルにあるアジアンマーケットの一角で見つけました。
10kc(60円) から 50kc(300円) までのフリーマーケットのような感じ。
とすると40kcはここでは高級品ですか・・

ただ、タグを見てビックリ。
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ん?もうないよねこの国?
ん?ってことはこれ20年物?

というわけで、偽物のタグを張り付けたという可能性を抜きにして考えれば、
西ドイツで製造された年代物のコートを破格でゲット。

流石にそのまま着られるわけもなく、水洗い禁止のマークもなんのその、
強行で洗濯することに。


メッチャ汚ねえ・・


3回洗って、


汚れが渦を巻いて泡と共に排水溝に消えてゆくのを目にして、


ふと思った。


これって、80年代のヨーロッパの人々の疲れ?
激動の歴史を歩んできた時代の疲れ?

それを今、浴槽に流し落した。
ちょっとブルッときた。


これに袖を通して街を歩くと、
少しだけ古い時代の匂いを感じる。
狭い路地でももう迷わない気がする。
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by chikara_mikado | 2008-02-13 08:00 | チェコのこと

金が信念

と書くとまるで守銭奴のようですね。
本当の私は太っ腹で、大盤振る舞いです。

と言えるようになることが、今年度の抱負です。
謹賀新年、明けましておめでとうございます。


人生で初めて、異国で年を越しました。
毎度ながら地図的には、ヨーロッパのど真ん中。
チェコはプラハに滞在しております。

大晦日にはルームメイト+デンマーク人の女の子が部屋に来て、
チェコのテレビを見ながらまったりと年越し。

チェコにはTVのチャンネルが下記の4つしかないんですね。

Ceska Televize 1,2(NHKのような感じ)
Nova(言葉がわからんので、何やってるかもわからん)
Primo(映画とかドラマとか歌)

結構少ないですね。
いや、かなり。

ちなみにデンマークは、ノーマルで6チャンネル。
でも多くの家庭がエキストラで増やしているそうです。

新年へのカウントダウンも終わり、深夜1時ごろですか。
何気なく番組を見てたら、日本語が耳に入ってきたんです。

Primoチャンネルの歌番組で生ライブを中継した後、
歌手と司会者によるトークみたいなコーナーが始まっていて、
妙齢の女性歌手が日本の歌を披露している!

チェコ語ってやつは、まれに日本語っぽい空耳を引き起こすもんで、
その類かと思っていたら・・

はまなすの咲く頃
丘に登れば
白夜は明ける~♪


ときこえてくる。
流石にこれは空耳の域を超えてるだろ。

その女性は、Helena Vondrackova(ヘレナ ヴォンドラーチコヴァー)。
有名な女性歌手だそうで。
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歌っていた曲は、そう。
皆さんが大好きな・・

知床旅情」!

え、知らないですか。
森繁久彌の作詞作曲で加藤登紀子が歌ったアレですよ。(敬称略)

そんな僕はまだ20代半ばですが、I podに入っています。
もしソレをどこかに置き忘れたとして、
拾った人が中身を聞いたら、持ち主はいいオッサンと思うに相違ありませぬ。
そんなラインナップ。

でも言いたいことはそんなことではないんだ。
僕は猛烈に違和感を感じたんだ。

異国で新年、しかし年越しうどん、
カニカマとピーマンとなんかの無理やり手巻き寿司、
チェコの歌番組、流れている曲は「知床旅情」、
一緒に聞いているのはデンマーク人、歌うはチェコ人、しかも結構うまい。


この部屋はカオスだ。


外は雪が降っている。
今年もよろしく。
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by chikara_mikado | 2008-01-02 06:51 | チェコのこと

ヨーロッパの中心(あくまで地図上)のクリスマス

クリスマス、

そう、それは孤独な人にとっては、街が無駄に煌き、冷たいどん底に突き落とされ、
人々の歓声が遠くで聞こえる、そんな誠に有難迷惑なキリストの誕生日である。

また、熱いお相手がいる奴らは、全てが自分たちを祝福していると勘違いし、
普段よりチョッピリ他人に優しく、そして無関心になる、大事な記念日。

ま、どっちも適当にやってくれ。

さて、僕はそんな日にこの世の中に生まれ落ちてしまったわけであります。
そう、私の誕生日はC様と同じ、12月24日。

毎年毎年つらい思いをしてきた。
当然ながら他の家の子供に比べ、頂く贈物の数は半分。

そして、これは毎年言っていますが、
恋人がいるときは2倍楽しく、いないときは5倍切ない。
割に合っていないじゃありませんかああああああああ。

というわけで、日本にいるときは友達同士やパーティーなどで、
ごまかしごまかし来てたわけですが、今年は一味違いますよ

だって、今僕はヨーロッパの中心都市(あくまで地図上)、プラハにいるのです!
ヨーロッパですよ、サンタの出身地はフィンランドですよ。

そんなわけで、せっかくのクリスマス、そして誕生日、そして海外。
街を巡る散歩に出てみることにしました。

幸い今年は一人じゃありません。
ルームメイトが一緒です。女の子です。ある意味デートです。
そして、なんと誕生日が同じ。
彼女もまた、C様の生まれ変わりなのです。

さてさて、街に繰り出しますよ。
まずは、国民劇場の前を通りブルタヴァ川沿いを散策、
そして、かの有名なカレル橋を渡ります。
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前情報では、クリスマスのプラハは閑散としている、
パブも店も閉まり、チェコ人たちは家族と共に家で過ごすと聞いている。
どうやら日本のお正月みたいな感覚らしいです。

それでも意外と人がいるじゃないかと、思いましたが、
彼らの会話を聞くと明らかに違う言語。
そうか、、全員観光客か。

そして、プラハの目抜き通りならぬ目抜き広場。
ヴァーツラフ広場へ。
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って、おい・・
やはり出店は全閉まり。
今日が本番じゃないんか!?

うーむ、これは想像以上だ。
11月半ば頃からあらゆる広場に木で出店を作り、クリスマスの雰囲気を盛り上げ、
当日は家で過ごす
無計画なのか計画的なのかようわからんが、アホやろ。
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観光客達も怒りを通り越して呆れてるのか、もうやけっぱち
冷えた体を温めるのに、ファーストフードのスタンドに群がっている
外の気温は零下5℃とかだろう。めちゃくちゃ寒い。
いやいや、これはないだろ。悲しいだろ。

さらに旧市街広場を抜ける。
ろくなレストランもやっていない。

這う這うの体で、中華料理屋に逃げ込む。
もう、二つの意味でお腹いっぱい。
帰ろう。早く帰ろう。

道すがら、不吉なお姉さんを発見。
このディスプレイセンスは、何人たりも真似できない。
この極寒の中背筋まで凍らせてくれるとは。

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by chikara_mikado | 2007-12-26 13:31 | チェコのこと

カメラ強盗

お久しぶりです。

そろそろ年の瀬、忘年会での寒いギャグや辺りを凍りつかせる一発芸には、
くれぐれもご注意ください。

プラハのクリスマスは、街をあげての休息期間だそうです。
最大手のスーパーも、そこらへんのちっこいお店も、
みんな仲良くお休み。

なんか、昔の日本の正月みたいですね。
炬燵とみかんが、急に欲しくなった。

さて、

朝起きて窓から外を眺めたら、全てが凍りついて白くなっていました。
夜更けの最低気温は-10℃とからしいです。

土も凍っています。凍土!凍土!

こういう日は、外から帰ってきて、冷蔵庫に手を入れたら温まります。
ホームパーティーで飲むビールは、窓の外で冷やします。

夕飯に炊き立てご飯で炒飯を作る時は、外に30秒出すといい具合に冷たくなります。
こっちでは中華料理に世話になっています。
やはり、ヨーロッパの食卓には馴染み切れず、中華料理を食べるとほっとします。
話が脱線しました。


以前、プラハで盗難にあった話を書きました。
鞄を刃物で切られ、中身を盗まれるということだったので、
正確に言うと、強盗っぽいですけど。

盗まれたものはデジタルカメラ。
保険屋に電話したら、


俺:「あの、すみません。デジタルカメラを盗難されました。」

保:「とりあえず、保険申請の書類を書いて、
   現地の警察で盗難届を出して、 
   切られた鞄の写真を資料として添付して送って下さい。」

俺:「その写真を撮るカメラを盗難に・・」

保:「お察しします。」

俺(心の声):「いや、おまえ、ぜんぜんしてねーだろ。」


ま、そんなこんながありまして、現地(プラハ)の警察にも無事届出をだし、
そろそろ盗難届の証明書ができるそうです。

色々と、突っ込みどころがあるのですが、盗まれたのは10月半ば。
届け出を出したのが、11月半ば。
で、証明書が発行されるのが12月の半ば。

書類一つを揃えることが、いかに難しい国か。
思えば、VISAの取得の時も(このへん参照)、
銀行の口座を作るのにも2カ月弱かかったし、周りも苦労が絶えない。
イヤハヤ・・

さて、しょうがないので友達のカメラを使って証拠写真を撮ることにしました。
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うーむ、インパクトに欠ける・・
一味加えてみようか。
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いくぶんか、わかりやすくなった。
これでいこう。


ちなみに、状況としては、

地下鉄B線(黄色)のアンジェル駅(プラハ中心部の駅から3つほど)に
ベトナム料理を食べに行った時のこと。

ここにはアジアンマーケットがあって、青空食堂のようなレストランで食べる
ベトナムの代表的料理、フォー。
これは、メチャクチャ美味い。
汁物か麺が食べたくなったら、いつもここに世話になっている。
作ってるおじさんはちょび髭で、小悪党面をしているのだ。
話が脱線した。

アンジェル駅で、電車がプラットホームに到着し、
車両から降りるまさにその瞬間!

わずかな違和感を感じたものの、後ろの客が急いで降りようとした、
くらいにしか思わなかった。

念のためと、後ろを振り返ると、
カバンがなんかヒラヒラしている。

スカスカの小銭入れには見向きもせんと、
デジカメまっしぐらか・・

敵もなかなか、やるのう。


というわけで、皆さんもチェコをご旅行の際にはご注意ください。
特に、プラハの中心部はこういった盗み、スリが非常に多いです。

端っこに立つとか、椅子に座るとか、いつも刺々しい視線を持つとか、
なんらかの自己防衛が必要です。

そんなせいもあってか、家にネット環境が整ったせいか、
ヨーロッパの冬が思いのほか厳しいせいか、ただ単に出不精なだけか、
最近は部屋に籠り気味な毎日が続いております。


かしこ。
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by chikara_mikado | 2007-12-21 09:34 | チェコのこと

シーシャ

リンゴ、ダブルリンゴ、トリプルリンゴ、
メロン、レモン、シナモン、ピーチ、
チェリー、ストロベリー、バナナ、オレンジ、
カプチーノ、チョコ、ミント、ワイン、
ココナッツ、アプリコット、ジャスミン、ローズ・・・

きりがない程、こいつには色々なフレーバーがあります。


チェコには、たくさんのお茶屋さんがある。
各国のお茶を取り揃えて、アジアン風味に店の内装を整えた、
なんか不思議な空間。

で、そこには大体コレがあります。水タバコ。

若いチェコ人カップルや友達同士が、わいわいと歓談しながら、
水タバコを回し飲み。合間にお茶でのどを湿らす。

そんな光景をよく見かけます。

勿論、パブでビールで大笑いってのが主流ですが、
こちらもなかなか静かに流行っています。

私もプラハへ来て、初めて水タバコしてみましたが、
これがまた結構おいしい。

元々、完全なる嫌煙家だったはずなのに、
甘いフルーツの香りと薄い煙、なんでかこれはOK。

そんなわけで、インテリアも兼ねて我が家にやってきました。
とりあえず揃えたフレーバーはメロンとピーチ。

夕飯もとうに済んだ夜更け、プカプカと甘い煙に包まれながら、
ぬるい明かりで読む本の味は、とてもよろしい。

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by chikara_mikado | 2007-12-09 00:51 | チェコのこと

引っ越し

自分だけのプライベートな空間を”城”なんて呼んだりしますよね。

さて、ヨーロッパの心臓、プラハにめでたく待望の”我が城”が誕生。
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ここは、街の中心から30分ほどのある一軒家の2階。
オーナーは人の好いお婆ちゃん。エコ的な思想が徹底しています。
上の階全部を借りて、日本人の女の子とシェアしています。

あぁ・・しかし、我が城とは名ばかり。

老いた女王と若き指導者の下、こまごまとした雑用をこなす、
いわば雇われ城主なわけです。

さらに、月々4万円の上納金を納めなければ、
即刻叩き出されてしまう弱い立場にあります。

城主なのに。

それでも街の喧騒や狭い寮から離れて、束の間の解放感を満喫。
先週末からインターネットも繋がるようになり、
ノートPCを背負い街へ出稼ぎに行く必要もなくなりました。

しかし、今日は月曜日。
プラスチックの日です。

台所の窓から遠い景色を眺めて、自分を慰めながら、
ペットボトルを畳まなければなりません。

城主なのに。
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by chikara_mikado | 2007-12-03 22:13 | チェコのこと

でも、意外と懐かれてる。

ご無沙汰しております。

プラハは雪です。
毎日零下です。
日中もマイナス。

このところ、日本からのお客人が立て続けにいらっしゃいまして、
ちょっとだけ案内人を気取ったりもしています。

東京はまだ暖かいそうですね。
こっち、完全に真冬。

いや、これからさらに加速するのか。
考えただけで、かき氷を食いすぎたあの夏の日みたいになります。
ビスマルクのような。

ただ生きるのに精一杯な感じとよくわからんお気楽さが半々で、
自分自身が進歩している感覚はほとんどなく、
それでも毎日は過ぎていく。

みたいなどっかの誰かの教訓映画みたいな生活です。



今、お世話になっている家に柴犬が来ました。
名前は、「タロー」。

ここプラハですよ?

まだ生後3か月で、ちっこくて生意気なしょうゆ顔のタロー君。

本当にしょうゆ。
あぁ、カメラがないのが歯がゆい。

彼はアーオ、アオッ、ハーフー、ファーアなどとしゃべりやがります。

結構、人間の男の子っぽいセリフが飛びでます。
あくびとかまさにソレっぽいです。

そんなタローにも、同レベルの遊び相手だと思われてしまったボクは、

「アーオ、ハーフー(コッチコイヤッ!)」
「へい、かしこまりやした。」

「アーオ、ハフハフ(アソベッ!)」
「わーかったて、ちょっとまって。」
「アオッ!(ハヤク!)」

毎日呼び出しをくらいます。




来週引越しを考えています。
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by chikara_mikado | 2007-11-17 00:19 | チェコのこと